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スマホアプリでの不安症状の改善に効果がある?

人間の仕事がことごとく仕事に奪われてきている。エビデンスリサーチの私の仕事もいよいよ危ないと思っているのだが、果たしてカウンセリングというのは人工知能で代替できるのだろうか。

今回取り上げる論文は、人工知能を用いたスマホアプリでの認知行動療法の効果について検討したもの。

不安とうつ病に対する人工知能療法の受容性と有効性 ( Youper ): 縦断的観察研究
Acceptability and effectiveness of artificial intelligence therapy for anxiety and depression (Youper): Longitudinal observational study

Figure 1 を参考に筆者作成

この研究ではこのスマホアプリの有料ユーザー4517名を対象にその効果を調べている。

結果としては、

・有料ユーザーの42.66%が4週後まで使用。
・平均使用回数は4週間で13.98回。
・使用後2週で抑うつ症状と不安症状の改善に中等度の効果があった。
・しかし使用後4週では、抑うつ症状はほとんど効果を示さなくなった。
・不安症状は4週後も効果が保たれていた。

とのこと。

Q: chatGPTみたいなもので感情誘導できるのだろうか?

明日目を通す論文:
Manage Your Life Online ('MYLO'): Co-design and case-series of an artificial therapist to support youth mental health.
Manage Your Life Online ('MYLO'):青少年のメンタルヘルスをサポートする人工セラピストの共同設計と事例紹介。

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