宗教や信仰についての雑記 #243
◯人間の限界や弱さへの視点
前回の投稿で、心身の強い人の「神様は要らない」というような意見には、人間の限界や弱さへの視点が欠落しているように思います、と書きました。
このような視点を欠くことには以下のようなリスクがあるようです。
①責任の回避: 自身の失敗や過ちを、自身の弱さではなく、外部の要因に責任転嫁しようとする傾向が強まります。結果として、自己成長の機会を逸し、道徳的なレベルが低下する可能性があります。
②他者との共感の喪失: 自身だけが特別であると信じ込むことで、他者への共感能力が低下します。人間関係が希薄になり、孤独感を深める可能性があります。
③客観性の喪失: 自身の考えが絶対的に正しいと信じ込むことで、客観的な視点が失われます。新たな情報や異なる意見を受け入れることができなくなり、知識の偏りが生じる恐れがあります。
④成長の阻害: 常に新しい知識や経験を求める姿勢が失われ、知的成長が止まってしまう可能性があります。
⑤幸福の幻想: 人間の能力は無限であると信じ込むことで、幸福の基準が現実離れしたものになりがちです。結果として、常に何かが欠けていると感じ、真の幸福を手に入れることができなくなります。
環境破壊の問題や、SNS等での誹謗中傷の問題、その他様々な社会・経済の問題も、上記のような視点の欠落が関わっているように思います。
我々は今一度、己自身を見つめ直してみる必要があるようです。
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