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【体験談】オリキャラのcvを声優さんにあててもらい、数ヶ月後にcv降板となった話①

アンチョビと申します。
タイトル通りのノンフィクションです。

結果から言うと、降板という決断に至った理由は「相手の声優さんと交流を重ねていく中で、相手に対する不安感や自分と合わない価値観などが積み重なっていき、(依頼していたキャラが継続キャラだったため)降板に至った」です。



この記事を書こうと思った理由は大きくわけて3つあります


・自分の間で起こった出来事や気持ちの整理をするため

・この記事の出来事のうち、一部だけを見た人から匿名コメントで批判されたため、全部書こうと思った

・こういう創作者がいて、こういう声優さんがいるということを認知してほしかったため(今後創作キャラに声をあてたいとお考えの創作者さん、誰かのキャラに声をあてたいとお考えの声優さんへ何かの参考になりましたら幸いです)。

また、この記事には実際の出来事しか書きませんが、主観や個人的な意見も混じっております。
この記事が全ての創作者さん・声優さんの総意ではないこと、異なる考えの創作者さん・声優さんがいることは予めご留意くださいますようお願い申し上げます。


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自分は学生の頃から一次創作をしており、ある日「ネット声優」というネット上で活動する声優の職業があることを知った。
それまではアニメなどの商業作品に出演する声優の声をオリキャラに当てはめて妄想してみたりしていた。
「妄想ではなく、ネット声優さんに依頼すれば本当にオリキャラに声がつくんだ!」と舞い上がり、早速オリキャラに合う声の声優を探した。
探し方について、自分は2通りのやり方で声優を探した。
1つはココナラ、iikoeなどのお金を支払い専門家(ここだと声優)に依頼するサービス。 
もう1つはTwitter。上記のサービスは使わず、SNSのみで声活動する方もいる。

最初、ココナラやiikoe中心にオリキャラの声に合う人を探していたのだが、隅から隅まで探してもなかなかピンと来る人は見つからなかった。
Twitterでもなかなか見つからず、たしか1週間~2週間かけた記憶がある。
その後、Twitterでのみ活動する声優(仮名Aさんとする)を見つけ、ようやくオリキャラの声質に合う人物を見つけられた。

ただ、Aさんの出している声動画は、自分の想定していたオリキャラの声よりも少し高めだった。
声質的には合っていたのだがもう少し低い声を希望だったため、AさんにDMで問い合わせた。

『初めまして。問い合わせだったのですが、Aさんが出しているこの動画の声より、一段階低い声は出せますか?また、低い声の動画はございますでしょうか?低い声が可能でしたら、依頼させていただきたいです』 

中略しているがこのような内容を送った。
すると相手から返事が来て、
『低い声の動画はありませんが、声を出すことは可能ですのでぜひ依頼を受けさせていただきたく思います!』とのことだった。

正直、この時点で「ん?」と思うところはあった。
正式な依頼ではなく問い合わせただけだったんだけど……流れるように依頼する形となった。 

この時点で声優さんに依頼するのは初めての経験だったのだが、後に他の声優さんに「依頼を検討しているのですが、この動画より少し高い声は出せますか?」等と問い合わせた際は、サンプルボイスを録ってくださり「この音声を聴いて依頼するか決めていただいて構いません」とやり取りをしたことがあったので、Aさんの最初の対応は尚更思うところがあった。



自分はオリキャラの登場するボイスドラマを制作していた。
DMでAさんにボイスドラマの台本を送る。やり取りの最中に依頼料を渡し、相手から声のファイルが納品されるまでが一連の流れだった。

その数日後、声はまだ納品されていない。
そのときAさんのツイートをふと見てみると、こんなことを呟いていた。
「今、依頼で低い声を出せるように頑張っているけどなかなか出ない〜!お酒(酒焼けの声)に頼ってみるか」

このツイートを見た当時、自分は「相手に無理をさせてしまっている」と焦り、DMで謝罪と心配の旨を送った。
相手からは大丈夫との返事が来て、少しハラハラしながら声が納品されるのを待った。

今思えば、依頼先の本人(相互フォロー)が見ているかもしれないTwitterでそのようなツイートをしてしまうのはどうなのだろうと感じる。

その後Aさんから声が納品された。
たしかに低い声ではあった。しかし、とても出しづらそうな声でAさんの演技力の良さが失われていた。
正直にこのことを伝えた上で、既存の動画にあるこの声で再び依頼したいと伝えると、数日後Aさんから承諾の返事が来た。
その数日後に既存の動画通りの声が納品された。

この時点で、自分は一次創作アカウントではなく、版権グッズの取引・譲渡をするときに使うアカウントでAさんとのやり取りを行っていた。
理由は、アニメなどに出演する声優の声や演技力は好みだったとしても、声優の不祥事をネットで知って幻滅することが少なくなかったからだ。
その辺りを慎重に考えて一次創作アカウントではないアカウントでやり取りをしていたのだが、ボイスドラマが完成しAさんにDMで報告をした際、Aさんが
「今後もアンチョビさんの創作を見たいため、創作アカウントの方フォローさせていただきますね!」というような返信が来た。

フォローされてしまった。(まあ関わった相手ならフォローする人もいるか…)
と思いつつ、こちらからフォローしないのも失礼だと感じ、一次創作アカウントの方でも繋がったのである。

その辺りで、自分の一次創作アカウントでの投稿(ボイスドラマ関係のツイートや普通の絵など)をAさんは結構いいねしてくれていた。

興味を持ってくれているのだと感じた自分は、繋がる前の慎重だった気持ちなどすっかり抜けてしまい、Aさんと度々交流するようになった。


長くなったのでつづく

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