ゼロシグマ流投資術番外1(頭と尻尾は猫にやれ)(2024年のデルタ35)

皆、『頭と尻尾は猫にやれ』の正確な意味分かってないな
「どうしました?」
バブル懸念の声がチョコチョコ聞かれるんだよね
「半導体バブルだ」とかだね
「主はどう思います?」
日本に限って言えば、半導体関連株がPER20数倍で、まあ、成長けん引株としては普通かなって感じ。日経平均のPERは16倍で高いとは言えない
「ほうほう、バブルじゃないと」
日本株だけを見てるとバブルとは言い難いね。そういう声強いんで、アメリカのダウのPER見てみた。27.3倍。ダウの全銘柄の平均だからね。興味ある人は『アメリカ株 PER』で検索してみて
「アメリカがバブルだと?」
んん-、30倍超えると急落はあるんだよね。ダウの推移がだいたいPER20倍位だから、高いとこにあるのは間違いないようだ。バブルと言っていい程かどうかは別の話。ただ、金融緩和の威力と選挙戦次第なんだわな。アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく。と言われる位、アメリカの株価は日本の株価に密着してる
「なるほど。アメリカの急落に備えるって事です?」

んんー明らかにバブルなら急落回避の為に先行利確はありなんだが、『頭と尻尾は猫にやれ』で様子見たいとこだね

「あー最初の『頭と尻尾は猫にやれ』に繋がるんですね。あれ、でもアメリカ高い所にあるなら、残りは猫にやっちゃった方がいいんじゃないですか?」

そそ、そこ間違えてる。『頭と尻尾は猫にやれ』は天井、底は結局は分からないんで過ぎてから売買しろって意味なんだよ
「あー勝手に天井近くだと予測して、売るのはご法度?」
バブル崩壊は逃げ場ないから、事前予測いるけど、どこが天井かとかどこが底かとか、過ぎてから分るもんでしょ
「なるほど、事前予測に頼らず過ぎて確実な所で売買しろって意味ですか」
そそ、天井懸念も分かるが、結局天井とか分んない。天井付近だと思って売る奴が大勢いる限りそこは天井にならないんだよ。例えば前の急落時にはダウはPER34倍までいってる。34倍をバブルとしても、後2割以上上昇余地あるんだよ
「あーなる程ですね」
『頭と尻尾は猫にやれ』も格言なら『まだはもうなり。もうはまだなり』も格言な訳だ。安々と売らずに、通り過ぎてから売買すればいいんだよ。そうすると天井と底の頭と尻尾の部分、猫ちゃんにあげた事になるだろ?チャートで検証すれば、そうなるから

「あは。天井と底は分からない。だから分かってから行動しろ」って意味が『頭と尻尾は猫にやれ』の意味だったんですね」
そそ、自分を上手いと思って勘違いしてる人多い。天底の事前予測とか不可能よ。それが出来たら、誰でも数年で億万長者だよ
「なるほど。今日も勉強させて貰いました」
ん、投資歴長いからね。バブル見逃さないように警戒して見とかないといけないけどね
「ありがとうございました」
アーメン
「アーメン」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?