【授業力向上】他の教師の授業を見学しよう。
授業で大切なこと
授業で大切なことは授業技術と授業のシステムだと思っています。
これらの二つの要素を向上させていくために、本を読むことは理論的な部分では重要だと思いますが、より実践的に授業力の向上につながりやすいのが「授業見学」だと思っています。
私自身、授業の行き詰まりを感じた時は、他の教師の授業を見に行くことが多々ありました。
もちろん、全国的に有名な教師の授業をセミナーや動画などで観るのも有効だと思います。
ただ、そのようなトップレベルの教師の授業というのは、今の自分のスキルや状況などとかけ離れている場合があります。
そのギャップに苦しんだり、目の前の生徒に適さない授業をしてしまうこともあります。
授業のクオリティーの高い同僚教師の授業を見学しにいく
だから私は「授業のクオリティーの高い同僚教師の授業を見学しにいく」ということをオススメします。
なぜなら、自分が置かれた状況や、目の前の生徒の状況などが近いことが多いからです。
特に、同じ学校ということで、生徒の状況などは把握しやすく、その教師と自分が実際に授業をする生徒たちが同じ、もしくは近しい生徒であることが多いと思います。
そのような似た状況で、見学しに行った時に、生徒たちが良い雰囲気や姿で取り組んでいることが感じられたのなら、その要因を考えてみましょう。
私の授業を向上させた授業見学
私の場合で言えば、私が詰め込み型や一問一答形式の授業で行き詰まっている時に、ある数学の教師の授業を見に行きました。
私は社会科で、その教師は数学ということで、性質の大きく異なる教科だったのですが、数学は社会科のように雑学的なネタが少ない代わりに、思考力を試すような問題で、生徒たちが相談しながら、前向きに問題に取り組んでいた姿にとても感銘を受けました。
思考問題で生徒に考えさせ、相談させ、解決に向かうような授業システムを取り入れようとその様子を見て思いました。
そこから、授業システムの開発に取り組み、試行錯誤をしながら、なんとか思い描いていた授業システムに近いものをつくりました。
それは、B4プリントの右半分側に授業内容に関する思考問題を2〜3問載せておくということです。
そのことによって、授業の中で2〜3回ほど思考問題の時間を確実に組み込めるようになりました。
このシステムのおかげで生徒も自分たちでリラックスしながら問題に取り組んだり、相談したりしながら課題解決に取り組む時間を設けることができました。
もちろん、それまでに実践していた社会科の雑学の紹介なども私ならではの授業パーツとして組み込んでおくことで、授業パーツがより豊かになり、さらにメリハリのついたものになりました。
私が同僚教師の授業を見学したことをきっかけにより良い授業にレベルアップさせることができたのです。
ですから、もし現在、授業に行き詰まりを感じている人がいれば、本で学ぶことも大切ですが、より現場の実践に近い授業見学をしてみることもオススメします。
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