見出し画像

花を届ける前に見ておくべき現実

僕の母親は2度の離婚をしています。ほぼ母親に育てられたといっても良いような状況でした。2人目の父親はギャンブルに浮気・転職の繰り返し、正直散々でした。。でも自分が家庭を持つようになった今、とはいえ父親でいてくれた期間があるので、それらを全部含めて感謝の気持ちを持っています。

ただ、母親が背負った苦労は相当なものでした。子供ながらにそれを感じるほどでしたし、自分が親になった今は本当にすごいなって尊敬しています。

その母親が大好きだったのが「花」でした。

画像1

どんなに経済的に苦しい状況であっても何かしら家に花が飾ってあったのです。それだけ花が母親にとっては心の支えだったんです。その状況を見てきたから母親への恩返しをしたいとずっと思ってて、だからきっと僕は花の業界に導かれたんだと思っています。必然です。

これは僕の話ですが、日本中には僕と同じような家庭環境で育った方もたくさんいるでしょう。つまりそれは、同じような苦しい体験をしてきた、もしくは現在進行形のシンママがたくさんいるということ。こうした状況のママさんたちは、まず最初に「花を買おう」という選択ができないんじゃないかなと思っています。もし仮にお花が好きだったとしても。だって、お花がなくても生きてはいけるから。それよりもまず優先しなければいけないことがたくさんある。それらが全て終わって、それでも余裕があってはじめて「花」というアンテナが立つのではないかなと。これが現実ではないかなと。

例えば1,000円あったら、そのお金で花を買うよりも、2食分の食費に充てる、必要な子供服を一着買う。そうしたお金に充てるんじゃないかな。

だから、その方々に「お花はどうですか?」とPRしたところでそれは実は効果的ではないんじゃないかと考えるようになりました。

でもだからこそ、花の業界に関わる以上、そうした頑張っているママさんたちを支援するために何かできることはないかなとも考えるようになりました。これはキンコン西野さんからヒントをもらいました。西野さんもエンタメを届けるには、その前にあるエンタメを楽しめない状況にある方を支援しないとエンタメが届かないと考えて、絵本のサブスクなどを提供しています。

花があることで心が癒される。
花があることで1日が少しウキウキする。
花があることで自分を保てる。

そう、僕の母親のように。
花は花でしかありません。でも、そこにどんな意味を与えるかは人の数だけ可能性があります。人の数だけストーリーができる可能性があります。

だから、まずは「届ける」。
それが僕らの仕事。


➡︎よっちゃん社長の各種snsはこちら