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日本の”いちご味のチョコ”と”ぶどう味のグミ”はプライスレス

今日はAppleの初売りでMac miniを買うためにファミペイアプリを入れてApple Gift Cardを買ってきたのだが、クーポンがもらえてファミマプライベートブランドのお茶類が無料になるとのことで「シャルドネ香るストレートティー」なるものを買ってきた。香りで思い出したことがあるので書く。


日本のお菓子は味が独特だと感じることがある。もちろんいい意味で。

グリコのポッキー いちご(つぶつぶいちご含む)や明治アポロチョコはどちらもいちご味のチョコレートを使った菓子であるが、これは外国では食べられない味だと思う。20年ヨーロッパにいてあの味に出会ったことはない。明治果汁グミのぶどうや、前述したファミリーマートシャルドネ香るストレートティーの香りも同様である。

帰国前よく食べていた大好きないちご味のお菓子でフェレーロのYoguretteというものがあった。細いチョコレートバーにヨーグルト風味のフィリングに(おそらく)フリーズドライのいちごの粒が入っているお菓子である。
ヨーグルト味とはまたよそに、ヨーロッパのイチゴや果物の味を表現するときは酸味を重要視する傾向にあると思っている。

昔小学校で「りんごを形容する言葉を選ぶ」という課題があったのだが、その正解中にも「酸っぱい」という単語が堂々と鎮座していた。友達に「りんごって酸っぱいかなあ?」と聞くと「もちろん!酸っぱくなきゃりんごじゃないよ!酸っぱいりんごは美味しいんだよ!」と熱弁。

もうお気づきの方もいるかもしれないが、欧米人は酸っぱいもの大好きである。グミも、いわゆる日本では「サワーグミ」と呼ばれるものが大人気で、私もかなり好きだ。酸味は欧米人にとって重要なのである。

これはただの仮説というか、想像の域を出ないのだが、欧米は肉とジャガイモ(または小麦製品)を主に食べるため、ビタミン不足にに陥りやすいのではないかと思っている。中でもビタミンCが豊富なパプリカやキウィは南国でしか採れない。オレンジやレモンもスペインやイタリアから輸入で入ってくる。北ヨーロッパの気温が低く日照時間の短い地域ではキャベツやジャガイモに頼るしかない。よって「鉄分不足の人が氷をかじる」様に「ビタミン不足で果物に酸味を求めている」のかもしれない。

一方で日本製のあの味というか、香料の調合は本当に独特と思う。これでもか!というくらい果物自体の香りを強くしていて酸味は控えめ。表現が難しいのだが、「いちごはこれ!」「ぶどうはこれ!」というテンプレートがある様な、悪い言い方をすると「型を押したように同じ香りがする」。

しかし、この香りは外国人的には非常に新鮮で、父は日本から帰ってくる度にドイツ人秘書にポッキーつぶつぶいちごを買ってきていた。相当喜ばれるんだとか。外国人のキットカット人気も理由は恐らく同じで香りのつけ方が独特というか「〇〇味です!」という香りがはっきりするものが好まれているんだと思う。

日本の「いちご味」と「ぶどう味」は本当にガラパゴスだし、日本でしか手に入らない特別なものだと思う。子供の頃に初めて食べたのを覚えているが、あれからずっと忘れられなかった味だ。冗談じゃなくオンリーワンでユニーク。

ところで近年になってスーパーでHARIBOのぶどう味を見かけ買ってみたところ、食べた感じ明らかに日本のフレーバーに寄せていると感じた。あれはドイツで見たことないのだが新製品なのだろうか?と思いドイツのHARIBOのサイトを見てもどこにも見当たらない。日本でぶどう味がグミの定番だから作ったのだろうか?しかし正直な感想を言うと明治果汁グミに到底太刀打ちできる味ではなかった。価格も海外物とあって高いし、コスパでも負けている。

私はグミにはうるさいんだ。HARIBOの国出身だからな。

ちなみにファミリーマートのシャルドネ香るストレートティー「ぶどうの香料が効きまくった味のする水」という感じだった。タダでよかった。

#食品 #お菓子 #フレーバー #いちご #ぶどう #香料 #香り #味覚

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