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専門知識だけではない!内部監査に必要な能力とは

はじめに

皆さんこんにちは!内部監査監査チームの金田です。
REAPRAという事業投資会社(https://jp.reapra.com/)でインターン生として働いています。

現在内部監査チームでは、私たちが目指す『共創する内部監査』の概念を皆さんに知っていただくために、発信に力を入れています。

今回は、内部監査人に必要な能力について発信できればと思います!


内部監査人に必要な能力

「内部監査は専門知識がないとできないのかな、、?」
初めて内部監査を担当される方はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。

もちろん専門的な知識も必要になってきますが、学生・社会人問わず重要視されるスキルも必要となります。
今回は、【内部監査人に必要な能力】についてお話ししていこうと思います。

内部監査人協会が発表している『IIA内部監査の国際的能力フレームワーク』では、内部監査人には10の能力が必要であるとされています。

①専門職的倫理観
専門職的倫理を推進し、適応する能力とされています。具体的には誠実性(自己の業務を、正直に、勤勉に、かつ責任をもって行うこと)、客観性、秘密保持、業務に必要とされる専門的能力のことを指します。

②内部監査の管理
内部監査部門を構築し管理する能力とされています。具体的には内部監査チーム全体の目標管理や教育体制などがあります。

③IPPF
専門職的実施の国際フレームワークIPPFを適応する能力とされています。IPPFで示されている内部監査業務の基準を満たし、品質向上のために常に業務の見直し・改善を行うことが求められています。

④ガバナンス、リスク、コントロール
ガバナンス、リスク、コントロールに対する十分な理解を組織に適応する能力とされています。ガバナンスやリスクマネジメントについての専門知識をインプットし、組織内のガバナンスやリスクを管理していきます。

⑤ビジネス感覚
ビジネス環境、業界慣行、 組織特有の要因の専門知識を保つ能力とされています。監査対象組織、組織文化、業務運営方法、業界、国内外の要素を理解することが、内部監査人が有効なアシュアランスとアドバイザリーサービスを提供し組織に価値を付加するために必要となります。

⑥コミュニケーション
影響力のあるコミュニケーションをする能力とされています。他部門と協働する中で、言葉だけでなくボディーランゲージや図表などを用いてコミュニケーションを取ることが重要です。

⑦説得と協調
協調と連携を通じて他者を 説得し動かす能力とされています。相手のニーズを理解し、組織の壁を感じさせない建設的な関係を築くことが求められています。

⑧批判的思考法
プロセス分析、ビジネスインテリジェンス、問題解決法を適用する能力とされています。ビジネスプロセスを適切に分析・評価し、批判的な視点から業務改善のアドバイスを行うことが重要です。

⑨内部監査の実施
個別内部監査業務を実施する能力とされています。個別監査業務の目標設定から監査の実施、フォローアップ監査まで遂行することが求められています。

⑩改善と革新
変化を受け入れ改善と革新を推進する能力とされています。より良い組織をつくるために、変革を恐れずアイデアやフィードバックを伝えることが求められています。

このように専門的な知識以外にも、コミュニケーション力や批判的思考力も求められています。
初めて内部監査を始める人や興味がある人は是非このフレームワークに沿って、自身のスキルアップに力を入れてみてはいかがでしょうか?


おわりに

今回は、『内部監査人に必要な能力』について説明しました。
少しでも、内部監査についての理解が深まれば幸いです!

今後も、内部監査や私たちが目指す『共創する内部監査』についての発信を続けていきますので、是非フォローの方よろしくお願いいたします!


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