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素敵な俳句 犬と。みっけ。

俳句、
なんと難しい。季語の意味を識り情景を見せてくれる句がいいのですと
どこかの先生の言う。
ああ
それが難しい。きっと吟行に行き ああでもないこうでもないと言いながら
詠むといいのかもしれない、それとも 空を見ながらふと通り過ぎた日の思い出をなぞるとか・・・なんて思いながらこの町を歩く。
上手くなりたいなって思いながら散策。
そうしたら、見慣れた犬さんのところに 行きついた。
みっけ。ずっと前から投句して居られたベテラン。
知ってたよ。でも 改めて読むといいよねえ。
自然体な さいとうさん そのもの。
きっとそう言うと、「やめてよー」って言われそうだけど。。
   少し気がつくのが遅かったかな。もう桜が散りつつあるねえ。

また一輪ひざつき覗く春の昼

右往左往何を焦るや蟻の春

誘われて膝つけば幾輪の春

今回の句を読むと、さいとうさんの優しさが滲みる。
見ててほしい、見つけてよって思いは、ひとだけじゃないよね。
花だって、咲いてるところ見てほしいよ。
 クリスマスローズの気持ち。そんな大きな瞳で見つめられたら
きっと照れてるよ。おかづちゃん。。
だって 下向いてるもん。あ、違った。あのこたち、いつも
こうして咲いてるんだ。控えめで、なんか愛しいねえ。我が家のもこうだなあ。。
アリはね 忙しいの。うんうん、誘われて・・・ね。約束通り咲いたよって
花も見てくれてありがとうって喜んでるよ、きっと。

おかづちゃんみっけ!カメラ目線じゃん。

犬連れてあえて脇道初桜
 
ん?誰も見つけないうちに、、なんてね。もう。。

若いときゃわざわざ見に来ぬ初桜
  
風情だねえ、若い時は情緒より団子?

初桜マスクはずして君は笑む
 
なんて、素敵。そうだよね、マスクなんて素直なこころも
隠しちゃう、一緒に花見出来てよかった・・って思い、きっと
ずっと先に思うのかもしれない。ん?今 思ったって?ごめん。

マスクとり匂ってみようか初桜
 
 どうぞ。。どう?チェリーブロッサムの薫り いかが?

曇り空でも一輪でもあっ、桜
  
なになに?一輪でも?さすが!見つけてあげたのね?

一輪じゃ駄目と待つ犬連れ長閑
うんうん。「もっとゆっくりさがそ」って?ああ 長閑。。
 なんとよくわかった犬さんなの?そうだよね。さみしいよね。
寄り添って咲いてるところ 見つけなきゃ。おかづちゃん、えらいね。
焦らないで、ゆっくり花見しようよっていったのね。

公園を巡るも3度花曇り
 あーあ、快晴はないのかい?映えしないか?

そして 極めつけのあなたのやさしさを見せる句。

白木蓮無事を待つ空なほ青し
無事を待つ空より澄みし白木蓮
療養の老婦待つ居を白木蓮

やさしいな。
さいとうさん。病院の待合でおばあちゃんに好かれる、と書いてあったね。なるほど。いい隣人だね。おかづちゃあん、きみみたいな犬さんがいておばあちゃん幸せだね。

わたしのお散歩みちにも木蓮があります。大きな灯りみたいな
優しい色した花だよね。あちらに逝ってしまった友人たち、手を
振ってるかな。笑顔が愛しいね。
窓越しに精一杯の木の芽揺れ

窓越しの木の芽は揺れて見てと言う

久しねと木の芽に挨拶する老婦

  あなたのやさしさが 全開の句を堪能させていただきました。
別に 「優しい」を出してるのじゃないのに染み出る。素敵な句ですね。
  ありがとうね、おかづちゃん。。。

我が家のクリスマスローズ。。
なんかしょぼっ。。

  朝 ラジオで出会った曲。













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