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家族との別れ、出国、隔離、そして張りつめていた糸がプツンと切れ絶望へ・・・④

ついに張りつめて糸が切れます。ちなみに以下をご注意ください。
!注意!
映画「2001年宇宙の旅」と「インターステラー」のネタバレが少し含まれます。ちなみにこの2つは私の好きな映画1位、2位でもあります。

チェックイン

浦東空港を出発し、1時間くらいバスに揺られたでしょうか、上海の隔離ホテルに到着しました。
英語名「Vienna International Hotel」というホテルでした。
降ろされたのは正面入り口ではなくなぜか従業員用玄関みたいなところでした。
バスを降りると手袋とN95マスクを配られそれをする様にと言われます。
そのあと2次元バーコードをwechatで読み込みグループチャットに登録します。ホテルに入った後の連絡は全てこれで通知が来ます。
次はチェックインです。
費用と支払い方法数種類が手書きで書かれた紙が提示されました。
上海での隔離は3泊4日で費用は確か1300元でした。
支払い方法はアリペイやwechat、クレジットカード、現金だったと思います。私は在住者でなくアリペイなどの決済ができないのでクレジットカードで決済しました。カードが使えないホテルもあると聞いていたのでほっとしました。まあ現金も持っていましたが。

部屋まで

チェックインが終わると従業員用のエレベータ、というか資材搬入用のエレベータで部屋に向かいます。
さび付いたエレベータでなぜか従業員用のところから入るというのが不安感をあおりました。
エレベータを出ると廊下も薄暗くホーンテッドマンション感がありさらに不安をあおります(まあホテルなんてこんなもんでしょうが)

張りつめた糸が切れた

部屋に入ると薄暗い洋風の部屋に小さい窓のみ・・・
閉所恐怖症でもないですしそんな狭い部屋でもありません。
ここまでの疲れからやっとついた~、と安堵感が来るものかと思っていました。しかし入った瞬間、突然閉じ込められた様な気持ちになりものすごい孤独感と不安に襲われました。
「2001年宇宙の旅」で最後の部屋に来たボーナン船長になった様な感覚でした。
さらに追い打ちをかけるできことが起きました。
上海の健康コード?を登録する様にとグループチャットに指示が、
さんざん予習してきましたがその様な事前情報はありませんでした。やり方の詳細指示もないので全くわからずパニックに・・・催促のメッセージが来ますがもがけど時間だけが過ぎていきます。
そこで張りつめていた糸がプツンと切れました。
赴任の準備期間含めここまで積もり積もった不安の堤防が決壊した様でした。
涙が出てきて、とてつもない孤独感と後悔の念、絶望感に襲われ、はわわわわ~~、となりました。
なんで来てしまったんだ、家族に会いたい、赴任なんか受けるんじゃなかった・・・はわわわわあ~~~~!
と、
「赴任を受けちゃだめだ!断るんだ!」と時空を超えて過去の自分に呼びかけていました。そうです。まさにインターステラーの最後の4次元空間のシーンです。
まさか好きな映画ワン、ツーの状況に自分がなるとは思ってもみませんでした。(え?なってませんか?)

少し落ち着きを取り戻す

パニックになりながらもがいていると、いろんな人から「やり方がわからない」と質問が入っていました。どうやら健康コードを登録できないのは私だけではなかった様です。
結局、管理者から「できない人は登録しなくて大丈夫です!別の手段もあるからこちらで対応します!安心して過ごしてください!」というメッセージが。最後の「安心して過ごしてください!」は本当に救われました。
ちなににこれ全部中国語でメッセージが来ます。メッセージを長押しすると翻訳できます。
このメッセージで少し落ち着きを取り戻した私でしたが家族と離れた孤独感、家族に会えない赴任を選んだ後悔は残り復活まではまだ少しかかるのでした。
というか今も復活したのか、う~ん、怪しいところです。

では今回はここまで。
次回は上海隔離生活について書こうと思います。










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