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分かり合うことはできないけど、仕方ない

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今日は、どうしてもこれは仕方ない。分かり合えない。寂しいんだけどこれは仕方ないなというお話をしたいと思います。

これ何の話かというと、お花の業界で実際にお花を組んだり生けたりしている方々をフローリストって言いますが、僕はフローリストではありません。お花を活用した企画屋さんとでも言いましょうか。プロデューサーと名乗っていますけれども、直接お花を仕入れて生けている人間ではありません。フローリストの方と一緒に組んでプロジェクトごとにチームを組成してお仕事をしているような立ち位置でございます。

最近スレッズが結構熱くて、スレッズの中で新たにお花の仕事を始めようという人の投稿とか、もちろん中堅ベテランの人の投稿もあるんですけど、お花屋さん系の人の投稿がアルゴリズム的にすごく表示されるような設計になっているので、ものすごくいろんな投稿を見かけるんですが、批判し合うような世界観じゃなくて単純に自分の感じている思いとか、わからないことを質問したり非常にいい場だなと思って今は利用させていただいています。
ただその中で、僕がどうしてもここから先は踏み込むことができないという一線があって、それは何かというとやはりフローリストかフローリストでないか。この一線なんです。僕はそこを超えることは絶対にできない。

例えるならばプロスポーツの世界が分かりやすいです。
例えばプロ野球選手。グラウンドに立っているプレーヤーだからこそ、プロ野球選手だからこそ分かり合える世界や空気って絶対あると思います。グラウンドに立っているから分かることってあるわけですよね。それと全く一緒で、例えば野球の世界だったらグラウンドには立っていない球団運営の人にはやっぱりプレーヤーの気持ちは分かっているようで分かりきることはできないと思います。

例えばWBCをサポートしていた人たちはたくさんいると思いますけど、やっぱり歓喜の輪の中には入れないわけですよ。そこに対する嫉妬というか俺もあそこに入りたいなみたいな憧れが僕の場合はお花の業界でいうと全くないわけではないんです。全くないわけではないんだけど、でも自分がこの立ち位置で活動するという覚悟を決めた時から、そこへの憧れは抱かないって決めてるんです。
フローリスト同士の話が盛り上がって「確かにそうだね!ありがとうございます!」とか建設的な会話を見ているのを見かけると、やっぱり素晴らしいなと思うし、一方で俺はそこには入れないなという寂しさもあったりしますけれど、その人たちが輝けるような環境を作るというところに立脚したその覚悟を決めた時点で、それは仕方のないことだったんですね。だから僕は僕で僕みたいな人同士がそのように分かり合えるそんな場を作りたいなと思っています。そこには残念ながらフローリストの人が今度は入り切ることはできないですよね。なので僕の嫉妬というか寂しさというのはまだまだ仲間が少ないからこそ生まれている寂しさだと思っています。そういう意味ではもっともっと結果を出して僕と同じような目線で立ち位置で仕事をしている人が増えて、その仲間同士が苦労とか喜びを分かち合えるような場を早く作りたいなって思います。

できることならば、フローリストさんというのは体力仕事でもあるので、第一線でどうしてももうこのまま続けていくことは厳しいなと感じた人がその次のキャリアとして僕みたいな立ち位置の仕事を目指すようなキャリアパスが描けるようになるとまた業界としても非常に盛り上がりが出てくるのかななんていう風なこともイメージはしています。

例えばプロ野球選手がプレイヤーとしてはもう引退したけどもその後マネジメントの領域で監督コーチとして活躍して、そっちの技術をつけるために学ぶとか、その次のキャリアパスというのがあるわけじゃないですか。ただセカンドキャリア問題というのはまだまだ結構根深いようですけれども、でもなんかそのような選択肢というのが用意されてはいるわけですよね。それと同じようにお花の業界でも「ちょっとそろそろちょっと厳しくなってきたな」と思ったとしても、その次の選択肢がいくつか業界の中にも生まれていくといいかななんて思っています。

それでは、今日も元気にがんばローズ🌹