見出し画像

【体験談】オリキャラのcvを声優さんにあててもらい、数ヶ月後にcv降板となった話③完結

②の続きです。

ボイスドラマ、ゲームと制作してきて、次もまたボイスドラマを制作しようか考えていたとき、私はAさんにオリキャラの声を依頼するのを躊躇していた。

このオリキャラは、最初のボイスドラマでもゲームでも活躍した自分の大切なキャラクターだ。

依頼した声優さんに求められるのは、丁寧なやり取りと納品が最低限のマナーだと思う。Aさんはそこは確かなものであった。

ただ、単発で依頼をするならまだしも、継続して大事なオリキャラを依頼するとなると……。

私はAさんの人柄がどうしても気になってしまった。

おそらく今までの対応的に、Aさんは私のことを下に見ていた。

自分が神絵師になったりAさんに気に入られるような創作者にならない限り、自分は劣等感を抱いたまま過ごすことになるだろう。

これまでの自分の悩みを、信頼できる友人に話したり、某サイトで話した。

友人も創作活動をしており、自分が参っている姿をSNSで見て声をかけてくれた。自分の悩みに対して友人は真摯に話を聞いてくれて、共感し、解決法を探してくれたりAさんに対して怒ってくれた。友人の存在にめちゃくちゃ励まされた。

某サイトで悩みを話すと、ボイスドラマ製作者やその界隈にいたという人から返信が来た。返信の内容は、「割り切れたら良いんだけど、難しいよね。降板もアリだと思いますよ」「自分もでした。大規模なサークルや売上数に対して、態度が明らかに違って……」と共感のものだった。

他にも、詳しく悩みは話していなかったがSNS上で声をかけてくれた創作仲間の方々もいた。

これまでAさんに対して思うところは複数あったし、これ以上今の関係を続けても良い結果にならないだろうと考えた私は、思い切って「Aさんにはオリキャラのcvを降板してもらおう」と決めた。


その頃、Aさんはまた別のゲーム製作者さんの進捗ツイートをRTしたり、ゲ制デーのタグのツイートをRTしたりしていた。

(※ゲ制デー……「ゲーム制作デー」の略。月に1度あり、製作者達が自分のゲームを紹介する。# ゲ制デー のタグを付けてツイートする。)

Aさんは自分のゲームの進捗ツイートや、ゲ制デーのツイートはいいねだけで一度もRTしてくれたことはなかった。

これ以上Aさんと関わっても自分の精神がダメになっていくだけだと、私はAさんに「オリキャラのCVを降板してほしい。理由は、Aさんの出演作品に対する向き合い方に差があり、自分とは合わないと思ったため」というようなDMを送った(他にも合わないと感じたことはこれまでに複数書いたが、降板の決め手となったのはゲームの感想の差だったため、これだけ伝えた)。

Aさんは承諾し、オリキャラのcvは降板となった。今後Aさんと相互フォローでいづらかったため、ブロ解させていただく旨も伝えた。

その後Aさんはこのようなツイートをしていた。

「自分の携わっている作品の中で、特に好きな作品に感想を言うことで、感想を言っていないクライアント(私)の作品を下げている、と思われるとは……目からウロコだった。」

そのツイートに、Aさんと親しい声優Bさんがこう返信していた。

「クライアントさんは、Aさんのことが好きで応援していたんじゃないですか?(だから感想を言われたかったのでは?)」

たしかにAさんのことは好きで応援もしていたが、それ以上に私はAさんの周囲の人に対する対応の差が気になっていた。

声優Bさんの返信に対する、Aさんの返信はこうだった。

「うーん、そうだったんですかね…?そうだった気もします」


この返信内容を見て、「別れて良かった」と心底感じた。

Aさんに対して日頃から感想やメッセージなどよく送っていたし、いいねやRTで拡散応援もしてきた。ファンアートも募集している人だったのでカラー絵でファンアートも描いて送ったことがあった。

自分がオリキャラのcvを降板してほしいと頼んだから、もう関わらない人間だからとこの発言をしたのかもしれないが、それにしたって交流の回数が多かった相手に対して、あまりにもデリカシーのない発言ではないか。

今回の決断は後悔は全くなかった。

その後、私はオリキャラのcvを他の声優さんに依頼する準備を始めた。


────────────────


以上が私の体験した話でした。

もしかするとAさんにも事情があったり、こちらに対して思うところはあったのかもしれません。

しかし、最後の自分とのDMでも、Aさんは自分としっかり向き合ってくれない(こちらが長文で問い合わせしても、「私は誠心誠意で対応しています」の一言だけ返される)ことがあったため、お互いモヤモヤがあれば話し合って解決したいタイプの私と、おそらくそうではないAさんとで価値観や考えに大きな差があったのだと思います。

最初初めて問い合わせたときの反応や、リプの返信が自分だけなかったときのことなど、今までの出来事を思い返してみてもAさんとは物の価値観が異なり相性が悪かったように思います。

この件の中で創作仲間の方が「アンチョビさんが声優さんに対して何を一番求めるのかが大事だと思います」と言ってくださりました。

まさしくその通りです。今回の件を通し、創作仲間の方々からの意見も頂きました。某サイトの方からのアドバイスなども今後の創作活動に活かしていきたいと思っています。

また、オリキャラの声は現在別の方に演じていただいておりますが、その方のご対応は自分の考えと合うと感じており、都度安心してやり取りをさせていただいております。


冒頭でも書きましたが、この記事が全ての創作者さん・声優さんの総意ではありません。ただ事実と主観を書いたため、この記事に共感していただける方、そうでない方様々かと思います。

この記事を読まれた方で、今後声優さんにcvを依頼しようか検討している創作者さんや、創作者の考えも参考にしたい声優さんなどがいらっしゃいましたら、この記事が少しでもお力添えできていましたら幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?