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はじめの一歩を踏み出そう『ほんわかテラス 負け癖撲滅!広島東洋カープモチベーター新井監督の心理的安全性マネジメント 』

みなさん、こんにちは!
いとやんです。
次回に続いて、「ほんわかテラス」です。
このコーナーでは世間をざわつかせているテーマに関していつもとは違う切り口でお送り致します。

はびこる組織の負け癖

2018年までセリーグで三連覇を果たした広島東洋カープは選手層の変化が激しく4年間優勝争いどころか下位に沈んでいきました。
その期間球場に試合前の練習を見たことがありましたが、一つ一つの行動が重く軽く投げられたボールを落とすなど三連覇の時と全く違う様子に不安を募らせました。
そして残念ながらその予感に限ってあたってしまう…
負け癖のついたチーム(一般の会社組織にも通じる)、グループの要因は以下の3つがあるように思います。
①   責任者に課せられる業務責任に関するプレッシャー
管理職になると部下への営業成績が気になり、細々とした指示が多くなりプレッシャーをかけていく(前回記事の今話題になっている知事の行動こそ当てはまります)。
人事権を持った相手に突き動かされるので、最悪は気分障害(うつ病など)にさらされるおそれもあります。
②   見て見ぬふり 自己保身
「意見を言っても取り上げられない」と考えチームを良くしようという意欲がなくなる。
結果、自らの評価を下げないようにするか自らの評価を上げることだけを目的にした自己主張の応酬やワンマンプレーなどチームの中の戦力を使うことすらしない。
そんな状況に陥っていることも少なくないかもしれません。
③   ミスが許されない環境
チームは積極的なチャレンジを求めますが、それが満足いかない結果となった場合、失敗した原因を厳しく求めます。
メンバーは言われたままチャレンジしたのに評価はされず、逆に批判を繰り返され突き放された態度を取られてしまう。
もちろんチャレンジしようという意欲はまったくなくなり負け癖だけがこびりつく。

最下位筆頭候補

そこで2023年度シーズンより就任した新井貴浩監督(以後新井さんと呼びます)は「カープは一つの大きな家族」ということを選手たちに表明し、最後は失速したものの野球評論家たちの予想を覆した2位入りを果たしました。
ところが2024年度シーズン前のカープの評価は前年度よりも一層厳しい最下位予想が7割ほど、5位予想も入れると9割ほどの評論家からの予想が集中しました。
特段大きな戦力補強もない、チームの主軸が他球団にFA(フリーエージェント ざっくり言うと選手が所属集団以外とも交渉できる権利のこと)による移籍で残った選手を育てながら鍛えるという状況から、多くの評論家が大きな自信をもって最下位評価を下したのもわからないではありません。
しかし、2024年度9月1日現在、2位球団にぴったりとくっつかれている(ゲーム差0.5)ものの首位に位置しています。
つまり周囲の予想を大きく裏切った結果を2年連続で出し続けているのですが、なぜでしょうか。

心理的安全性の効果

新井さんは選手に期待をもち、うまくいったときには全身で喜びを表現する。
そしてインタビューでもこれでもかというほど選手を愛情をもって褒めちぎる。
褒めつつもちくりと嫌味を言うことなど私の知る限りまったくありません。
逆にミスをしたり期待した成果が出せなかったりしても、「そこは私が反省したい」と述べ責任は全て監督が背負う姿勢を崩しません。
例を出すと、盗塁成功率はダントツに低いものの企画数はダントツに多い。
そこには失敗を責めない、そして次にチャレンジしようというモチベーションを失わせない。
そうするとチームの雰囲気も明るくなりますし、一体感が出てくる。
ピンチの時もチャンスの時も我関せず…といった態度がほぼ見られない。
負け癖の付く理由はないはずです

カープは心理的安全性の宝庫

新井さんは戦略などの面を藤井ヘッドコーチに委ねるとともに、一軍のみならず二軍のコーチに持ち場全ての権限をゆだねているそうです。
二軍から一軍へ上げる際も監督の一存で上げたりせず、必ず二軍コーチの推薦も必要としているようです。
こうするとそれぞれの部門の管理職も上を見て恐れるのではなく、権限を広く与えられているため積極的かつより創造性を働かせ、「チーム=我々」の価値観の元に動くようになります。
そうなるとチームの中のストレスは軽減されるとともにメンバーの成長や共通の目標を自分事(we目標)として認識するので、より心理的安全性は高まります。
野球をあまり見ないかたも一度カープの野球の試合をご覧いただきたい。
できれば相手チームとのベンチと比べたカープのベンチの様子を。
選手の表情や試合を見るときの前のめり具合、失敗をしたときでも必ず迎えに出て一人にさせない。
意外にこんなチーム、世間一般でも多くはないでしょう。

コミュニケーションの鬼 新井さん

仕事を成し遂げた投手のところに新井さんは必ず声をかけに行くのがよく試合中継中に映し出されます。
また成果が出ない選手にはアドバイスをするけれども、現場リーダーであるコーチを否定せず「俺だったらこう思う」などと自らの方法を強制することはないと聞きます。
「人事評価に響くよ」といったアドバイスを装った業務命令はなかなかハラスメントと見做すのは難しいのですが、けっこう世の中に広がっているのではないでしょうか。
もちろん、チームに貢献したいために自分の不利益な状況(ケガなど)に対する報告を怠ったりするなどマイナス面も相応にあるため、完全なものではないのは言うまでもありません。
新井さんのもとで優勝したい、今ともに戦っているメンバーとの一体感や自らの心理的安全性への維持希望などがモチベーション的にプラス面に働いているはずです。
一部のレギュラーだけでなくみんなが仕事に関われるというワクワク感。
新井さんが就任当初のキャンプで「チームはカープという家であり、全員家族である。すべてのメンバーに期待しているし、好き嫌いでの起用は絶対にしない」といった決意表明が現在確実に遂行されている。
みなさんがかかわっているグループやチームはどうでしょうか。
 
だからこそカープは必ず優勝しないといけない。
単にカープファンのためだけではなく、「心理的安全性」が世の中を良くする希望であることを証明するためにも。

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