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快適で熟睡できる寝室の作り方!間取りやレイアウトのポイントもご紹介!

注文住宅を建てる際にリビングやキッチンにこだわる方は多いですが、寝室に一番こだわるという方は少ないように思います。
しかし、人は人生の3分の1近くを睡眠に費やすので、家の中で最も長い時間を過ごすのが寝室だという人は多いはずです。また、睡眠の質や量は心身の健康に深く関わるといわれています。快適で熟睡できる寝室を作ることは、家を作る上でも大切なポイントといえるのではないでしょうか。

今回は、快適で熟睡できる寝室の条件、寝室を作る際の間取りやレイアウトのポイントなどについて説明します。快適な寝室の実例の紹介や寝室作りの注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

快適で熟睡できる寝室の条件とは

寝室は1日の疲れを癒してリフレッシュするための場所です。快適でリラックスできる空間にしたいものですが、そのためにはどのような条件が必要なのでしょうか。

(1)静かであること

リラックスするためには、まず静かであることが必須条件です。
騒音は神経を刺激して、睡眠の質を低下させるといわれています。そもそも、周りの音がうるさくては寝付くことも難しいため、寝不足になってしまう可能性もあります。
そのため、寝室は、外からの音や振動が届きにくい静かな場所に作ることが重要なポイントとなります。

(2)明るすぎないこと

睡眠と光には深い関わりがあるといわれています。質の良い睡眠を取るためには、寝る1時間~2時間くらい前から、白っぽく明るい照明は避け、暖色系のほんのりとした明るさのもとで過ごした方がよいとされています。その理由は、白い光にはブルーライトが多く含まれることから、睡眠を誘発させるホルモンであるメラトニンの分泌が妨げられるためといわれています。
また、光源の位置についても、昼間を思わせるような頭上からの光よりも、低めの位置からの光の方が自然環境に近いため、より熟睡しやすくなると考えられます。

(3)温度や湿度が適切であること

快適な寝室環境として、温度と湿度が適切であることも重要です。
一般的に、睡眠環境の温度は20度前後、湿度は50%前後が適切だといわれています。
しかし、日本には四季があり、温度も湿度も季節によって大きく変化するため、室内も季節の変化による影響を受けてしまいます。そのため、季節に合わせて寝具を工夫することや、必要に応じてエアコンや除湿器、加湿器を利用するなどの対策を行うことも大切です。

(4)ベッドが快適であること

寝室の主役といえば、ベッドです。布団で寝ている方もいらっしゃるかもしれませんが、いずれにしても寝室は眠るための場所なので、ベッドや布団といった寝床が快適であることは外せない条件といえるでしょう。
マットレスや敷布団、枕については、自分の身体に合ったものを選ぶことが大切です。また、シーツや布団カバーなどのリネン類についても、デザインだけでなく肌触りや保温性などを考慮した上で選ぶようにしましょう。

寝室の間取りやレイアウトのポイント

前章で説明しました快適で熟睡できる寝室の条件を踏まえた上で、寝室を作る際、間取りやレイアウトをどのようにすればよいのか具体的に説明します。

(1)寝室の広さは何畳が良い?

寝室の適切な広さを考える際の前提として、どのサイズのベッドを何台置くかということを決める必要があります。
シングルベッド(97cm×195cm)を1台設置するのであれば、4.5畳でも問題ないかもしれませんが、ダブルサイズ(140 cm×195cm)のベッドを2台設置する場合は、6畳でもぎりぎりというところでしょう。
ドレッサーやライティングデスク、サイドテーブルなど、ベッド以外の家具を置きたい場合や、動線、掃除の際のことを考えると、1人用の寝室であれば6畳程度、2人用の寝室であれば8畳程度が理想的な広さだといえます。
ただし、家の広さによっては、寝室のスペースを十分に取れないこともあるかもしれません。そのような場合は、ベッドを低めにして空間を広く見せる、家具の数を減らすなどの工夫をすることで、少々狭くても快適な寝室を作ることが可能です。

(2)寝室の窓は南東側が良い?

一般的に、寝室の窓の位置は南側や東側が良いといわれています。理由は、朝日が差し込むことで自然にすっきりと目覚めやすいことや、日差しが入る時間のバランスが良く部屋の温度を保ちやすいためと考えられます。ただし、朝ゆっくり過ごしたい方や夜型の方にとっては、朝日がまぶしくて不快に感じられる可能性があります。
では、他の方角の窓はどうでしょうか。
西側の場合、西日が入るため熱がこもりやすく、夏場は寝苦しい可能性がありますが、冬場は逆に暖かく過ごしやすいでしょう。
北側に窓がある寝室は、冬は冷気が入り込み寒いというデメリットがある一方で、夏場は涼しく過ごしやすいというメリットがあります。
どの方角の窓にもメリットとデメリットがあるので、遮光機能や遮熱機能、保温機能などを持つ機能性のカーテンを活用して、快適な空間を作ることをおすすめします。

(3)ベッドのレイアウト

ベッドをレイアウトする際は、部屋の中でも居心地の良い場所に設置することが大切です。エアコンの風が直接当たらないこと、外からの冷気や熱気、音の影響を受けにくいことなど、熟睡できる環境を意識しながらベッドの配置を決めるようにしましょう。
また、通気性やメンテナンスの観点から、壁や窓との間にスペースを持たせることが望ましいです。部屋の広さなどの事情から、壁や窓の傍にベッドを配置せざるを得ない場合は、せめて10センチ程度のゆとりを持たせることをおすすめします。

(4)照明と位置

寝室の照明については前章で説明した通り、あまり明るすぎない暖色系のものがおすすめです。位置も中央の真上よりも、ダウンライトやブラケットライトなどで間接的に照らすようにするとよいでしょう。
質の良い睡眠のためには就寝時に照明を消すことが望ましいといわれていますが、それでも「真っ暗は嫌だ」という方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、枕元や足元など常夜灯を設置してもよいでしょう。ほんのり明るい程度であれば眠りの質への影響が少なく、夜中トイレに起きた時なども安心です。

(5)インテリアやベッドリネンの選び方

寝室は休息をとる場所なので、あまり余計なものは置かずにインテリアについても色数を抑えてシンプルにまとめるようにしましょう。
インテリアに合わせて好みのアート作品や観葉植物などを飾るのもおすすめです。また海外のインテリア雑誌でよく見かけるような大小のクッションやブランケットなどでベッドを飾るのもよいでしょう。クッションやブランケットは見た目がおしゃれなだけでなく、リラックスしてくつろぐ時や肌寒い時などに役に立ちます。
ベッドリネンやカバー類についてはインテリアに合った色柄を選ぶとよいでしょう。肌に直接触れるシーツやタオルケット、布団カバーなどは、肌触りや通気性、保温性などを重視して選ぶことをおすすめします。

快適で熟睡できる寝室の実例集

快適で熟睡できる寝室の条件や間取りレイアウトのポイントなどについて説明してきましたが、具体的にどのような寝室なのでしょうか。快適で熟睡できる寝室の実例をいくつか紹介します。

(1)間接照明のある寝室

間接照明の温かみのある光がベッドとカウンターのみのシンプルな空間を彩る空間は、リラックスできて熟睡できる寝室のお手本といえそうです。ダークカラーのクロスやブルーとホワイトのベッドリネンも清潔感があり、おしゃれでありながら落ち着ける雰囲気です。
ベッドからアートや庭のグリーンを眺められるようになっている点も真似したいポイントです。

(2)リゾート風の寝室

バリのリゾートなどを彷彿とさせるアジアン風のインテリアはゆったりと落ち着いた雰囲気で、一日の疲れをいやす寝室にもおすすめです。
アジアンテイストのアクセントクロスやエスニックな風合いのファブリック、大振りの観葉植物などを配置すると、異国情緒が感じられます。アロマキャンドルやアロマディフューザー、お香などで香りもコーディネートすると、よりリラックスした時間を過ごせそうです。

(3)ライティングデスクのある寝室

寝室にライティングデスクがあると、ちょっとした作業や在宅ワークの時などにリビングを使用せずに済むため便利です。
ただし、寝室にデスクを置く場合は、睡眠の妨げにならないよう、ベッドのすぐ近くではなく、ある程度距離を離して配置した方がよいでしょう。
また、寝室の床材はフローリングよりカーペットの方が床からの冷えを防ぐ効果や防音効果があるため適していますが、椅子を引く音も防ぐことができるため寝室にデスクを置く際は特におすすめです。

(4)勾配天井を生かした寝室

勾配天井は天井を高く取れることから、開放感があり部屋を広く見せる効果があるといわれています。勾配天井は明るく通気性も良いため、寝室にも向いています。
勾配天井の寝室で天井にライトを設置する場合、傾斜によって光の反射率が変わるという点に注意が必要です。寝室では、ダウンライトやブラケットライト、フロアランプなどで調整してもよいでしょう。

寝室作りの際の注意点

寝室を作る際はどのような点に注意するべきなのでしょうか。

(1)夫婦の寝室の場合

夫婦の寝室の場合、同室にするか別室にするか、また同室の場合はベッドを1台にするか2台にするか、2台の場合は並べておくか離しておくかなどを決めなければなりません。
生活時間帯や睡眠スタイルが違う夫婦などは、別室の方がストレスなく暮らすことができる可能性もあります。しかし、別室にしたことでコミュニケーションが減り、仲が悪くなるというケースもあります。
同室にも別室にもそれぞれメリットやデメリットがあるように、ベッドの数や配置も部屋の広さや体格などさまざまな要素が関わるため、どちらが良いとは一概に言えません。
ただ一つ言えることとしては、夫婦の寝室について決める際は、必ず2人で話し合って双方が納得する形にすることが大切だということでしょう。

(2)トイレとの距離や位置

寝室とトイレの距離や位置関係にも注意が必要です。例えば、寝室は2階でトイレは1階の玄関脇など距離が離れている場合、音や臭いなどが気になることはない反面、夜トイレに起きた時などに遠く感じるというデメリットがあります。かといって隣接していると、使用時の音が気になることもあるかもしれません。
寝室とトイレの間取りとしては、廊下を挟んで向かいや、階が違う場合は階段を降りてすぐの場所などがちょうど良いでしょう。

(3)掃除や洗濯のしやすさを考える

寝室は眠るための場所なので、物が散らかることは比較的少ないですが、人間は寝ている間に汗をかくため、ベッドや寝具は湿気を帯びます。また、ファブリック類が多いことから、ほこりも溜まりやすいです。
湿気と埃を放置していると、カビやダニが発生しやすくなり、喘息やアレルギーなど健康被害につながるリスクがあります。
このような事態を防ぐためにも、寝室の定期的な掃除や寝具のメンテナンスは欠かせません。そのため、寝室を作る際は、掃除のしやすさや寝具の洗濯の手間についても考慮することが重要です。


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