医療ソーシャルワーカーの業務日記⑲精神疾患を持った妊婦さん
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本日は業務日記になります。内容はソーシャルワーカー21が担当した産科の患者さんのケースになります。
ケースを簡単に説明します。
30代、女性。妊娠38週。うつ病あり。夫と2人暮らし(夫も精神疾患あり)。夫は就労しており、育休を取ることができない。両親と義理の両親ともに遠方と諸事情があり、出産後の協力を得られない。出産直前に他の病院からソーシャルワーカー21が勤務する病院に転院となった。
妊婦さんで精神疾患があると入院時に医療ソーシャルワーカーが担当することになります。妊婦さんが精神疾患を患っていることは良くありますが、今回は夫も精神疾患を患っていること、両親と義理の両親が頼れない状況であり、育児協力者が少ないことが問題としてあげられました。
前の病院では育児検診などで特に問題視していなかったのか、特に準備や対応をしていなかったため、出産直前に準備する状況になりました。幸い地域の保健師さんが密に関わり状況を把握してくれていたため、情報収集をスムーズに行うことができました。
現時点で心配なことは、育児協力者がいないため、精神疾患を持った本人と夫だけで育児を頑張らないとならないこと、二人とも精神科薬を内服しているため、夜赤ちゃんが泣いたときに対応できるのか、日中夫が仕事のため、本人だけで対応になるため負担が大きくなります。
出産前に本人と面接して話をしても危機感がない印象でした。前の病院も本人から「不安はないです」と言われていたから、特に対策されていなかったのかと思います。
入院後1週間で出産となりました。通常特に問題なければ5日程度で母子ともに退院となります。
病院としては「退院後に母子ともに安全に生活できる」ことを目標にしていきます。
まずは病棟の助産師から育児手技の指導を行い、夜間も含めて本人が育児を行えるか評価していきます。合わせて夫にも育児練習の指導を行います。
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