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性衝動の男女差とは?

性というのは扱いづらい。幸せを運んでくることもあれば悲劇を運んでくることも多い。私達人間は性から逃れることはなかなか出来ないが、性衝動には個人差があるという。

ある学説によると、性衝動というのは2つの異なるメカニズムで構成されているという。一つは性衝動を亢進させるシステムで、もう一つは性衝動を抑制するシステムだ。このへんはなんだか血糖値のコントロールと似てなくもない(血糖値を上げるのと下げるのは別のホルモンが担っている)。

今回取り上げる論文は、性衝動の調整傾向に男女差があるかについて調べたもの。

Women's scores on the Sexual Inhibition/Sexual Excitation Scales (SIS/SES): Gender similarities and differences
性的抑制/性的興奮スケール( SIS / SES ) の女性のスコア: 性別の類似点と相違点

実験では、大学生男女2,045名のデータを用いて、男女の違いを調べている。

結果を示すと、やはり女性は性衝動を亢進させる傾向が弱く、性衝動を抑制する傾向が強いとのこと。

その理由としては、女性の方が性行為でのリスク(性病や妊娠など)が高いためだからではないかということが論じられている。

Q: 具体的な女性用評価項目の記載がなかった。これを知りたい。

明日目を通す論文:
The Sexual Excitation/Sexual Inhibition Inventory for Women: Psychometric Properties
女性の性的興奮/性的抑制インベントリ: 心理測定特性

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