もう自分に言い訳しないと決めた

小さい時、お医者さんになりたいとか現実を知らずに夢見ていた頃。
同じような時期だったか「歌を歌う人になりたい」そんな夢も抱いていた。

音楽の道に進みたくて、でも習い事は許されなくて。
ただ著名な作曲家先生が合唱団を地域に作られたときにその合唱団へ所属させてもらえたことはあった。
音楽なら何でも楽しくてただ音楽に浸っていたくて、毎日リコーダーを吹きながら帰ったり妹と教科書の曲をハモったりして過ごしていた。
尤も、それは大抵どっちが音を外しているという言い合いになってしまったが。

大学までずっと選択教科を音楽にして、成人して今の地域に落ち着いてからは市民ゴスペルグループに所属したり市民ミュージカルに参加したり。

でも自信がなさ過ぎた。
失敗が怖くて、なら人一倍努力すればいいのにやり切れなくて。
才能がないのが露呈するのが怖くて逃げてた。ずっと。

「あなたは音楽をやるべくして生まれた人だ」

そんな言葉、何もせずに与えられるわけないのに、全力で打ち込むことをせずただ甘い言葉を待っていた。
白馬の王子様信仰となんら変わりはないと思うと今更ながら笑えてしまう。

わたし以外にも誰かいるだろうか。
占いやアカシックリーディングで「自分の才能」について訊いたり、「音楽をやっている未来があるか」訊ねたりする人。
そして自分が音楽の道で成功している未来がないと知っても、違うタイミング、違う人で同じ質問をする人。

そういう人は結局はどんな結果になったって音楽が好きで好きでたまらないのだ。諦められやしないのだ。
望んだ未来が今のタイムライン上にないのは自分がそこに向かって歩みだしていないから。自分の未来が怖くて保障がほしいだけなのだ。
ただそれだけなんだと思う。

つまりごちゃごちゃ悩んでいる暇があったら必死で夢に向かって走るしかない。

そんなことが今頃になって見えてきた。

今頃だけれど、今更だけれど遅すぎることなんて生きている限りないはずだから。
呪いは解かれた。
誰の為にならなくても、自分の為にさえならなくても、歌う。

相変わらず自分の下手さにがっかりするけれど、もう自分の声からも未熟さからも逃げない。

今日は初めてpokekaraに一日限定ではない投稿をした。
今日が本当にpokekaraにデビューした日なのかもしれない。

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