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どんな学習方法が最も効果的なのか?学習進捗仮説と内発的モチベーション

自分のことにしても子供のことにしても私達人間は本能的に成長欲求を持っています。

それゆえ色んな方法で学習したり教育したりしますが、いったいどのような方法が効果的なのでしょうか?

今回取り上げる論文は、学習進捗仮説について述べたものになります。

内発的動機、好奇心、学習:教育技術における理論と応用

Intrinsic motivation, curiosity, and learning: Theory and applications in educational technologies

一般にモチベーションになるものしては外発的報酬(お小遣いやプレゼント目当てで勉強する、など)や内発的報酬(何ももらえなくてもゲームをしたいからゲームをする、など)がありますが、内発的報酬は一体何が報酬になっているのでしょうか。

この論文によると内発的報酬で報酬として感じているのは自己の成長感覚ではないかと述べられています。

では、自己が成長する感覚とは具体的にはどういった感覚でしょうか?もし課題が簡単すぎれば私たちはドキドキすることはありません。というのも結果が予測どおりになるからです。また課題が難しすぎてもやはりドキドキすることがありません。これも(頑張ってもできない、というように)結果が予測どおりになるからです。

ところが適度に難しい課題というのは常に予測は不確定性にさらされます。成長している時には、常にチャレンジングな状態に置かれるため、常に予測は不確定性にさらされてドキドキする感覚が続いていきます。

つまり自分が成長フェイズにあるときには常にドキドキする感覚にさらされており、このことが内発的報酬になっているのではないかということが論じられています。

Q: 遊びの感覚、遊びたいという気持ちは内発的報酬によってドライブされているが、なぜ大人は子供のようになにかに夢中になる頻度が減るのだろうか?

明日目を通す論文:

ホモ・ルーデンス:大人の創造性と生活の質

Homo ludens: Adult creativity and quality of life

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