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自分におもてなしすると世界が変わる

自分自身に私はどうしたいか、聞いてみたことも聞こうともしたこともなかったワタシ。

今現在も自分は何を感じていて、どうしたいのか人からも自分からも聞かれることがとても苦手です。

特に数年前まではなぜこれを選ぶのか、自分で判断することがとても苦手でした。常に自分の外に基準を置いていたので、服も外食でどこのお店にするか食べたいから身につけたいからの選択ではなく、流行や金銭面他者からの視点でオッケーとされるだろう条件に合うものを選択していました。

今まで気持ちに蓋をしまくっていい子のフリをして、本当は満足していないのに満足しているフリをする人生。

頭で心を押さえつける…。

自分の気持ちがますますわからなくなり、仕事も親に満足してもらえて一般的に社会に認知され履歴書上で自分の自信となる会社・職業を選択していました。職場は今思うと全く自分の性質と合わない環境を選択していたので全く楽しくなく、本心は嫌で仕方なかったのでいいパフォーマンスができるはずがない。がむしゃらに頑張って夢を叶えて、いつか花開くことを夢見て耐えてきたものの、限界のその先を感じ退職しました。

エラーの繰り返しをするうちに他者からの視点という評価基準は無数にあり、正解は∞であることを人生を歩む中で気づき、肝心の自分は全く満たされていなかったことにも気づけました。


でも子育てを始めてから少しずつ変わりはじめました。

自分のことであれば心の奥で違うと思っていても気づかないふりをしていた私でしたが、自分でも一番驚きましたが子供の過ごす保育環境を選ぶ際は違いました。周りの人が多く預ける保育施設を見学したものの、自分の中で違和感と抵抗感をはっきり認識しました。そして多数施設を見学する中で「私はこういうところがいい」も認識していくようになりました。母になり自分の中の気持ちを認識させてもらって、「NO」と「こうしたい」が言えるようになりました。

自分の中でタブー化したことを実行するにはものすごいエネルギーを要し、罪悪感を感じます。周囲の意見に惑わされず、少しずつスモールステップで乗り越えていくと、自分の望む世界を見ることができるということを子育てを通して知りました。

先日子供の誕生日のお祝いにファミレスに行くことにしました。ココスか他のファミレス、どちらにするか検討することに。ココスの方がお値段は高く、クーポンでも他のファミレスの方がお安い。

天使と悪魔が私にささやく。

今までは「お安いガストにしよー。どっちでも同じ同じ!」

でもクーポンも値段も距離もなんにも考えなかったら、どっちが私は食べたくて食べさせてあげたい?と自分に質問をした時、私の答えは明確にココスだった。

ココスに行くと子供のことをよくわかってくれている先輩お母さんと思われるスタッフさんのステキな接遇と、美味しいお料理、お誕生日ケーキプレートで親子でお腹も心も満たされた。

満たされた心は人を想うことができ、そして優しくなれる。

今回は下の子のお誕生日だったので上の子は少し嫉妬していたけれど、根性で涙は見せなかった様子が見受けられ、でも声も掛けられたくなさそうだったのでそっと私は気づかないふりをして見守っていた。そうするといつもは家でケンカの多い二人だけれど、下の子が「これ一緒に食べようね!!」「ロウソク一緒に消そう!!」と優しい言葉を自分から溢れんばかりに掛けてくれる。上の子はわかってもらえて嬉しい笑顔が広がった。そして更に下の子は私のお皿にも黙って次々分けて乗せてくれていた。

幸せってこういうことなんだな。

自分の気持ちに素直になって選択していくと、幸せが伝播し共鳴しあって幸せの和がどんどん広がることを子どもたちに証明してもらいました。

「これでいい」の妥協でなく、正直に自分の気持ちと向き合い、おもてなしをして自分を満たす選択をする。そうすることで心から満たされた自分は見返りの気持ちなどない本物の優しさを提供することができ、そして優しいハーモニーが広がっていく。

本物の優しさは世界を変える。

そしてエラーの繰り返しに気づけ、行動して修正を重ねてきたワタシを初めて褒めたいと思えるようになった。自分を褒め、承認できたら全部がマルになり、今までのことも成長のタネな出来事だったと思えるようになった。

今から本当の私の人生が始まる予感。

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