自閉症とのお見合い

娘の障害がきっかけで【障害】というワードをよく見かける事が多くなってきた。

物事を【知り】はじめた時から、急に町でその看板を見かけたりすると気になってしまったりするという・・何ていうかな・・
例えば、それまで車という物に興味がなかったのにガソリンスタンドで働き始めてからは街で走っている車の車種が気になってしかたがない・・

みたいな・・

あってる?

私は以前から結婚相談所にお世話になっている。
(今はお休み中)

娘が障害者とわかってからは、お見合い相手にも障害があったら気持ちを分かってもらえるかもしれない・・とヨコシマな気持ちでお見合いをOKしてしまった事がある。そして私は介護で働いているから、大丈夫であろう・・となぞの自信があった・・

スペック
・アラサー
・イケメン
・自閉症
コミュニケーションは普通に取れます。と書いてあった。
年収は私と同じくらいだった。(障害者雇用+障害者年金)
かなり低いけど、それもなぞの自信で大丈夫~くらいに思っていた。

彼とは合計3回会った。

所が会ってみて、あまりの話の【通じなさ】に何度も打ちのめされた。
社会人経験もあるから、話もできるだろうと思っていたが
2人の会話には終着点がない。

次こそは、次こそは・・と思い挑んだ2度目、3度目だが
私が質問した聞きたかった事は180度違った答えで返ってくる。
最初は否定せず話に乗っていたけど、だんだんしんどくなってきた。

最後のデートは沈黙の2時間お散歩コースという事をし
帰り際ににこにこしながら
「今日はお金を使わないデートが出来てよかったです!!」
と、言われた。この日は本当に交通費だけだ。
悪気はないのだろう。
これが、よく言う【空気が読めない】という事なのかな

しかし、私は喫茶店でお茶したりするのが好き。おごって貰いたいわけではない。
(そういう事にはお金を使ってでも気持ちよくなりたい。2時間のお散歩もいいけど、景色を楽しんだり、おしゃべりしたり、素敵な喫茶店に入りたいのだ)

彼が「じゃあ、さよなら」と
また悪気なく、改札まで送ってれるという事もなく
去っていった。

彼には彼の世界があるように、私にもそれは、ある。お互いが理解できないまま、終わりを迎えていた。

悲しくなって家に着くと
担当者から
「かもさん、お断りの連絡が来ました・・」

あ、振られてしまった・・・

悲しみとほっとしたのと。色々な感情があったけど
ほっとしたほうが大きかったかもしれない。

じゃあ、どうしたら心が通じ合えたのかなぁと考えるも
もっと【自閉症】の事を勉強したらよかったのか・・

彼が素敵な女性に出会えたら、いいなぁと心から思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?