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宗教や信仰についての雑記 #192

◯ハンコック

前回、「エミリー・ローズ」という映画の主題は「神は死んだ」という見方へのアンチテーゼなのではないか、ということを書きました。
しかしよくよく考えてみると、我々が考えなければならないことは、アンチテーゼというよりも、なぜ神は死んだのか、あるいは死ななければならなかったのか、ということのような気がしてきました。

もし神が本当に全知全能ならば、「神は死んだ」という見方が広まったことにも何か理由があったはずです。そう考えたとき、唐突ですが、だいぶ以前に見た「ハンコック」という映画を思い出しました。

この話の主人公であるハンコックはスーパーマンのような能力を持つ、所謂スーパーヒーローなのですが、普段から酒浸りでだらしのない生活を送っているため、周囲の人々の評判はよくありません。
そんなハンコックが自ら刑務所に入ったことで、その街の犯罪発生率が急上昇し、そのことで街の人々は彼の存在意義を改めて思い知らされる、という話の展開がありました。

「神は死んだ」という見方が広まったことの理由も、これと同じようなものなのかもしれません。
神や宗教に対して批判的な目を向ける人が多くなったのならば、一度宗教や信仰を捨ててみたらどうなるか試してみろ、ということだったのではないでしゃうか。

でもその一方で、「神は死んだ」理由はそれだけではないような気もします。
それについては次回にしたいと思います。

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