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ヨーロッパにある私の地元

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ヨーロッパのとある国出身の私から見た当時の景色や、経験してきたこと、そこから考えることをまとめます。
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記事一覧

シンボライゼーションの害悪

【注意】 この投稿はセンシティブなトピックを扱う。 私が育った国では、第二次対戦中に政権…

西洋での日本に対して語られるnarrative

今更いちいち語ることでもないかなと思ったのだが、ある日会社で私が育った国で差別を受けた理…

「鼻をすする」という不快音について

偶然Xで「鼻をすする音」に関する議論を発見したので、欧米から来た私の頭の中をアウトプット…

ボランティアで通訳させられたのがトラウマ

私はトリリンガルであるが、小中学生の時、先生から「できるでしょ?」みたいなノリで現地学生…

日本に来たら”あの”北欧がイメージアップキャンペーンをやっていてちょっと驚いた

私が本帰国してまもなく、一時期、日本では北欧がとても素敵な国として紹介されまくっていて、…

護身用の武器を持つようになって「なぜ武装することが怖いと感じるか」を考えた

私の出身国では(当然ながら)性犯罪が定期的に発生している。というわけで、10代半ばからは、…

人種差別解消"啓発CM"の是非についてのいろんな気持ち

先日のアカデミー賞でのロバート・ダウニー・Jrのキー・ホイ・クァンへの態度が話題になっているので、人種差別に関して色々と思い出したので書いていきたいと思う。 もう話題として全く旬ではないが、外国人として20年間暮らした私の視点から人種差別について書く。 地元では反人種差別"啓発CM"が放送されていた時期がある。当時放送されたオーディション番組からデビューしたR&Bグループが全員外国系で、そのCMにキャスティングされていた。 この手の広告は表現手法によって感じ方は全然違う

馴染めない移民ファミリーとなくならないヘイトクライム

埼玉県の一部のクルド人の話に触れたので、私の地元であった移民と差別の話をしたいと思う。 …

地元で日本人の店が不法就労で摘発された話

私の地元の隣町には日本人街があった。そこには評判は、まあ、可もなく不可もなくなごく普通の…

日本では滅多に聞かない、日常の小さな事件たち

全く大した話ではないのだが、時折、私の地元では日本では聞かないなーという事件が起こってい…

日本の冬の朝が明るくて衝撃:空が紫にならない

冬に入ってしばらく経ちましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。 私は就職のこと、お金のこと…

宗教上の理由で志望校に受け入れられなかった話

進学先の候補私の地元では小学校5年生から次の学校へ進学する。成績の良さによって3つの種別の…

インターネット回線は激遅 - ドイツ語で喧嘩できる人じゃないとドイツでネットは使え…

以前地元のモバイル通信の問題点について投稿したことがある。 その昔、私の地元ではインター…

地元の学校を手本にしようとしないでほしい件 -Ep.4: 地方分権編-

このシリーズは教育面でイメージの良い私の地元の学校制度の課題を指摘するものである。 地方分権が与える教育への影響日本で一時期"地方分権ブーム"があった気がするが、連邦/連合/合衆国は地方分権の最たるものなので、そのような制度が導入されている国で育った身として、実際どんな感じかお伝えしたい。何気に教育関係にとりわけ悪い影響を与えている。 格差+各々で好き勝手やっちゃう政策+政治基本法により「教育は各地方で法律を定めること」となっている。するとどう言うことが起きるかと言うと、