MBTIを用いて【最強】のアカペラバンドを作ろう!!

はじめまして。わだちかと申します。
大学時代はRainbowPumpkinというアカペラサークルに所属し、卒業後も仙台市で働きながら(?)アカペラ活動を続けています。

これは、いま私が絶賛ドはまりしているMBTI診断を用いて、とにかく【最強】のアカペラバンドを作ろうという記事です。
【最強】の定義は後述しますが、東北アカペラやバンド毎のMBTIから傾向をまとめて、【最強】を作ろうと思います。
多種多様な人間を簡単に16分割するなという声も聞こえてきそうですが、この診断を用いて各分類毎の特徴をつかむことで、その人に合わせた言動ができたらいいなと思いながら勝手に研究しています。
アカペラやバンド内の人間関係に悩んでいる方、ぜひこの記事を参考にして今あるバンドを円滑に、また今後、自分好みの最強バンドを作ってみてはいかがでしょうか?

※MBTIについてすでに知っている方やこの記事の本編を見たい方は、目次の「東北アカペラーにおけるMBTIの分布」から閲覧されることをお勧めします!!


MBTIとは

突然ですが皆さん、MBTIというものをご存じでしょうか?
昨今、中高生を中心に若者の間で大流行しているそうです。
これを見ている方も、内容は知らなくても聞いたことがあるといった人が多いのではないでしょうか?

簡単に説明すると、割と詳細な性格診断、になります。

16personalities」というサイトで受けられるこの診断は、100以上ある質問に対して同意するかしないかの割合を直感的に評価し、回答結果をもとに以下の16種類に分割されます。

  • 建築家(INTJ)

  • 論理学者(INTP)

  • 指揮官(ENTJ)

  • 討論者(ENTP)

  • 提唱者(INFJ)

  • 仲介者(INFP)

  • 主人公(ENFJ)

  • 運動家(ENFP)

  • 管理者(ISTJ)

  • 擁護者(ISFJ)

  • 幹部(ESTJ)

  • 領事(ESFJ)

  • 巨匠(ISTP)

  • 冒険家(ISFP)

  • 起業家(ESTP)

  • エンターテイナー(ESFP)

これら16分割はそれ以前に4区分にされており、それぞれ似た特徴を持ちます。

分析家(NT型)…建築家(INTJ)論理学者(INTP)
        指揮官(ENTJ)討論者(ENTP)
外交官(NF型)
…提唱者(INFJ)仲介者(INFP)
        主人公(ENFJ)運動家(ENFP)
番人(SJ型)
…管理者(ISTJ)擁護者(ISFJ)
       幹部(ESTJ)領事(ESFJ)
探検家(SP型)
…巨匠(ISTP)冒険家(ISFP)
        起業家(ESTP)エンターテイナー(ESFP)

各MBTIの4つのアルファベットにはそれぞれ意味があり、

1文字目  E or I
E: Extrovert(外向的)
I: Introvert(内向的)
2文字目  S or N
S: Sensor(感覚的)
N: iNtuitive(直感的)
3文字目  F or T
F: Feeler(感情優位)
T: Thinker(論理優位)
4文字目  P or J
P: Perceiver(知覚者)
J: Judger(審判者)

といった意味を持ちます。(カッコ内の日本語表記はサイトによって異なります。)
アルファベット毎の詳細を知りたい方は、参考にさせていただいた下記サイトをご覧ください。

また、診断結果にはこれら4文字のアルファベットの後に、-T(Turbulant、神経型)か、-A(Assertive、自己主張型)の表記がついており、同じMBTIでも性格の差が出てくるようです。

MBTI診断は、受けた時期やその時の環境によって結果が変わります。
高校生の時に受けた結果と大人になってから受けた結果では差が出てくることは容易に想像できるでしょう。
また、家で一人で受けた時と仲間と楽しみながら受けた時という環境の差によっても結果に差が出てきます。私も、家で一人で診断した際はIの内向的だったものが、仲間と受けるとEの外向的に変化しました。
素の自分を知りたいときは、家で一人で受けることをおすすめします。
もしまだ受けたことがない、または最新のMBTIが気になるという方がいらっしゃいましたら、下記URLから無料で診断できるので、
お時間のある方はぜひ試してみてください↓↓↓↓↓↓↓↓

私のMBTI

ここで私のMBTI診断の結果を発表させていただきます。
ズバリ、私のMBTIは…

論理学者(INTP-T)  でした!

図1 わだちかのMBTI診断結果

ひとつずつひも解いてみましょう。

まずは一文字目。Iで51%の内向型でした。
昔から一人で考えて勝手に納得することが大好きでした。部活動も陸上やスキーなどの個人競技を行っており、仲間と協力することはあまり得意ではありませんでした。楽譜アレンジを続けていられる理由も、個人で黙々と作業することが得意だからだと思います。
しかし、51%と内向と外向のほぼ中間に位置しているので、アカペラを通じて昔よりは人とのコミュニケーションを大事にするようになれたと思います。実際友人と一緒に診断した際はIからEに変わって討論者となりました。ありがとうアカペラ。

続いて二文字目。Nで68%の直感型でした。
私の脳内は常に思考している状態です。寝るときに、寝ようという思考をして寝ることもあります。また、安定は嫌いで新しいことへの挑戦を常にしていたいので、こちらもNの特徴と一致しています。突拍子もない案を出したりするため、変な目で見られがちです。そんな私を受け入れてくれる東北アカペラー、ありがとう。

続いて三文字目。Tで78%の思考型でした。
論理的思考の方が得意だなと思うことは多いですが、それより論理的思考ではない人を嫌う傾向にあります。「もっと効率よくいけないのかな…」とか、「アカペラの練習中に感情論出すなよ」など思ってしまう癖があります。
思考型であればあるほど、人から怖いと思われやすい気がします。私もよく言われます。しかしそんな私に対して、「アカペラ頑張ってる人だよね。」など、ポジティブに捉えて言葉にしてくれる方がアカペラーには多いです。本当にありがとう。

続いて四文字目。Pで57%の探索型でした。
新しいことに常にチャレンジしていたいです。その分思い付きの行動は多いですし、飽き性です。そして、案を出すだけ出して実行しないことが多いです。こういった特徴はまさしくPです。バンド運営でも、決断をすぐできず人任せにし、メンバーに迷惑をかけてしまうことが多いです…
しかし57%なので、今後即決を心がけていけば数値上はJへと変われそうですよね!今回MBTIの記事を書いて形にできたことさえも、飽き性なPにとっては珍しいことです。社会人になって即決の大事さを身にしみて感じたので、Jに向かって頑張りたいと思います。

最後に五文字目。Tで74%の激動型でした。
私はとてもネガティブです。演奏時やアレンジ譜納品時、その他諸々全ての行動に必ず負の感情が襲い掛かり、悪い思考が巡って眠れない日もあります。
しかし、アカペラを続けて、仲間と協力しながら物事をポジティブに捉える方々と多く関わってからは、そのポジティブ思考に影響されてだいぶマシになりました。だいぶマシになった上での74%…私は一生ネガティブなんだと思います。

ちなみに小ネタですが、
16personalities」というサイトに記載されている論理学者の説明は以下のようになっています。

図2 論理学者

論理学者は、どん欲な知識欲を持つ革新的な発明家だそうです。
発明家……なっなんと…!
私は発明家の正体というバンドに所属し昨年活動していたのですが、結局発明家の正体は誰だったのか分からずに過ごしてしまいました…
そんな時に私はMBTIにハマり、自身が発明家だったということに気づいたのです…!こんな運命がありますか!!
後述しますが、発明家の正体のメンバー内で論理学者は私のみであるため、結果、発明家の正体は私だということが分かりました。おわり。

このように、ひとつひとつのアルファベットをひも解いて自分と照らし合わせてみると、結構当たっているなぁ感じました。自分について回答する診断なので客観性はありませんが、信憑性は高いのかなと思います。
目次の「【最強】のアカペラバンドを作ろう」では、私(INTP-T)がいる状態でのメンバーを考えていきます。

先ほど紹介したアルファベットごとの特徴をまとめたサイトを確認しながら、皆さん自身の診断結果と照らし合わせてみてください。

東北アカペラーにおけるMBTIの分布

ここからが本編、私が書きたかった内容です。
私自身のMBTIが分かった上で、周りのアカペラーはどんなMBTIなのかとても気になりはじめました。身近な方から診断結果を聞いて回り、東北アカペラーというコミュニティにおいてどんなMBTIが多いのかをまとめました。回答していただいた方、本当にありがとうございました!!
以下、結果です。

図3 東北アカペラーにおけるMBTIの診断結果

今現在、104名のデータが集まっています。
データが集まっていない大学や、人伝に聞いたデータもあるので多少割合の差は出てくるかと思いますが、以上の結果となりました。
ここでは、-T(Turbulant、神経型)-A(Assertive、自己主張型)の区分については取り扱わないものとします。

この結果からわかることは、
外交官型(NF型)が非常に多いということです。
外交官型以外のMBTIのほどんどが1桁人数なのに対し、外交官型は少なくても8人、他は15人,15人,16人であり、非常に多いことがわかります。正直、ここまで差が出るとは思いませんでした(笑)

しかし、外交官型が多いことには非常に納得できます。
近年の東北アカペラは、イベントやライブが活発に企画され、社会人学生の区分なく沢山コミュニケーションをとれる機会が多いです。そういった環境を作っている人のほとんどが外交官型だと今回調べて分かりました。社交を楽しむ場を作り、自らも楽しむ。外交官型の人々によって現在の東北アカペラが形成されているといっても過言ではありません。

またバンドの練習においても、外交官型の人は人の気持ちを汲むことに長けている印象があり、争いごとを抑えようとする動きがみられます。バンドとしていかにどう楽しむかを考えているため、意見の食い違いが起きてもそれを上手にまとめてくれたりする人が多いです。

アカペラというコンテンツは個人で完結するものではなく、人同士のコミュニケーションを多く必要とするので、共感性が高く人とのコミュニケーションを得意とする人が多いのは必然でしょう。今回は東北に焦点を当てましたが、ほかの地方でも外交官型が多いことは変わりないのかなと思います。そちらも今後まとめてみたいです。

外交官型以外のMBTIを見ると、討論者(ENTP)が10人で多かったです。こちらも納得がいきます。
バンド練習、特にコーラス練において、どういう歌い方・雰囲気にするかなどを話し合う機会が多いと思うのですが、その際積極的に意見を出してくれるのは討論者が多い印象があります。彼らは新しいアイディアを油田のごとく提供してくれるので、バンドに1人いると非常に助かります。

個人的に意外だった点は、エンターテイナー(ESFP)が思ったより少なかった点です。
アカペラなど人前に出て演奏する音楽や劇等はエンターテイメント性が必要だと思うので、エンターテイナーがあふれているのかと思っていたのですが、実際には6人と、今回のデータでは5.8%にとどまりました。
実際、下記サイトからもわかるように、日本全体の割合でみてもエンターテイナーは6.01%とのことなので、極端に少ないわけではないようです。

また、104人のデータを集めても、建築家(INTJ)、管理者(ISTJ)、幹部(ESTJ)、巨匠(ISTP)については1人しか集まりませんでした。
これらMBTIについては傾向をつかむことができないためサンプルをもっと集めたいところですが、東北アカペラというコミュニティにおいては非常に珍しい人々になります。是非ともバンドを組んでみたいですね!

バンドで見るMBTIと役割

ここからは、もっと詳細にMBTIごとの特徴を理解していきます。
様々なバンド毎にMBTIをまとめ、そこから見える役割や立ち回りを、独断と偏見でひも解いていこうと思います。

発明家の正体

図4 発明家の正体

1バンド目は、私も所属する発明家の正体です。
そこエモドア!やSUIMASEN、恋は革命、など、所属メンバーが作ったオリジナルソングを歌っているバンドで、JAM2023にも出場しました。
そんなバンドが、いったいどのようなMBTIで構成されているのでしょうか。
結果は以下の通りです。

図5 発明家の正体のMBTI

色区分は、前述した4つの区分と対応しています。

どうでしょう。私は最初驚きました。

まず驚いた点が、こびーさんが討論者なところです。人を楽しませる曲を自ら作り上げ、しゃべれば面白くこちらの笑顔が絶えない人だったので、エンターテイナーだと思っていました。しかしよく考えると、曲も含め沢山のアイディアが湧き出てしまうところ、それについて多くの人と討論をしたがることを踏まえると、討論者で納得がいきました。

それを裏付けるエピソードとして、そこエモドア!などこびーさんが作った曲に対しては、1つの思いを伝えたいのではなく、曲からみえる各個人の歌詞等の解釈を、こびーさん含めみんなで討論したいんだそうです。どんな意見にも肯定も否定もなく、それぞれが考えたシナリオを話し合いたいのだとか…!私は、作曲は自身の思いやソウルやメッセージを伝えるものだと思っていたので、討論者らしい新しい視点で非常に興味深かったです。皆さんも、発明家の曲の改めて解釈し、こびーさんに伝えてみてください。非常に喜ぶと思います(笑)

次の意外な点は駿さんの運動家です。圧倒的主人公だと思っていました(笑)しかし私の偏見で、主人公はどちらかというと支え、運動家は先導なイメージがあるので、バンド運営を率先して行ってくださったことや、各イベントごとにある飲み会にノリノリで招待してくれたところを考えると、運動家で納得がいきます。その運動家な点が、4/29(月)に行われるSAFにもつながるのかなと考えています!さすがとしか言いようがないです。

その他のメンバーはひも解かなくても納得がいきました。

仲介者のひめさんは、いろいろ意見がぶつかってしまう発明家というバンドにおいて非常に重要な存在でした。なぜこれほどまでに双方が納得のいく折衷案を上手く出せるのか…ひめさんの発する言葉について私は一切の疑問を抱かなかったです。意見のぶつかりには基本的に私が関与していたため、非常に助けられていました。Iでコミュニケーションにガツガツしていない点も、同じIとして居心地がよかったです。さすが仲介者と言わざるを得ません。

運動家のあさこは、当時バンド唯一の学生として、同じ学生への広報や布教を自然と行ってくれていました。発明家の正体のX(旧Twitter)アカウントを毎度投稿してくれていたのもあさこで、見る人がワクワクするような投稿をしてくれていました!バンド内では最年少であることも生かして、SNS投稿を率先したり作者の意図を組んだ歌い方をするなど、人間関係を壊さない上手な立ち回りを行っていたと思います。

エンターテイナーの秋葉さんは、文字通りエンターテイナーでした(笑)
といっても、飲み会や大衆に見せるはっちゃけたエンタメではなく、バンド内では作者やメンバー、見ている客が楽しめるように動いていました。パーカスの打ち方について日々研究され、作者やメンバーの意見をめちゃくちゃ聴きながら上手にまとめてみんなが納得のいくパーカスを打たれていました。私は、アカペラにおけるパーカスはバンドの着色を担っており、曲やバンドの雰囲気はパーカス次第で決まると思っています。秋葉さんの決して独りよがりではないパーカスへの姿勢が、JAMの公表で一番良いパーカスだったと審査員から褒められた結果につながったのだと思います。目先の楽しさではなく、また自身やメンバーだけではなく多くの人を楽しませようとする姿勢、真のエンターテイナーって感じでとてもいいですよね!

論理学者の私は、基本的に作者の意図を組みつつ、納得のいかないところがあったら徹底的に指摘していました。非常に厄介ですね。マジSUIMASEN。

まとめると、
駿さん(運動家)がバンドの方針を定め、こびーさん(討論者)がたくさん意見を出し、そこにわだちか(論理学者)が疑問符を打ち、ひめさん(仲介者)と秋葉さん(エンターテイナー)が上手な折衷案を出し、あさこ(運動家)が雰囲気を保つ…
といったところでしょうか。

こんなメンバーでお送りしていました。

eclipse

図6 eclipse

2バンド目は、これまた私も所属するeclipseです。
私が4年時に組んでいたバンドで、第10回A cappella spiritsの東北代表であり、コロナ禍を必死に駆け抜けた私にとって大切なバンドです。
そんなバンドが、いったいどのようなMBTIで構成されているのでしょうか。
結果は以下の通りです。

図7 eclipseのMBTI

このバンド、癖がありそうですね(笑)
明るい雰囲気はあまり感じられませんが、歌ってる曲は暗いのでなんとかやっていけた感じかもしれませんね。

まず語るべくは主人公のオラふ。
彼はひたすら主人公ムーブをかましていました。
彼は当時2年生。1年時はコロナが始まったばかりであり全てオンライン授業、サークル活動もほとんどできませんでした。そんな中、私とやきからを食べに行った際「ハモネプに出たい」という彼の一言からこのバンドは始まりました。彼はeclipseに対して、「私がメンバーを集めて作ったバンドだ。一番愛着がある。」というようなセリフをちょいちょい言っていました。当時私は彼と衝突していたこともあり、なにを主人公気取りで言っているんだと顔をしかめていましたが、主人公なので仕方なかったのですね(笑)しかしそれ以上に、主人公故の責任感からくる発言だったのかもしれません。バンド練習も、彼なりのユーモアで楽しませようとしていました。彼の人柄がバンドの崩壊を阻止してくれていたのかもしれません。

続いて論理学者のわだちか。
唯一の4年であり、楽譜も作るバンマスを行っていました。やりたいことが多く、練習でも一番意見を出していたのですが、決断が遅く優柔不断というPの特徴を発揮していました。案を出すだけ出して最終決定を行えないという、面倒な最年長でした(ゴメンネ…)。これではだめだと思った私は解決策として、コロナ禍なのに第3者を交えてバンクリを沢山行いました。自分では決定できないところは積極的に人に頼ってバンドの舵を切ってもらいました。特にコーラスについては知識が皆無だったため、サークルのOBOGや他大の同期に来てもらい、指標をつくっていただきました。バンマスがこれでいいのかと悩んだこともありましたが、人に頼ったおかげで、eclipseは結果が残せたのかなと思っています。

続いて私と同じ論理学者の#(ハッシュと読みます)。
彼は当時2年生であるにも関わらず、「アカペラ初心者だからとりあえず先輩の意見を聞いて実行しよう。」といった受け身姿勢は一切なく独自の考えをもってそれをみんなに共有していました。バンド方針や歌い方等で常に意見を述べていてくれたので、非常にありがたい存在でした。練習以外の行動も独特で、朝9:00から始まるeclipse練習の前には必ず100m流し(ウィンドスプリント)をするルーティーンを行っていました。これに関しては独自性が強すぎて笑ってしまいました。
行動が合ってるか間違っているかは全く関係なく、やりたいことを常にやる姿勢。私も同じ論理学者なので、そうしてしまう気持ちは非常に理解できましたし、嫌だなと思ったことはありませんでした。論理学者はつかず、離れず、されど同族を嫌わず。です(笑)

続いて運動家のうーたんとあさこ。
うーたんは当時3年生で、コロナ前にも1年間はしっかり活動できた代でした。eclipseの6人中4人が2年生ということもあり、しっかりお姉さんポジションを全うしつつ、先輩である私を立ててくれており、唯一の3年生としてバンドの中継をしてくれていました。とても難しく面倒なポジションだったと思います。私だったら嫌です。しかしそれでも、バンド内で文句を言うことは一切なく、練習中や移動中も空気を壊さないように努めてくれていました。後輩女子2人との交流も率先してくれ、メンバーのケアもしてくれていました。今になって非常に感謝しています。

あさこは当時2年生。アカペラについて分からないながらも周りの意見を聞きながらLeadとしてバンドを引っ張ってくれていました。しかし、一人で黙々と研究することがあまり得意ではなかったという運動家の特徴があったため、コーラスやアレンジャーが歌い方を議論している間、何をしていいか分からなかったそうです。私がこのころからMBTIについての知識をつけておけば、このように悲しい思いをさせず適材適所を与えられた可能性があったのですが、そもそも彼女は歌が上手で指摘することがなかったですし、このバンドでは放置少女状態になっていましたね…

さいごに仲介者のめーぷる。
練習に口出しするでも否定するでもなくただひたすらバンドの方針に従い役割を全うしてくれていました。論理学者の私は注文が多く常にこうしろああしろと言っていたのですが、めーぷるは唯一初めから素直に実行に移してくれていました。これが本当にありがたかった…高校合唱部上がりで発声などの基礎はほかのメンバーよりしっかりしていたので、そもそも頼れる存在ではあったのですが、彼女が疑問符ばっか打つ人だったりさらなる案を出し続けるような人だったら、論理学者と運動家の亀裂はさらに深くなっていたことでしょう(笑)大切なポジションでした。

まとめると、
とにかく多くの意見を出すわだちか(論理学者)に対し、うーたん(運動家)がうまく解釈してコーラスや全体に提示、#(論理学者)がさらに独自の視点で意見してくれ、あさこ(運動家)はそれらの話を聴きながらリードとして基準となるように頑張り、オラふ(主人公)は雰囲気を壊さないよう気づかい、ひたすらそれを見守りながら淡々とこなすめーぷる(仲介者)…
といった感じでしょうか。
MBTIという視点から改めてバンドの関係性をみると面白いですね。

こんなメンバーでお送りしていました。

はなざかりまさかり

図8 はなざかりまさかり

3バンド目は、はなざかりまさかりです。
第11回A cappella spiritsの東北代表、JAM2023出場という、東北では知らない人はいない、その名の通り華々しい活躍をされているバンドです。
同じ大学のアカペラサークルreMixのOBOGだけで組まれているという点も非常に魅力的です!
そんなバンドが、いったいどのようなMBTIで構成されているのでしょうか。
結果は以下の通りです。

図9 はなざかりまさかりMBTI

率直に申し上げます。このバンド、強い(笑)

まず、指揮官がいるのがずるいです!!
パーカスのつとむさんはバンド内最年長であり、Gozo Rockというバンドでも第5回アカスピ本戦に出場されているレジェンド、東北アカペラのドンです。指揮官という名の通り、最終的な判断をつとむさんが自信をもって決定してくれていたのでしょう。私も鹿鳴之宴というバンドで一緒に組ませていただいたことがありますが、つとむさんはあれこれ指示するタイプではなく、一旦年下に意図や思いを語らせて練習し、煮詰まってきたところに的確な道しるべを示すといったムーブをかまします。LINE上での曲や練習日程決めも、バンマスの私が当たらなかったところを全て補完してくださっていました。後輩として、非常にのびのびできる環境を作ってくれていた印象があって、とても練習がしやすかったです。最終決定を自信もってしてくれる最年長、強いです…

続いて提唱者のじんないさんとうわのさん。
じんないさんはつとむさんと同期であり、アカスピベストリードの審査員特別賞にも選ばれた激歌うま人です。聞いたところによると彼は、曲に対する自身の歌い方をまずメンバーに共有し、それに合わせたコーラスをしてもらうのだそうです。いかにも提唱者って感じですよね(笑)リードの先輩がすでに歌い方を決めているという状態は、目指す場所が与えられている後輩コーラスからしたら非常に助かるのではないでしょうか。私も一緒にバンドを組ませていただきましたが、その時はコーラスでした。しかし、いかにリードが歌いやすい状態を作るかを常に考えて発言していました。ここでいう発言が、討論ではなく提唱だったのが非常に良くて、後輩の私としてはただただ勉強させてもらってました。頼もしい先輩ですね。

うわのさんは、前述の方々の次に先輩なのですが、コーラス女性陣とも年齢が近く、頼れる兄貴Bassといった感じでしょうか。彼もまた、本懐というバンドで第9回アカスピ本戦に出場しています。私とうわのさんは、何度か個人的に飲み会等を開いてお話していた仲なのですが、アカペラで頑張っているのに伸び悩んでいる後輩たちに進んで手を差し伸べるバチボコかっこいい一面を見せます。私も同じベーシストとして、そこはかとない不安をうわのさんにぶちまけていたのですが、傾聴や同調ではなく「こうしたらいいんじゃないの」とズバっと言ってくださるんですよね。このムーブがTHE提唱者といった感じで、とても尊敬できるんですよ。論理学者の私は他人に対してそこまで断定的なアドバイスができないので、とてもかっこいいと思っています。きっとはなまさの練習でも、頑張る後輩たちにそっと提唱して、賞レースの勝利に導いていたのではないでしょうか。

続いて討論者のひよりさん、もねさん。
このお二方が討論者だったのはとても意外でした。分け隔てない優しさをお持ちなので、探検家のどれかのMBTIだと思っていました。本筋とは関係ありませんが、お二方は本当にお優しくて、企画バンドに誘っていただいたり飲み会でもお話してくださったりカフェで一人作業している私に声をかけてくださったり…そんなやさしさの前に私は過度な緊張をするばかりでした。
しかし討論者っぽいなというエピソードもあります。聞いたところによると、なんとはなまさはコーラス隊だけで自主的な練習を行っていたそうです!きっと、じんないさんが提唱された歌い方に対して、コーラス隊で納得のいくまで沢山案を出し討論しながら歌い、先輩たちのために最善の状態で全体練習に挑む意図があったのでしょう。けなげな後輩すぎて泣けますね…コーラスという一番話し合いが必要なパートに属しているのも点が高いです。しかし、そこまでこだわれるのもさすが討論者。「先輩に対する失礼がないようにやっておこう…」といった考えだけでは、これだけの実績は残せていなかったはずです。さすがです。

最後に擁護者のりなてぃ。
このバンド唯一の私との同期。学生時代には絡みはなかったものの、社会人になってそれぞれ別のバンドで賞レースを戦う同期として、勝手に意識していた存在です。彼女は擁護者過ぎて、なんと後輩のバンドのバンクリを1日だけで7時間も行ったことがあるそうです。しかも休みほとんどなし。きっと、根っこからある優しさが、後輩バンドに強くなってもらいたいという純粋な心が、そうさせたのでしょう。私だったら私が飽きちゃうので絶対にできません。しかし、その根っこからのやさしさが、はなまさというバンドでもうまく作用していたのでしょう。討論者2人と一緒になってコーラスを良くしようとしていました。また、指揮官のつとむさんは、方々で「りなてぃの良さに気付いてほしい」と言っています。MBTI上でも、指揮官は擁護者と一番相性がいいとされているので、非常にいい関係だったことがわかります。

まとめると、
じんないさん(提唱者)が歌い方を定めて他パートに提唱、そこにうわのさん(提唱者)がさらに提唱、ひよりさん(討論者)もねさん(討論者)がりなてぃ(擁護者)と一緒に案出し討論しながら最善のコーラスに仕上げ、つとむさん(指揮官)が演奏の最終決定をする…
といった感じでしょうか。
誰一人欠けられない、非常にバランスが取れたバンドだと思います。

【最強】のバンドを作ろう

ここまでの話をもとに、MBTIを用いて【最強】のアカペラバンドを作っていきます。
今回の【最強】の定義は…

バンド内での話し合いにおいて一切の無駄がなくスムーズで賞レース優勝への熱量が均一なバンド

とします。
皆さんも賞レース勝ちたいですよね。
しかし、メンバーのレスの遅さや熱量の違い、意見の食い違いの多さなど、段々と熱量が冷めてしまう出来事はたくさんあります。
自分とは違った3-5人と一緒に作っていくものなので仕方のないことではありますが、ここでは夢物語に浸ろうではありませんか!

ということで条件です。
・私論理学者(INTP-T)がメンバーとしているバンド。パートはBass。
・パーカス有り6声。
・MBTIの被りは可能とする。
・年齢、性別も指定可能とする。(今回年齢は大雑把に、大年上(年齢差3以上)、年上(差1-2)、同期、年下(差1-2)、大年下(差3以上)の指定が可能)
・私がバンドの楽譜のアレンジャーであることも考慮する。

こんなところでしょうか。
では早速、私が考える【最強】のバンドを発表します。
ずばり…!!



図10 MBTIを用いた【最強】バンド

これです!!
いやぁ、超私好み(笑)
ひとつずつ見ていきましょう。

まずリードは主人公の大年上男がいいですね。ここは即決でした(笑)
東北アカペラーを見た時に、結構好きな人集まってたんですよね。それも、バンドにいると助かりそうだなというメンツ。
かれらは優しい。本当にやさしい。アレンジャー論理学者の雑多な思惑を、やさしく理解しつつリードとしてバンドを引っ張ってもらいたいです。

つづいてトップコーラスは、エンターテイナー大年上女。
非常に頼りたい。賞レースに勝ちあがるバンドでも楽しさは維持しておきたい。そんな時に、トップコーラスとしてバンドの雰囲気を作ってほしいですね。MBTI上でも、論理学者とエンターテイナーは一番相性が良いとされていますので、うれしい。(面倒な論理学者という存在を唯一受け入れてくれる存在がエンターテイナーだという説を提唱中)

続いてセカンドコーラスは、指揮官年上。
性別は決め兼ねました…しかし、指揮官ほどの自信ある決定があれば、年上であれば性別関係なく頼れる存在になると思います。このバンドのブレーンはこの指揮官になることでしょう。私の雑多な意見をきれいにさばいてほしいところです。

続いてサードコーラスは、擁護者同期男。
バンド全体の擁護ももちろんですが、基本的には同じコーラスパートの指揮官やエンターテイナーをサポートしてほしいです。実は、擁護者と指揮官とエンターティナーと論理学者は、みんながみんな相性がいいとされています。そもそもがいい関係を築けているはずですが、擁護者に入っていただくことで、さらなる強化ができればなと思います。私と同期で同棲という点も、非常に点が高い。

最後にパーカスは、提唱者年下男。
同じリズム隊として、私はパーカスにとても注文をしてしまう傾向があります。そんな時に提唱者年下男が、「じゃあこうします。」と、断定した言い方をしてくれたらもうイチコロです。非常に助かる!

まとめると、
論理学者がアレンジャーとして様々な意見をする、主人公が意図を組んだリードで歌い上げ、提唱者がこちらに理解を示す形で打ち方を提唱、エンターテイナーと擁護者がホスピタリティを考えながらコーラスの方針を決め、指揮官が全体をまとめる。
といった感じでしょうか。
もし、これに当てはまる旗がいたらご連絡ください。バンド組みましょう。

終わりに

最後まで見てくださってありがとうございました。
人間関係をMBTIという視点からひも解くと、今までの自身や他人の行動に納得ができるところがあるのではないでしょうか。
好評であれば第2回をしたいです。ほかのバンドのMBTIをまとめて考察しつつ、また別の【最強】バンドを作りたいですね。
目指せいいね数70。

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