【悲劇の実話】飲酒運転者に未来を奪われた。こんな寂しさは、もうたくさん。

友人と彼女の結婚式が翌日に控えていた。
美容院の帰り道。期待と幸福感に満ちていたはずの彼女に悲劇が襲った。

彼女が交差点の青信号を渡ろうとしていたところ、信号を無視して交差点に進入してきた飲酒運転車両に跳ねられて亡くなった。

連絡は家族と友人に直ちに入り、担ぎ込まれた病院に駆け付けた。
しかし、既に息はなく変わり果てた冷たい蝋人形のようだった。
友人は彼女の名前を呼んだが青くなって立ち尽くし、家族は泣き崩れた。

友人と彼女のご両親とは既に家族同然。結婚前から親しく交流し誰が見ても羨ましい限りの姿だった。

加害者は7年という短い懲役を経て既に社会に戻っているが、その後の足取りは不明。というより、家族にとってはどうでもよく全く気にも留めていない。
もう娘も幸せになるはずだった未来も希望も、取り返すことができない。

あれから30年という時が過ぎた。
友人は幾度も彼女のご両親から断られながらも、「お父さんとお母さんになるはずだったお二人に、せめて仕送りだけでもさせて欲しい。」と毎月欠かさず振り込み続けている。
彼女のご両親からは、「もうあの娘のことは忘れて、あなたの人生を歩みなさい。」と優しく助言されても、友人は「僕の全てでした。」と答えてうつむくだけ。

こんな寂しい想いは、もうたくさん。
世の中に同じ想いの人を生んではいけない。
身勝手極まりない飲酒運転者に、ある日突然にして未来を奪われる恐怖。
忘れてはいけない。繰り返してはいけない。
どうするべきか、飲む人、飲まない人も、今一度見つめ直して欲しい。

※画像はPixabayのcongerdesignによるものです。

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