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医療ソーシャルワーカーの業務日記⑬〜8050問題〜

皆さんこんばんは♪

ソーシャルワーカー21です。

今日は医療ソーシャルワーカーの業務日記です。

最近入院する患者さんの特徴として「8050問題」の方が増えています。

あまり聞き慣れない言葉ですね💦

では「8050問題」とは何か?

80代の親が50代の子供の生活を支えていることです。

背景にあるのは子供の「ひきこもり」です。

「ひきこもり」が長期化し、子供が高齢化している。

その人を支える親の世代も高齢化している問題です。

つまりは子供が何かの事情で「引きこもり」になり、対策がなく長期化してしまっている。

もちろん仕事をしていないので収入なし。

両親の年金で親と子が生活を続ける状況です。

年金収入があると思われますが、年金額は人それぞれ違いますし、両親だけではなく、子供も養う。

普通に生活すると結構な年金額が必要になります。

年金だけで子供を養うのも大変ですが、家族の誰かが入院してしまうと更に大変になってしまいます。

例えば両親のどちらかが入院してしまった場合です。

80代になると病気になるリスクが上がります。

治療して家に帰れればいいですが、治療が長期化すること、障害が残る場合どうでしょうか?

「引きこもり」の子供だけが家に残ることになります。

そうすると色々な問題があります。

入院費をどこから賄うのか、「引きこもり」の子供が手続きなどの協力できるか…とにかく患者さんだけではなく、家族の支援も必要になります。

逆に「引きこもり」の子供が病気になってしまった場合も課題が多くなります。

50代で生活習慣からの乱れで病気のリスクが上がります。

逆に親が対応することになります。

医療費の支払いよりも、退院後の生活を支えることが大変かもしれません。

障害が残って介護が必要な時、80代の両親が介護できるか?

ちょっと現実的ではないですね。

こういった背景の方が入院した場合、ソーシャルワーカーの丁寧な対応が求められます。

「引きこもり」というのは社会問題ではありますが、理解を得られないことも多いです。

長いこと向き合っていかなかった結果が今の「8050問題」につながります。

しかしこの年代は「引きこもり」関係なしに、少子高齢化、核家族化が進む日本には大きな課題になりそうです。

最近ソーシャルワーカー21が勤務する病院の入院患者さんの背景で、80代の親(父か母どちらか)、子が1人という方が多くなっています。

子は無職、親の年金で生活。

そこに虐待が絡んでくると更に複雑になります。

医療ソーシャルワーカーにできることをやっていく、それしかないので、日々精進していきます!!

「8050問題」のことを書いていたら業務日記が抜けました。

今日はそういった方の対応をしたということで勘弁してください。笑


あとちょっとお知らせですが、近々有料記事を発信してみたいと思います。

無料部分を多くするので、無料部分だけでも読んでいただけると嬉しいです。

有料記事は安くすること、出しても月1回。

月の大半は今まで通り無料記事にします。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました😊

引き続きソーシャルワーカー21をよろしくお願いします🙇‍♂️

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