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長生きしすぎると子供の金銭的負担が増えるジレンマ

私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。
近年、日本の平均寿命は延び続けています。厚生労働省の統計によると、2022年の平均寿命は男性が81.6歳、女性が87.7歳と、いずれも過去最高を更新しました。

これは喜ばしいことである一方で、長生きすることで子供の金銭的負担が増すというジレンマも生まれています。

子供の金銭的負担が増える理由


長生きすることで子供の金銭的負担が増える理由は、主に以下の2つです。

  • 介護費用の増加

  • 老後の生活費の増加

介護費用は、年々増加傾向にあります。厚生労働省の調査によると、2020年の介護費用の平均は、一人当たり月額10万6,000円でした。このうち、公的介護保険の自己負担分は月額約3万6,000円です。

介護費用は、介護サービスの種類や介護を受ける人の状態によって大きく異なります。そのため、介護が必要になった場合、子供は多額の介護費用を負担する可能性があります。

また、老後の生活費も年々増加しています。厚生労働省の調査によると、2020年の老後の一人当たりの生活費の平均は、月額23万8,000円でした。

老後の生活費は、年金や貯蓄などで賄うことになります。しかし、年金だけでは生活費を賄いきれないケースも少なくありません。そのため、子供は老後の生活費を支援する必要に迫られる可能性があります。

長生きしすぎても子供の金銭的負担を減らす方法


長生きしすぎても子供の金銭的負担を減らすためには、以下の方法があります。

  • 介護保険の利用

  • 介護費用の貯蓄

  • 老後の生活費の貯蓄

介護保険は、介護が必要になった場合に、一定の範囲で介護費用を助成する制度です。介護保険を活用することで、介護費用の負担を軽減することができます。

また、介護費用の貯蓄も重要です。介護費用は、まとまったお金が必要になるため、早めに貯蓄を始めておく必要があります。

さらに、老後の生活費の貯蓄も重要です。老後の生活費は、年金だけでは賄いきれないケースも少なくないため、早めに貯蓄を始めておく必要があります。

子供の金銭的負担を減らすための親の心構え


長生きしすぎても子供の金銭的負担を減らすためには、親の心構えも大切です。

まず、親は子供に負担をかけることを前提に考えるべきです。子供に介護や老後の生活費を負担してもらう可能性を受け入れ、早めに準備を進めておく必要があります。

また、親は子供に甘えないことも大切です。親が甘えることで、子供は親の負担を放棄しやすくなります。親は、自立心を持って行動し、子供に頼りすぎないようにしましょう。

最後に、親は子供と話し合うことも大切です。介護や老後の生活費に関する考えを子供と共有し、協力体制を築いておきましょう。

まとめ


長生きすることは喜ばしいことですが、子供の金銭的負担が増えるジレンマも生まれます。

長生きしすぎても子供の金銭的負担を減らすためには、介護保険の利用や介護費用の貯蓄、老後の生活費の貯蓄など、早めに準備を進めておく必要があります。

また、親は子供に負担をかけることを前提に考え、子供と話し合うことも大切です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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