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腸内細菌と私 特別寄稿 サラサラ血液で元気満々


2001年3月お腹いきいき健康法提唱

特別寄稿2001年 鈴木重光歯科医師より投稿いただきました。

特別寄稿サラサラ血液で元気満々


 内なる宇宙・眼に見えない世界への探求
                                              特別寄稿 鈴木歯科 医院 院長 鈴木重光
あなたは大丈夫ですか?
「毎日を健康に生きる」とはどういうことでしょうか。病院にかかっていなければ健康なのでしょうか。冷え性、肩こり、頭痛、イライラなどの不定愁訴といわれるもので困っていませんか。生活習慣病(ガン、糖尿病、高血圧)やアレルギー疾患(アトピー、喘息、花粉症など)の心配はありませんか。戦後、日本は経済的にも豊かになり医学も発達し国民の栄養状態もはるかに良くなり、生活環境も快適になったのになぜ病人が減らないのでしょうか。

なぜ不定愁訴が減らないのでしょうか。


多くの人に健康不安があるためか健康や栄養についても毎日のようにテレビ、新聞、雑誌等であれが良い、これが効くと騒いでいます。あなたもそういう情報に振り回されていませんか。確かに効果のあるものも少なくありません、しかしすべてのものが万人に良いということはないのではないでしょうか。自分の健康を他人まかせにせず、自分で判断できる知恵を身につけ健康な人生を送ることがこの上ない幸せなのではないでしょうか。そんな中で人間が自然な健康状態にいるためには、腸内の環境を整えることが大切であるということがはっきりとわかってきました。暗視野顕微鏡(ウイスマー社製)による一滴の生きた血液の「血液分析法」により元気満まん堂の「おなかいきいき健康法ベーシックAセット」を用いて得られた結果を含めて話していきたいと思います。

血液は食事からつくられ血液は胃腸をつくる

私たちの体の細胞は絶えず破壊と再生を繰り返しています。体に入ってくるものが良いものであれば、つくられる細胞も当然良い細胞になるでしょうし、質の悪いものが入ってくれば、質の悪い細胞ができるのは当然のことです。食べ物を口にしてから体の中に入ってくるまでには、消化・吸収という過程が入り、人によってその消化・吸収が良い人もいれば悪い人もいるということです。ですから、同じものを食べても同じように吸収されるわけではないのです。血液は、この消化・吸収・排泄の状態を反映しており、食べたものが体をつくる途中の段階を如実に映し出しているのです。そのため、消化・吸収・排泄がうまくいかない人は血液が汚くなるという状態にあらわれてきます。消化・吸収・排泄が良いということは、内臓の機能が正常だということになります。体をつくるために必要となる良い食べ物が体に入り、健康な内臓が消化・吸収・排泄をしてくれれば、まちがいなく健康でいられるはずなのです。
アメリカのバーナード・ジェンセン博士は著書の中で「血液は食事からつくられ、その食事から腸はつくられていく。腸はその人の食事と同じだけきれいであり、血液は腸と同じだけきれいなのです」と述べています。毎日食べるものが血液をつくるのですから、食べ物が悪ければ血液が汚れ、その結果、腸が汚れます。腸が汚れればまた、健康でない血液がつくられます。こうした悪循環の繰り返しで病気をつくることになるのです。次に、健康に大きくかかわっている血液についての話をしていきましょう。

血液の仕組みと役割


「健康な血液とは血球と血漿の量が偏ることなく、正常値域にバランスよく存在し、それぞれの役割をきちんと果たしているもの」といわれています。血液は私たちの体重の8パーセント前後を占めており、体重60キロの人なら4・8キロ。約5リットルの血液が体内をめぐっていることになります。
血液が行っている仕事としては
1.運搬:酸素の摂取、炭酸ガスの排泄、栄養素や代謝産物を運ぶ、ホルモンを運ぶ
2.pHの調節(血液はpH7・3~7・4という狭い範囲で一定に保たれている)
3.体液量の調節
4.身体防御(白血球の働き)
中でも運搬という仕事は重要です。血液は栄養や酸素を体中の細胞に運ぶ運送屋さんであり、一方いらなくなった老廃物・炭酸ガスを排泄する臓器に運ぶ作業も請け負っています。うまく運べなくなる(血液循環が悪くなる)と、血液には排泄物がたまってしまい栄養も運べなくなり、血液が汚れてしまうことになります。
血液がサラサラ流れている状態であれば栄養素も体のすみずみに行き渡り、疲れた内臓も元気をとり戻していくのですが、逆に血液がドロドロになったり、赤血球の形がいびつになっていると、体のすみずみに栄養が行き渡らず、内臓はますます疲労することになります。血液をサラサラに保つ上で最も重要なのが、食べ物の消化・吸収作業であり、腸内細菌叢を正常にすることです。
下図のように血液を試験管に入れてしばらく放置しておくと、下の方にどんよりとした赤い固まりの「血球」と黄色の上澄み液の「血漿」とにわかれます。

血球のなかには、赤血球、白血球、血小板という3種類の血球が存在しています。そのうち最も数が多いのが赤血球です。血液1マイクロリットル中に男性で約500万個、女性で450万個の赤血球が含まれています。
赤血球は球状ではなく直径7~8マイクロメートル、厚さ2マイクロメートルほどの中央部が薄くくぼんだ円盤状の形をしています。
赤血球の基本的な仕事としては

・酸素の運搬
・栄養補給
・ミネラルの補給
・ホルモンの補給
・毒素の排泄
この中で特に大切なものとして、赤血球の中に含まれるヘモグロビンは、鉄を含むヘムという赤い色素とグロビンというタンパク質からできており、肺で受けとった酸素を体のすみずみまで運び、不要になった二酸化炭素を肺で放出させるという大切な働きを担っています。
白血球の大きさは赤血球の3倍ほどで赤血球のように1種類だけではなく、5種類ある細胞の総称なのです。白血球を構成する細胞は多い順に好中球、リンパ球、単球(マクロファージ)好酸球、好塩基球、これらの細胞が力を合わせ、体内に侵入してきた細菌などの病原体と戦い、その侵攻を食い止めているのです。

血小板は赤血球に次いで多い血球で、大きさは直径2~3マイクロメートル、厚さ0・9マイクロメートルほどで赤血球より小さく薄い円盤状をしていて出血を止める役割を持っています。
血漿というのは血液全体の55~60パーセントを占める液体です。血漿そのものの約90パーセントは水分で8パーセントをタンパク質(栄養分となるアルブミン、免疫に関係するグロブリン、凝固因子フィブリノーゲンなど)1パーセントを脂質(コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸)0・1パーセントを糖質(ブドウ糖)が占め、さらにミネラル、ホルモン、酵素などが含まれています。
この血漿の大きな役割は、赤血球、白血球、血小板という血球を浮かべ、体内の血管内を循環させて全身に運ぶことです。血球のほかにも栄養分やホルモン、ミネラルを運び細胞に必要な物質を補給し、不必要になった老廃物を受けとって運搬します。また、体温の調節も血漿の役目です。体の中心部で発生する熱は血管を流れる血漿によって体の表面まで運ばれ、そこで熱を放散することで体温調整がなされます。

次回は 特別寄稿 サラサラ血液で元気満々 鈴木Dr お楽しみに。

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