「五つの豆と一枚の葉」
年の瀬にあったできごと。
いつものようにウォーキング。見ると向こうから人がやってきます。普通なら会釈して通り過ぎるところ、その方は何か少し困っている様子で話掛けて来られました。
狸の人と動かなくなった車
中肉の小柄な男性で、見た目ちょっと狸っぽい。いえ、アメリカンバッファローの鼻を小さくした感じの鼻をお持ちの狸っぽい男性です。笑 ごめんなさい。失礼ですね。
その方、「車が信号で動かなくなってしまった。でもなんとかエンジンがかかり動きましたが、その後に変な音がしてそーっと動かなくなり今あそこで停車しています」と仰るではないですか?「車のことに詳しくないんで~」と仰る。私、「そうですかぁ。私も詳しくありませんので、とりあえず主人に来てもらいますね。バッテリーだったら繋いで解決するかもしれませんので」と、そんな感じで主人に来てもらうことに。
急なこういった話でも主人はいつも「お互い様だから」と対処してくれます。有難いです。何分かして主人が来ました。そしてバッテリーにコードを繋いでエンジンを掛けてもらったのですが、ウンともスンともな感じで。液晶画面は付いてもエンジンは掛からん。いつもなら終わっている作業を長めにやってもダメ。
主人にどんな症状だったかもう一回聞いてと言われ、橋渡しのようにして聞いては伝えをしていました。
主人「これはバッテリーやない。」
私、「違うかー」東風さんのミルクボーイやないですが…(〃艸〃)ムフッ。
主人「他に原因があると思うよ。」と。「そうかぁ、違うかぁ」ということでその作業は終わり主人は帰ることに。
その間、携帯電話をお持ちでなかったのでお貸ししてどこかへ電話されていました。そこから紹介されたのが警察だったようで警察にも電話。警察はそんなことも対処してくれるんだなと主人と話しをしたりしながら、私たちにはもう用がないのでその方とご挨拶をして私は引き続きウォーキングへ。主人は家へ向かって帰って行きました。(通常JAFで牽引と私たちは思っていたのですが)
でもね、あとの顛末がなんか妙なんです。あっ、その妙な話の前にちょっと不思議なことがあったんです。そちらを先に。
狸のおじさんからの日本昔話
私は引き続き歩き出し、その車と人がだいぶ遠くになったくらいの位置で、ふと歩く先に目に付いた一枚の葉っぱが落ちているではありませんか。長くてきれいな葉っぱでしたので、絵に描こうかなと拾いました。そうしたら、また目に付く物が。今度は、黒いなにか?なになに?近くに寄って屈んでよく目を凝らして覗いてみる。「あっ、良かった。うんちではない。」笑
豆です。きっと大きな鞘に入った豆だったのでは?と思うような豆。種ともいう。豆っていった方が面白いので、豆で進めます。でね、その豆がね、一個ある。で、拾う。また一歩進むと、また反対側に一個ある。また反対側に一個ある。「えっ、なんかウソみたいにジグザクにあるやん!」「なんですか?これは?!」←帯ですね。日々樹さんですよ。笑
なんか日本昔話を思わせるような、何かの恩返し?をふと感じました。その方との出会いがあってそう思ったのも多少ありますが、それよりそこに置いてあるかのような美しい形の葉が一枚。そして少し歩くと、豆が五つ、ジグザクに交互に置かれているという点に着目してほしいんです。なんか、不思議じゃありません?そんな風に置かれたら、どんな人でも気になって拾いますよね。←サユリーナも拾うよね~。
そうですよ。私は、導かれるように豆を五つ拾いました。
どこかでカラス天狗が山の高い木のてっぺんから竹で出来た遠くまで見通せる不思議な長い筒で覗いてて、ちょっと面白いことしてやろう。コイツはどんな風にこれを解釈するだろうか?ってからかわれたんちゃうやろか?!と。ちょっとくるくる見回しましたよ。あはは←五つの豆と一枚の葉、どう思います?ミッチェルおばちゃんさん
でね、そんなことがあり「面白いことがあるもんやなぁ」と思いながら、豆と一枚の葉を大事に手の中と指で摘まんで引き続き歩きました。川に鴨や鷺がいるのをいつものように可愛らしいなぁ思いながら、片っぽうでは、手の中のこれはなんや?と考えながらウォーキングの折り返しを反転し、また元来た道を歩き出します。
故障車の元にやってきたパトカー
向こうのから来る警察の車が見えます。
あの人、良かったなと思いながら、歩きもち警察とその人と故障した車の様子を見ていました。ここからですよ。私が気になる点の始まり。
その人の車の後ろに警察の車です。
警察官は二人。遠くなんで様子しか分かりません。
一人の警察官が故障した車の後ろにまわってます。なんか様子を見てる感じです。狸の人(あかんがな、失礼な!だって名前も聞いてなかったから~許して~笑)は故障車に乗っててもう一人の警察官はパトカーに乗っている。
その車の横に来ましたが、その方と目が合いませんでしたのでそのまま私は家の方に向かって歩いていきました。でね、しばらく歩いていると…パトカーが後ろから通り過ぎていくではないですか。あれ?牽引して故障車持ってくんじゃないの?どうだったの?何のためにそこに来たの?やっぱり警察の仕事違うからと帰ったの?なら何のために警察は来たの?はたまた車が動いて仕事に(仕事納めだと仰っていた)行かれた?頭の中が???
帰って主人に話して「やっぱり警察の仕事やない」って帰られたのかな?なら、なんで来る?そうやんなぁとか私たちでもよく分からんなぁ。まぁ、えっかということになったんです。
後日談…まさかの再会?!狸のおじさんと故障車
で、これで終わりのはずが、さらに後日談があって2日後またウォーキング中にその方と遭遇したんです。今度は一生懸命自転車をこいでおられました。一生懸命な様子だったんであの後どうなったのかを聞きたかったんですが、会釈だけ。その時は。
そのあと、いつものコースを歩いて戻ってきた時に、なにやら知ってるおじさん。あれ?!あの人やん。そう、狸の人。その人がね、軽の車の後部座席を開けてごそごそしてはるんです。こっち側なら聞けたのですが、道のあっち側だったから大きな声出すのもなんなので様子だけ。なんか気になるんですが、そのまま通り過ぎました。
私がおじさんに何も聞かず通り過ぎた理由が実はひとつありました。本当なら聞きたかったところですもの。その方の車のナンバーが3371やったんです。「みみない」→聞かない 普段から車のナンバーでそんなことして遊んでるもんで、こんな連想をして”聞いちゃいけないんだな”と思い通り過ぎた次第です。(聞かなかったから気になることになった次第。でも、そのおじさんとそれ以上知り合いになるつもりはないんで、これで終了です。)
残った謎
最初に出会った時にナンバーの確認までしてなかったのですが、その軽の車はその方のあの時の車だと推測。そうとしか思えん。
①でもなぜそこに置いたままなのか?
②車が安かったと話されていた…思い出したらちょっとびっくりなんですが、10万円だったと。綺麗な車なんですよ。見た目。値段を聞いて「えっ!」と思った私。(で、あの故障(+o+))
次にメルカリかなんかを仰ってて。確かに売ってるのを見たことあります。でもその方は、確かなところだったと仰っていました。それならそうだと思います。それ以上は詮索しません。
③なぜ警察はあの車を置いていかれたのでしょう?←ゆーしんけんさん、このような件、お分かりになります?と無茶ぶり。
JAFではだめだったのか?の思いがありますが、なんとなくあそこに置かれたままなのは、修理代が車の値段よりはるかに上回ることが分かりあの場に置かれることになったのかな?との思いが湧いてきました。ほんとに憶測でしかありませんが、いい加減な車を売るのはよくないですよ。買う方も買う方なんですが。そのままずっと放置になったら困る事になりますし、車だって可哀そうだ…。そう思うよね、しずくしゃん。
…なんとなくそんなことを思った大晦日の夕暮れでした。
2024.12.31
この一年に出会った下さった皆さんにお礼を申し上げます。
noteの中ではありますが、共にお付き合い下さいまして本当にありがとうございました。
昨今、自然災害や人的災害等々私たちの生活を脅かす出来事が頻発しておりますが、2025年どうか皆様にとって良き年となりますようお祈りしております✨✨ 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
★この記事は騙り部活動に参加しています。
#騙り部