今の時代はワンステップで効率よく消毒!
こんにちは!
医療施設の環境整備で「消毒」ってなかなか大変ですよね。。作業は簡単でも人の手でやることがほとんどなので時間も労力もかかるんです。
特に診療所や老健施設などは外部委託せずに自分たちで環境整備している施設も多いのではないでしょうか?
今回はそんな消毒を効率よく行うための薬剤を紹介します♪
消毒と洗浄をワンステップに
物や環境表面の消毒を行う前には汚れを取り除く必要があります。消毒薬で推奨されている「アルコール」も「次亜塩素酸ナトリウム」もウイルスや細菌には作用しますが、汚れを取る洗浄の効果はないんです。
つまり、中性洗剤などで汚れを取り除いた『洗浄』を行なってからアルコールや次亜塩素酸ナトリウムで『消毒』を行う2度手間の必要があるんです。
ただでさえ忙しいのに同じ場所を何回も拭く仕事なんて大変ですよね!しかも、しっかり洗浄をしないまま消毒していると物の素材によっては劣化を早めてしまいます。。
この煩わしさを解決してくれるのが『洗浄』+『消毒』をワンステップで行える『加速化過酸化水素』です!
ん?と思われた方、もう一回お聞きください。『加速化過酸化水素』です。
覚えていただけましたでしょうか?
結局何なのかと言いますと、過酸化水素という元々消毒に使用していた化学品に界面活性剤や水溶性溶剤などの洗浄成分を加えた環境用薬品です。
このありがたい加速化過酸化水素は、以下のような特徴を持っています。
高い除菌・除ウイルス性:さまざまな細菌やウイルスに対して短時間で不活化することが確認されています。新型コロナウイルスに対しては、0.5%の溶液で1分以内に99.9%以上の除去効果があるとアメリカ環境保護庁で承認されています。(EPA認証)
優れた洗浄効果:過酸化水素による酸化作用と界面活性剤による乳化作用で、汚れを効率的に落とすことができます。洗浄と同時に除菌・除ウイルスができるので、作業時間やコストを削減できます。
安全性と環境性:過酸化水素は水と酸素に分解されるので、残留物や有害物質を残しません。また、引火性や腐食性が低く人体や対象物への影響も少ないとされています。アメリカ食品医薬品局によって食品添加物としての安全性も認められています。
世界保健機関(WHO)やアメリカ疾病予防管理センター(CDC)からも、この加速化過酸化水素は特に医療機関での環境消毒に毎日使用する薬剤として推奨されています。
加速化過酸化水素の利用例
という効果が認められて、加速化過酸化水素は医療施設や食品向上、ビルメンテナンスなどの分野で幅広く利用されています。以下にいくつかの事例を挙げてみます。
医療施設:内視鏡や手術室などの医療機器や環境の消毒に用いられています 。新型コロナウイルスの集団感染が発生した客船ダイヤモンド・プリンセス号では、船内消毒にこの薬剤が使用されました 。
食品業界:食品工場やレストランなどの食品衛生管理に用いられています。食品添加物としても使用できるので、食器や調理器具などにも安心して使えます。
ビルメンテナンス:安全性も非常に高いのでオフィスや学校などの公共施設の清掃・消毒に用いられています。希釈不要で使える製品もあるので、準備作業も簡単です。
ちなみに、僕は日頃の病院との打ち合わせではこんな製品を推奨しています。
「オキシヴィルシリーズ」
「ハイプロックスアクセル」
http://www.teccs-jp.com/pdf/products/detergent/catalog/Virox_HyproxAcceleCatalogue.pdf
まとめ
加速化過酸化水素は高い除菌・除ウイルス性と洗浄効果を持ち、安全性と環境性も高い製剤であることから医療施設はもちろん、様々な施設の表面消毒にとって最適だと言えます。さらにワンステップ作業による労力や費用削減も期待できます。
加速化過酸化水素を使って、清潔で安全な環境を作りましょう
【参考文献】
加速化過酸化水素 - Wikipedia
日本手術医学会「手術医療の実践ガイドライン」(2013年改訂版)
医療福祉環境感染防止 - 医療|東栄部品株式会社
「医療施設における消毒と滅菌のためのCDCガイドライン」満田年宏 訳・著
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