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雨女と晴れ男〜1カ月で35日雨が降る屋久島にて
屋久島。「1カ月で35日雨が降る」と言われる雨の島。この島に雨女と晴れ男が旅したらどうなるかしら。と、くだらないことを考えて、飛行機に乗る。鹿児島空港は、晴れている。桜島が見える。屋久島空港に到着。雨が降っている。雨女の勝ち。
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雨女は龍神様に好かれるという。龍神様は雨を降らせる。雨女は、決断力があって、リーダーシップがあるらしい。ネットでてきとーに調べたスピ系情報。
「とりあえず、ご飯でも食べよう」。車を借りて出発する。てきとーに入った店で食べたのは、飛魚?のひつまぶし。飛魚は屋久島のまわりでよく獲れるらしい。
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店を出る。向かったのは「竜神の滝」。
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快晴である。言っておくが、写真は上から時系列に並べている。ウソではない。雨の多い屋久島の、竜神の滝で、快晴。マジか。晴れ男の快勝である。竜神敗れる。
晴れ男は、お稲荷さんが付いているらしい。ポジティブで自由、性格が明るい、プラス思考、とネットに書いてある。いや、こやつは全くあてはまらないな。自由というところ以外は。ここまで1勝1敗。車を走らせる。
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千壽滝。快晴である。誰だ、「35日雨が降る」と言った奴。私のとなりで勝ち誇った顔をしている。土砂降りの千壽滝は見れなかった。また、車を走らせる。
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中間川に来た。ここに中間ガジュマルがある。
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ガジュマルよりも案内板の文章が印象的。ガジュマルはアーチのように道に覆い被さっている。案内板には、「この門をくぐると、いつの日かいいことがあると、巨大ガジュマルくぐり門と呼ぶようになりました」と書いてある。「『いつの日か』という部分が、なんか泣けるよね」と、晴れ男が言う。ネガティブ思考の男は、こういう文章に反応する。このガジュマルの奥に精糖工場があったらしい。
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それから、また車を走らせる。屋久島はぐるっと一周できる道路がある。一周すると100km。3時間ぐらいで回れるらしい。途中、人気のない森のようなところを走る。猿がいる。鹿がいる。猿は道の真ん中にもいた。ぷーぷー鳴らしても逃げない。轢かれる寸前まで、奴らは逃げない。
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灯台まで来た。天から光の梯子が降りている。もはや、雨女なんていない。晴れ男のせいで、晴れ女になった。
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また車を走らせる。外周道路から逸れると、集落の中に豆腐屋がある。雨の多い屋久島の豆腐。固めの豆腐と、豆腐ハンバーグを注文。外の小さなテーブルで食べられる。お店のお母さんと話している間に、野良猫が豆腐ハンバーグを1個、くわえていった。豆乳は、豆乳嫌いの晴れ男も飲めるくらい、すっきりした味。
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屋久島に来たのに、縄文杉は見ていない。往復10時間以上歩くことを知り、速攻却下された。私は見たかった。天気が保証されていても、晴れ男にそんな行動力はないのだ。
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