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アルコール摂取による遺伝子変化とその戻し方

エピジェネティックという言葉があります。これは後天的に遺伝子が変化することで、喫煙、飲酒、精神的ストレスに体が対応しようとして引き起こされるものです。

飲酒によっても様々な遺伝子が変異することが知られているのですが、今回取り上げる論文はアルコール依存症によるエピジェネティックについての研究をまとめたものになります。

アルコール依存症のエピジェネティクス-DNAメチル化プロファイリングの最近の進歩についての総説
Epigenetics of alcohol use disorder—A review of recent advances in DNA methylation profiling

この研究によると、アルコール依存症者を対象にしたエピジェネティックについての研究の多くは方法論が一致していないことや、サンプルが少ないこと、喫煙の影響を取り除いていないことなどいくつかの問題があること、また結果においても一致していない点が多いことが述べられています。

とはいえ、アルコール依存症では免疫系を調整する遺伝子が変化すること、また神経炎症も発症しやすいことも述べられています。

ちなみにアルコール摂取による遺伝子変異は比較的短期間の禁酒で戻るそうで、何かしら問題を感じているならまずは短期間でもいいのでやめてみてもいいのかなと思いました。

Q: 依存症といえば恋愛依存症というのもあるが、あれは治療できるのだろうか?

明日目を通す論文:
The Love Addiction Inventory: Preliminary Findings of the Development Process and Psychometric Characteristics
恋愛中毒インベントリ: 開発プロセスと心理測定特性の予備調査結果

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