読書感想文を書く前の感想文

私は車の中でぼうっとしている事が多い。それは別に何も考えていない訳では無い。逆にずっと考えていることの方が多い。考えていない時は眠い時。
だから車の中ではあまり喋らないからよく起きてる?とか何考えてるの?とか聞かれる。私は漫画のこと考えてたとか明日のご飯のこと考えてたーとか言うけど、それは大体が嘘だ。
まぁご飯の事はいつも考えているけど、
話を戻そう。実際は意外としっかりとしたことを考えている。今日考えていた事と言えばさっき読書感想文を書くために面倒くさがりながらも読んでいた本の内容のことだ。その本の主人公は自分から見て凄く変わり者だった。だけどその変わり者は毎日が凄く楽しそうだった。
それは毎日が面白く楽しいことに満ち溢れている、的なよくあるファンタジー物語の主人公のようではなく、
仕事の中でのおっちょこちょいなやらかしでなんでやねん!と思わずツッコミたくなってしまうくらいの変な言い訳などを頭の中で繰り広げていたりする主人公だった。その変わり者には自分の世界があった。この変わり者と周りのどこが違うのかを考えた時は着眼点が違うのかなと思ったがやはりしっくりこない。
まとめて言うと多分この変わり者は抜けているんだと思う。
だからただまっすぐ正直に生きているだけ。でもそれが凄く楽しそうに見えて羨ましくも思えた。
何も無い日常の中でも考え方が少し変わるだけで見える世界が全然違うんだなと言うことを学べた。そしてこの考え方が悪い方向に行ってしまう人はアニメでいう魔王的な悪役になってしまうんだとも思った。
ていうかなんでこんないたい中学2年生的な事をしているんだろう。と我に帰っていると前で運転している母が最近の二人のお気に入りの曲をサビ前の同じ所だけを繰り返しでずっと歌ってきて続けて歌えと目で訴えかけてきた。
いい所だったのに。
いつもだったらノリに乗っていたけれど、今日は気分が乗らなかった。
少し可哀想に思いながらも私は絶対に歌わんと反抗してみた。母は諦めプレイリストから曲を探し二人の最近のお気に入りの曲をかけた。それを横目ににやにやしながらまたケータイを取り、一時の戯れで書き始めた読書感想文とも言えないような文章をまた進めようとしている。

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