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ねないこだれだ。


寝ない子。
それは、次男である。


2歳になった次男、いよいよ寝ない。
まず、昼寝をしない。
眠そうだけど、寝落ちるほどにならない。
うとうとすらしない。

布団に横になるなんて、到底ムリなので、抱っこして揺らしてみたり、車に乗せたりと、長男のときの成功事案をフル活用しながら、昼寝アタック。
しかし、全滅。


いくつか、要因らしきものはある。
ひとつは、運動不足。
暑くなる前には、毎朝公園を走らせ、散歩して、外遊びを意識していた。
でも今は、していない。
暑いし、長男がまるで乗ってくれない。
だから、外に出ていない。

ただ、夏になる前、公園&散歩したあとでも、必ず昼寝してくれていたわけではないのだ。
だから、原因はコレ!と断言できない。


二つ目に考えつくのは、体力がついたから。
もともと、体力オバケ系の次男。
2歳になって、いよいよちょっとやそっとの疲れくらいでは、寝なくなってしまったのか。


三つ目に思いついたのは、生活リズムの乱れ。
まず、朝が早い。
4〜5時が、通常運転。
そこから、だらだらと飲み食いの時間が続いてしまう。
食事のリズムが、うまくつくれない。

食べたいのか、食べたくないのか。
どっちなんだい?
時間を決めてご飯を出しても食べないし、その数分後に「バナナ〜」とか言うから、訳がわからない。

振り回されている。
35歳。
2歳の言動に、振り回されている。



そこは親として、ピシッとリズムを作ってやれよ、と自分でも思う。
長男のときは、できていたし、できるはずなのに。
やっぱり2人の子どもが一日中家にいる生活は、リズムづくりが難しい。
生きてるだけで、すばらしいのレベル。


そんなわけで、飲み食いのリズムが不明確なまま、昼寝もせず、一日中活動しているので、付き合うこちらはヘロヘロである。
そして、何よりイライラする。
悪循環だ。


さらにさらに。
昼寝をしないよりも、辛いことが発生している。

夜中に、何度も起きるのだ。

それも、ちょっと起きて添い乳をするとか、そんなレベルではない。
起き上がり、「飲む!」と言って、わたしをぶっ叩き、立ち上がらせ、抱っこで冷蔵庫に向かわせるのだ。

そして、眩しい冷蔵庫をあけて、お茶、あるいは牛乳を飲ませろ、とキレてくる。
寝ぼけてんのか?というような顔つきだが、断ると、大泣きするので、あげてしまう。

ゴクゴクと飲んで、さあもう一度寝ようかと布団に置くと、これまたキレる。
そこから、抱っこで暗いリビングをウロウロと歩き回る虚無の時間がはじまる。
30分から、1時間くらいかかる。
うとうとしているのに、寝ない。
やっと寝息を立てたとおもって、布団に置くと爆ギレ。
それを、何度か繰り返す。

22時から3時の間に、起きやすい。
しかも、2回起きることもある。
死ぬ。


こちらは眠いので、当然イライラする。
「何飲むねん!」、「早よ寝えよ‥」と、いつもよりドスの利いた声でつぶやく。

いかん、いかん。
どうせなら、この起きてしまった時間を有効に、楽しく使いたい。
そう思い、暗闇のなか、両手が塞がって、座ることもできない状態でもできることはないか、考える。

妄想しかない。

そんなわけで、暗闇を歩きながら、ひたすら妄想や創作を頭の中で繰り広げている。
楽しい。でも、寝たい。
創作の名案が浮かんだりもするが、メモがとれないので、翌朝には忘れている。
悲しい。

そんなわけで、最近、毎晩コレである。
眠い。
眠すぎる。
わたしの、今いちばんの悩みだ。

__どうしたらいいんだろう。
途方に暮れている。


◇◇◇


調べると、2歳頃はほんとうに寝ない子も多いようだ。
昼寝しないなんて、「育児あるある」だろう。


同じ境遇の人がどこかにいる。
そうおもうと、それだけで少し励みになる。
詳しい状況を見たり、聞いたり、読んだりしていると、「ああ、大変なのはウチだけじゃないんだなあ」と安心する。
育児漫画や、育児ブログは、そういうときに役に立つから、ありがたい。


寝ない次男を抱き抱えながら思い出したのは、「さざなみ」さんの育児漫画『「どんなときでも味方だよ!」って伝えたい』のこの話。

娘さんが、三日三晩寝ずに抱っこし続け、限界が来た著者が、早朝ふらふらと外に出て、なんとなく入った喫茶店の話が、妙にリアルで印象にのこっている。

ああ、これと同じだ。
寝ない日も、ずっと続くわけじゃない。

次男もいつかは、寝るはずだし。
もし寝なかったら、イヤホンでもして、音楽聴いて、妄想を膨らませる時間だと割り切ったらいいのだ。
深刻に考えるのは、よそう。


ああ。
いつか8時間くらい、ぶっ通しで寝て、「うわあ、今日一日寝過ごしちゃったよ〜」と苦笑いで起き上がる日が来るとおもうと、待ち遠しい。
そのときわたしは、「夜中何度も起こされた」この子育ての日々を、「大変やったわー」と笑ってふりかえることができるだろうか。




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