【小ネタ】身近な敵

古今東西、生きていれば必ずや何かしらの敵に出くわすのが常である

しかし、敵とは時に思わぬ姿形となって眼前に現れるものだ

そして、敵とは意外にも身近な場所に潜んでいる

今日はそんな私の身近な場所に潜んでいる敵を皆様にご紹介しよう

それは、

じゃがいも

そして

ピーラー

この二つである

なぜ、こんなメジャーな食材が敵なのかって？

それはピーラー君とのコンビが凶悪だからである

だいぶ包丁を持ち慣れた私とはいえ
まだ食材を切るときは幾分へっぴり腰である

そんな私がピーラー君を右手に持つとき
一皮一皮、一剥き一剥きが真剣勝負と化すのだ

一剥き入魂である

そんな真剣勝負の場で最も手強い相手

それが

じゃがいも

まず彼の見た目

芽が出てると意外とキモ怖い

じゃがいもの芽ってさぁ
なんかグロくね？
こう、一箇所からアサリの目みたいなんが
ニョキニョキ生えてんのよ
あれ、本能にくる
嫌悪感と悪寒がくる🥶

そしてなんと言っても

皮剥きづらい

これに尽きる

フォルムが丸いため
一剥きで剥ける皮の面積は小さい

そして２番目のやつの特徴が

表面が滑る

澱粉のせいで持ち手がツルツルしてくるため
常に不安定さを強いられる
同時にメンタルも不安定になってくる
几帳面だが本来短気な私はここらでもう限界
キェーーーっ！！と奇声を上げたい衝動に襲われるが、なんとか「奇声を上げる主夫」という世間で絶対に認知されたくない不名誉な称号のことを頭に思い浮かべ、ぐっと堪えるのである
🙄💭ｷｪｰｯ🤬🔪💢

無論、じゃがいもに罪はないし
味方につければこんな有能な食材もなかなか他にはいないだろう

出会ったタイミングやピーラーとの相性
その他諸々、互いの運命がすれ違ってしまったゆえの悲劇である

もし、皮を剥くという作業に
ピーラーを使うという以外の選択肢があるのであれば、
ここまで彼を憎まなくても良かったかもしれないのだ

そもそもピーラーもピーラーだ
確かに人参大根その他、縦長の相手には有効な武器であるが、こと相手が丸型の食材だと途端に刃が我を剥く危険性を孕んでいる

人類よ、進化の歩みを止めるな
きっとピーラー以外の良い皮剥きの方法があるはずだ
諦めるな
思考はきっと現実化する
だって人類は月にまで行けたじゃないか

小さな一歩は偉大な一歩であり
地球は青かったと思わず言ってしまうように
じゃがいもの皮剥きは思ったより楽勝だったと
高らかに謳いたいのだ

さすれば私は全人類の前で堂々と
このように宣言できる

昨日の敵は、今日の友である

と

いつしかそんな日が訪れることを
私は信じてやまないのである

了