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宗教や信仰についての雑記 #128

◯オアシス

前日、オアシスという言葉に触れることがありました。
ご存知でしょうが、オアシスとは砂漠に地下水や雪解け水などにより、樹木などが生えている緑地のことです。
砂漠を往く隊商(キャラバン)は、通商路の経由地としてのオアシスがあったため、乾燥した過酷な環境でも行き来できたのだそうです。

人生はよく旅路に喩えられますが、その旅路の中にもオアシスのようなものがあったのではないでしょうか。
辛く厳しい人生という旅路の中で、疲れや乾きを癒やしてくれる出逢いが、誰にでもひとつはあったのではないか、そんな気がします。

その出逢いは人や場所との出逢いかもしれませんし、本や映画や音楽などかもしれません。
オアシスの水が遠い山に降った雨や雪からのものであったり、遠い過去から蓄積されていたものであったりするのと同じ様に、我々が人生で出逢うそれらオアシスのようなものも、遠いところや遠い過去からの贈り物のかもしれません。

そんな遥か彼方からの贈り物が、人生という厳しい旅路の中継地・補給基地となってくれたのではないかと、そんな気もします。
我々は皆誰もがそんな贈り物のやり取りのなかでも生きていて、そのことが大いなるものからの「願い」とつながっていると、そんなふうにも思えるのです。

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