1.年収1000万↑クソブス女、婚活準備をする①

これは年収1000万↑クソブス女が婚活を終えるまでの記録である。
さて、私がブスであるということは前の記事で触れた通りだ。それでも婚活をしようとおもった。
理由は2つある。1つは独身のままだと職場でかなり浮いてしまうこと。これだけならまだよかった。しかし2つ目の理由。家族からの圧、である。2つ下の弟が結婚したことにより、母親のなんであんたは結婚しないのみたいなオーラが強くなった。そもそもいままで恋愛弱者の娘に何言ってるんだと思われるかもしれないが、私も何いってんだとおもったので安心してほしい。母は私がクソブスでもてないことをまったく考慮していない。こんなクソブス、婚活市場で需要がないことちょっと考えたらわかりそうなのに…。でも仕方ない。やるしかない。やって、駄目だったら母親だって諦める。 自分の娘の価値をわからせてやるしかない。まず、婚活の準備を始めることにした。
まず、ダイエットだ。私はクソデブスだが、とりあえず体重を減らしてデブという称号を返上しなければならない。ウン十万の入会金を払い、パーソナルジムに通った。ジムに通うのは楽しかった。お金は死ぬほど払ったけど、問題ない。金ならあるのだ。10キロくらい痩せた。BMI30超えだったデブスな私はちょいデブクソブスになった。甘えるな。痩せてもブスはブスなのだ。そして、婚活を始めることになった。
準備にあたりまず、服やアクセサリを買った。計10万円くらい。さらにろくなメイク道具をもっていなかったので百貨店の親切なお姉ちゃんに案内してもらい、「そこからそこまですべてください」といって一そろいそろえた。6万円くらいかかった。

結婚相談所の登録にはやはりかなりのお金がかかる。さらにもろもろの書類準備が必要だった。
書類集めは粛々と進め、残るは最大にして最悪の問題――そう、写真撮影のみになった。
写真撮影はプロにお願いするものだという相談所のおばちゃんのいうことに従い、3万円くらいかけてメイク+撮影をしてもらった。

できた写真はクソブスが笑っていた。
不快だな、と思った。やっぱり、どう盛り付けようとブスはブスなんだなと絶望した。そして自分でもクソブスだと思うのにこれをみた異性がどう思うのか……。自分でクソブスだと思うのだから、異性からみたら超ド級クソブス論外女なんだろうな、とうっすら思った。
メイクしてくれたお姉ちゃんはとても親切でいい人だったけど、ブスなものはブスだな、と思った。
でもまあ絶望してもしかたないので一番マシなブスの写真を選んだ。
もらった写真はシュレッダーにかけたかったけど、もし万が一死んだときにロクな写真がないと困るので遺影にでもしてもらうか……と思い直し、とりあえずしまっておいた。クソブスは自分の顔面が嫌いなのでほとんど自分の写真を持っていないのだ。

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