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繊細オタクと推しの未来

最近、私のいる界隈がざわついている。繊細なオタクたちが推しにがっかりしたり、傷ついたりしている。今日は繊細すぎるオタクが推しにどんな影響を与えるのか考えていきたいと思う。

応援広告言及騒動

推しグルのメンバーの一人の応援広告がファンの有志で企画された。彼の地元での凱旋公演を記念してのもので非常に大掛かりなものだったようで、彼は「自分が登校に使っていたバスに自分の広告があると親から連絡をもらった」と報告し感謝の意をXで述べた。すると次の日「投稿を消してほしいと言われているが状況の全てを把握することは難しい。感謝は伝えられる人間でいたい」旨を投稿した。

なにがあったのかと思えば応援広告に出資できなかったファンが彼に「ファンを平等に扱え」「一部だけ特別扱いでズルい」と彼に投稿を消すように迫ったようなのだ。

アウェイ公演で「過去一盛り上がった」発言

推しグルにとある高校から出演依頼があったらしく、グループ結成以来初めて学祭でのパフォーマンスを行った。共学の学校だったため男子も多かったようで大いに盛り上がったと公式Xにその様子が一部公開された。メンバーも「過去一の盛り上がり!」「こんなノリ初めて!」と喜んでいた。

私のタイムラインを見ると「ツアーで同じくらい盛り上げてあげればいいじゃないか」と宥めるような投稿が目立った。どうやら自分たちファンが観客のライブが「過去一の盛り上がり」じゃなかったことに嫉妬しているファンがそれなりにいるらしかった。

繊細オタクに覚えておいてほしいこと

正直に言わせてもらうと推しが喜んでいるんだからそれでいいじゃないか。推しの幸せが私たちファンの幸せじゃないのか。
応援広告で彼の地元に推しの顔が知られることは最高の宣伝効果ではないのか。アウェイな環境で盛り上がってもらえたなんて最高のファン獲得の機会じゃないのか。

はっきり言って繊細オタクはすでに売れているアイドルグループでもなんでも推した方が幸せになれる。しかし繊細オタクとい言うのは駆け出しの、率直に言って売れてないグループにこそ付くのだ。

繊細であることを自覚しているなら、あなたはどちらかを選ばなければいけない。
彼らをビッグにして彼らの夢が実現するようにひたすら応援するか、
あるいは彼らをいつまでも「写真集〇冊で撮影会」といういかにも売れないタレントがこなさなければいけない仕事をさせて自分たちの側から離れないようにするかだ。
しかしこれだけははっきり言っておく。後者を選んでも推しはいつまでも望む景色を見れないし、芸能界でトップへ登りつめることはできない。彼らの夢は実現しない。

ふととある女子アイドルがシャネルのバッグを持っている写真を投稿した時総叩きに合ったことを思いだす。あなたが支えてこそ彼女はシャネルのバッグを買えるようになったのだからいいではないか。女の子に「おしゃれするな」「ブランド物を持つな」「ダサくいろ」なんて無茶を言うもんだと思った。別にどの女の子もそうだとは言わないが、アイドルを目指す女の子だってかわいい衣装が着たいだろうし、私服でも身なりに気を使いたいだろう。

過剰な繊細さがもたらす推しの未来

心のうちで、あるいは居酒屋で愚痴ってるうちはまだいい。しかしそれを公に発信した時、それを推しが見たとき、彼らはどう思うかを考えてほしい。

すでに述べたとおり、その繊細さは彼らのためにならず、成功から遠ざけることになる。「CD何十枚積んでお話会」はあくまでも古参の特権である。いずれ「お話会」の倍率が上がってCD何十枚が何百枚になったり、そもそも彼らに「お話会」なんて必要なくなる日が来るかもしれない。

推し活にはある程度大胆さが必要だ。推しが幸せなら今より遠くに行ってしまっても構わない。自分のいない場で最高に盛り上がっても、盛り上がったことが最善。なんなら企画やイベントの一つや二つ参加できなかったところで誰も心配しないくらいでいい。
もちろん繊細でもいいかもしれないが、そこに本当の愛はあるのか?エゴでないのか?をよく考えて推してほしい。

#推し活 #推し #オタク #繊細オタク

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