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つわりで仕事をお休みしました【妊娠記録】

朝5時30分、携帯電話のアラームが鳴る。その音にとても絶望した朝だった。
その日は朝5時から吐き気のため起きていた。前日の夜に食べたおうどんはもうある程度消化されているのか、吐こうとしても胃液しかあがってこない。ベッドの隣に置いた嘔吐バケツとにらめっこしては顔を突っ込んでを繰り返した。

そうこうしているうちに旦那さんも起きてきて、誘導されて場所をトイレに移動。嘔吐中、寒くないように小さなヒーターとブランケットを持ってきてくれ、ずっと背中をさすってくれた。優しい。神か。


仕事に間に合うように家を出るには、6時半がタイムリミット。
旦那さんが少し横になるよう勧めてくれ、お言葉に甘えてベッドに横になった。そしてその数分後、閃輝暗点。閃輝暗点とは、偏頭痛の前兆に起こりやすいと言われている視覚異常。

これが起こると私の場合は、ほぼ間違いなくひどい頭痛に悩まされる。そして、スマホなどの画面を一切見れなくなる。


吐き気にプラスして閃輝暗点があった時点で、もう仕事は無理だと思った。
旦那さんもそう悟ったようで、私の職場に電話する手配や園長先生へのLINEを代わってやってくれた。ありがたかった。


朝7時を少し回ったところで園に電話し、無事にお休みの連絡を入れた。そのあたりから記憶があやふや。旦那さんに行ってらっしゃいもろくに言えないまま、気絶するように眠った。


10時半にトイレに行きたくて起きるけど、やっぱり少し気持ち悪い。歩くと頭がぽわぽわ、ぐるぐるする。あたたかいお湯をゆっくり時間をかけて飲んだら少しマシになったので、旦那さんが用意してくれたすり下ろしりんごヨーグルトを少し口にする。大好きなりんごだけはいつでも食べられるんだよなぁ。不思議。


旦那さんは優しいし、職場の人も優しいから、つわりでなんにもできない自分がポンコツに思えて定期的に悲しくなる。朝ごはんを少し食べてから、しくしく泣いた。メンタルもポンコツだ。


次に起きたのは1時過ぎ。旦那さんからのLINEでスマホがブルブル震えて起きた。少しだけ電話して、元気をもらう。午後になって、頭痛も少しずつ良くなり、私自身も少しずつ元気になってきた。

少し体が動かせそうなタイミングで、トイレと洗面所の床をクイックルワイパーかけた。嘔吐することが増えたから、髪の毛とかが落ちてないきれいな床で気持ちよく嘔吐しようと思って。ポジティブなのかネガティヴなのか、自分でもよくわからない発想だなと読み返して今、気がつく。



夕方になり、スマホを触れそうなくらいに元気が湧いてきた。そこでこんなツイートを見かけた。

つわりで人は死ぬらしい。びっくりした。たしかに知り合いにつわりが妊娠悪阻になって病院で入院したケースは知ってはいる。けど、つわりがこれほどのパワーを持つとは。油断しちゃいけないね。

私はまだ食べられているほうだし、大丈夫だけど、本当にだめなら病院に行くっていう選択肢もちゃんと知っておかないとと思ったツイートだった。




最後にひとつ書いていいかな
旦那さんが作ってくれたおうどん、史上最強においしかったんだけど、おうどんが入っていたビニールもしっかり入ってた。だしがとれてた。
 一生懸命料理や家事をがんばってるのに、どこか決まらない私の旦那さん。
ときどき余裕なくてそんなところにイラっとしてしまうけど、やっぱりかわいいなぁと思う妻です。


完。




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