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うつ症状が重くなると時間割引率が大きくなる

大うつ病性障害における時間割引
Temporal discounting in major depressive disorder

心理学では時間割引という概念がある。

これは今すぐ手に入る1万円は、来年手に入る1万円よりも高い価値として感じられるという心理で、

手に入る時期が遅くなればなるほど、価値が割り引かれて感じられる心のメカニズムを指している。

とは言え、この時間割引率は人によって大分異なり、明日の2万円よりは今日もらう1万円という人もいれば、10年後の2万円のために今日の1万円を我慢できる人もいる。

今回取り上げる論文は、大うつ病患者で時間割引がどう変わるかについて調べたもの。

結果を述べるとうつ病の症状が重くなればなるほど時間割引率が大きくなることが示されている。

よくうつ病のときは大きな判断は避けたほうがいいと呼ばれるが、これはうつ病で時間割引率がバグってしまうため、意思決定も間違ってしまいやすいからだろうか。

Q: 時間割引率と転職は関係があるんだろうか?

明日目を通す論文:
不確実な世界におけるキャリアの意思決定: 二重プロセスのフレームワーク
Career decision-making in an uncertain world: A dual-process framework

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