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教訓とは♥

3.11♥東日本大震災から11年。

天災だけでも甚大な被害でしたが、東電の放射能漏れ事故による影響は計り知れないものがありました。


その中で、貴重な教訓を得たのではないでしょうか? 予兆とは、備えとは、注意とは、警告とは、避難とは、協力とは、支援とは、救助とは、救済とは、支援とは、ボランティアとは、もちろん家族とは、命とは・・・。

わずかな期間でしたが、復興事業の一環として除染活動に参加しました。その中で印象的な記憶が4つ鮮明に残っています。

❶初めて南相馬の海岸線(6号線)を車で走った時でした、違和感としか表現できない不自然な荒涼とした大地が海岸線沿いに拡がっていました。よく視るとガードレールが折れ曲がっていたり、電信柱が折れて倒れていたり、錆び付いた車が模型のように土砂に埋もれていたり、津波到達地点と書かれた看板が納得させる材料となりました。

❷宿舎に到着したのは午後22:30頃でした。手続きを終えて部屋に入ると、そこには組み立て式の簡易ベッドの段ボールが横たわっていました。出発時間も早かったので疲労困憊で無気力に近い状態でした。お隣さんのことも考えると、この時間からゴソゴソと組み立てるのも気が引けて、毛布にくるまって眠ることにしました。その夜に凄い夢を見ることになったのです。
『遠くに小さな灯りが見えましたが、どうやら家の軒下のようでした。その灯りに照らされて凹凸が浮き彫りになることで、何となく全体像を掴めるという感じでした。濡れて光沢があることが理解できました。そして「ドチャ、ビチャ。」と野垂れるような不気味で不快な音と響きを感じたのです。私は、(恐らく)夢の中で精一杯に手を差し伸べたつもりでした。しかし、なかなか上手く要領を掴めずに触れることができません。思い切って全身を起したところで目が覚めました。(幸か不幸か、丑三つ時でした。)』

❸仕事の同僚の一人は地元の方でした。生々しい話しを聞かされました。その当日。お爺さんは居間で炬燵に入りテレビを観ていました。呑気なお爺さんは、地震の揺れで部屋が乱れているにも関わらず、「津波警報」に対して、「ここまで津波は来ん!来ん!」と座り込んでいたのです。危機感を持っていたのは同僚の彼でした。「もう車は手遅れだ!」「早く二階に上がろう!」と、お爺さんを立たせて階段を上り始めた時に、地響き共に泥の渦がなだれ込んで来たのです。もう海水の透明感などは一切なく、瓦礫や木くずを巻き込んだガチャガチャの泥だったようです。あっという間に全身が飲み込まれました。何回転かしたようでした。天地の方向も全く分からないままに、掴めるものを手探りで掴みまくったそうです。そして、左手は(どうやら)大きな角材に、右手は(どうやら)お爺さんのチャンチャンコの襟でした。息を止めて必至に掴み続けたと聞きました。体が軽くなったと感じて片目ずつ目を開けると屋根の無い二階の隅に押し流されていたのでした。どの位の時間が経ったか分からず、暗くなり始める頃に(おそらく)自衛隊員に助け出されたようです。とにかく怖くて、寒くて、冷たくて、お爺さんを掴めたことだけが救いだったと泣きながら話してくれました。
出掛けていた他の家族の方は、残念ながらお亡くなりになられました。
(貴重な話をありがとうございました。心からご冥福をお祈り申し上げます。その後、少しは物理的な復興と心の癒しは進みましたでしょうか?)

❹海を眺めることのできない巨大な防波堤が延々と続く海岸線は、人類の英知と素直に称賛すべきか、大自然に対して余りにも小さな抵抗と苦笑すべきか、複雑な心境でした。


感じたこと

人は、例えそこに100%の保証がなくとも、僅かな可能性がある限り、立ち向かわねばならないと学ぶ機会となりました。
多くの犠牲によって生まれた教訓は、大切に引き継ぎたいと切実に感じています。
一人ひとりにできることは異なりますが、日本の(できれば世界の)あるべき善き世界を目指して、目を背けない、逃げない、何か一つでも助けになることはないかと見つめ直す時ではないでしょうか?

残念なのは、いつも「失ってから」寄ってたかることしかできないことです。どれだけ多くの「犠牲例」を提示すれば、世の中は気付いて立ち止まることができるのでしょうか?

そもそも、第二次世界大戦を、日本の二つの悲劇を示すことで終結したのではなかったのでしょうか? no moreでなかったのでしょうか?
悲惨な結末(事例)があるにも関わらず、多くの犠牲が生じる世の中は非常事態でしょう。

今こそ、立ち止まり、しっかりと見つめ直す時だと感じてなりません。


言葉する大切さを支持します♥


交通安全についても、既に多くの教訓が生まれています。真摯に学び、「繰り返さない!」と誓う意識が求められるでしょう。


儚く尊い命を守りたい。

誰かの命を救いたい。


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