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軽めのコートの選び方 (無料サンプル)

こちらの記事は無料公開していますが、有料版と同じボリュームです。お試しにどうぞ。

じょうろがご提供するすべてのコーディネート紹介は、次のことを意識して作っています:

自分らしさを求める大人の女性に「自分の良さが引き立つものだけ載っている雑誌」をページ単位でご提供でしたい
スタイルの良いモデルさんだから何でも似合うよね、ではなく、今の自分に似合うものをどう選ぶか
骨格診断やパーソナルカラー診断の理論に基づくものの、完璧を目指しすぎて堅苦しくならないように。苦手アイテムも上手に取り入れ、全身でより得意なスタイルになるコツを知ってほしい

各コーディネートは、骨格診断とパーソナルカラー診断の観点で詳しく解説しています。画像よりも、解説が本当に肝。

まずはご自分のタイプをしっかりとお読みください。そして、その後にあえて他のタイプも。慣れてくると、比較をすることでご自身がアイテムを選んだりコーディネートを組み立てるとき、とても参考になります。

なお、コーディネート画像はすべて私がオリジナルで作成しています。ネット上で時々散見されるweb、雑誌、テレビからの無断掲載は一切行っていません。

----------- ではスタート!

春先や秋口、今日はちょっと寒いかな、という日に便利な軽めのコート。選び方をパーソナルカラー診断の考え方も織り交ぜつつ、主に骨格診断の観点からご紹介します。(参考 骨格診断とは? パーソナルカラー診断とは?

まずは骨格タイプがストレートの方。

ノーマル&スタンダードなトレンチやステンカラーのコートがおすすめなので、いわゆる有名どころの基本タイプを選べば間違いありません。生地は上質さを感じさせるもの、薄すぎず、ガサっと分厚すぎず。シワ感が強いものもパサついて見えるので苦手です。肩のラインはできればジャストで。ウエストが“ほどよく”シェイプされたものが良いので、極端にダボダボしたものは避けます。

普通すぎてつまらない、と思う方もいらっしゃるかもしれません。が、ストレートの方にはこの引き算なスタンダードかつクラシカルな装いがとてもハマるのです。映画「プラダを着た悪魔」で編集長役を演じたメリル・ストリープがトレンチを着るイメージですね。研ぎ澄まされた美しさを追求してみてください。

少し変化球が入ったものがお好きな方は、ストレートの方がもともと得意な表革(起毛していない革)や型押しなどクラシカルな素材のパンプスやバングル(シャラっとしたブレスレットよりシンプルなバングルが○)、バーキンタイプの鞄とできるだけ相性が良さそうなものを選ぶと、とても品よくまとまります。いわゆるオフィススタイルをお召にならない方は、さりげなくステッチを目立たせたものも、カジュアル感をほどよく楽しめて良いかもしれません。

パーソナルカラーがイエローベースの方はベージュやカーキ、ブルーベースの方はネイビーやブラックを。スプリングの方は、クリアであたかさを感じるベージュ(画像右)やクリアなグレージュ、オータムの方はコクのあるべージュ(画像左)、ピンクベージュ、カーキ、サマーの方は穏やかなグレー、ブルーグレー、ノンウォッシュデニムのようなネイビー、ウィンターの方は、ブラック、チャコールグレー、澄みきったアイシートーンのグレーがおすすめです。

今回は少し辛口な膝丈Iラインワンピースと合わせました。スタンドカラー×真ん中のラインが、上半身がつまって見えがちなストレートをすっきり見せてくれます。前を開け、デニムパンツと合わせてロングジレ(ベスト)のように着るとOFFの日も活用できそうです。このグリーンはオータムが得意ですが濁りが比較的低いのでスプリングの方にも。

画像のようなベージュ系のトレンチをお持ちのブルーベースの方は、是非ピアスやイヤリングをシルバー系に。メイクで使う色もブルーベースに寄せることで随分顔色が明るくなります。

次に骨格タイプがウェーブの方。

いわゆる普通のトレンチコートは重たく見えてしまうので、とろみや軽さを感じさせる素材のコートをおすすめします。どうしてもノーマルなトレンチが一着ほしいという方は、大きくて四角い襟は苦手なので、襟をできるだけ小さいものや丸みを帯びたもの、素材を柔らかくする、ウエストが比較的シェイプされたもの、そして着丈が長過ぎないものなどを考慮して選びます。肩のラインをあえて下げて作ったデザインも増えていますが、そうであったとしても、全体的にコンパクトな方が着こなしやすいです。着丈は膝上でも、膝下でも良いですが、長すぎるものは苦手です。前から見るとシンプルでも、後ろにギャザーやプリーツが入っているものも良いですね。

画像右のようにノーカラーのガウンタイプも素敵ですが、ダボッとはおると華奢さが逆に目立ったり、後ろ姿が間延びする場合があります、ウエストのベルトは少しキュッと絞るか、後ろ側でリボン結びにするか(だらーっと下側で結ばないほうがいいです)工夫をしてみてください。お手持ちのノーマルトレンチが今ひとつしっくりこない場合は、ベルトループの位置を少し上げるだけでも随分印象が変わります。自分の良い位置を鏡の前で探してみてください。お直し代を払う価値はあると思いますよ。

細かいことを忘れてしまいそうなときは、今回ご紹介しているような繊細なレースのセットアップやスウェードのパンプス、小さくきらめく細かな装飾が美しいピアスと相性が良さそうなものを探すと見つけやすいです。このようにレース素材のお洋服と合わせると「THE ウェーブ」なエレガントな装いになりますが、カジュアルが好きな方は、例えば足元だけあえてスポーティなサンダルにしたり、スカートではなくスキニーデニムや、柔らか素材の膝下ガウチョにスイッチ、靴もフラットなバレエシューズにするのも良いですね。

パーソナルカラータイプごとの考え方は、ストレートの解説をご参考に。画像左側はオータムの方、画像右側はスプリングの方が得意な色です。ワンピースはオータムの得意なグリーンですが、サマーのネイビーと、ウィンターが得意な黒も組み合わさり、全体の印象としては強く暗いトーンなのでオータムの方、次にウィンターの方がお似合いだと思います。スプリングとサマーの方はトップスを得意色にすると良いですね。

最後は骨格タイプがナチュラルの方。

いわゆる普通のトレンチコートから変形タイプ(最近多い肩のラインが下の方にあるデザイン含む)のコートまで似合う幅はとても広いです。ただし、3つある骨格タイプの中でも、最も体型・体格の幅が広いため、全体がダボっとした方がいいタイプか、ゆるっとシルエットだけれどもウエストだけは少しだけ絞ったほうが良いタイプか、鏡の前で着比べてみてください。また、背が高くはない方でも、ロング丈が似合う方がたくさんいらっしゃいますので、是非試着してみてください。ミニサイズさんはコンパクトなものを勧められる機会が多いと思いますが、コンパクトすぎるとたくましく見える場合があります。リボンなどの装飾も無い方がスタイリッシュに決まります。

生地感は、しっかりと厚みがあり、存在感があるもののほうが得意です。薄手素材はシワ加工など面白みのある表情を持つものの方がハマります。ただし人工的な光沢は苦手なので、その場合はマニッシュさやスポーティーさ、リラックス感があるものを選びましょう。

ノーマルなトレンチコートをお持ちの方でなんか真面目すぎる?とお感じになっている方は、袖をまくる他、鞄や靴など周辺アイテムに遊び心、リラックス感を加えるとよりお似合いになるはず。(画像のような少し大きめのバッグや、はき込み深めのパンプスなど)

アシンメトリー(左右非対称)なものも得意なので、今回トップス、スカートともにそうしてみました。このスカートは素材も丈もストレートの方に合います。(これがもう少し短いと難しいです)トップスは甘すぎないスタイルがお好きなウェーブの方に良いですね。素材はやや固めですが、大きなフリルがシンプルでありながら寂しさを感じさせず、ちょうど良いです。

パーソナルカラータイプごとの考え方は、ストレートの解説をご参考に。画像左のコートはブラックなのでウィンターの方、画像右のベージュは冴えた色味で黄みをほぼ感じさせないのでこちらもウィンター。ですが、同じく冴えた色が得意なスプリングの方も、中を得意な色にしていけば着こなすことができます。オータムの方には重さがやや足りません。

軽めコートの選び方、いかがでしたでしょか?

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