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『101回目のコロ騒ぎ』  第五話 ついにあの名ゼリフが・・・?

テツオ、ヨウスケ、アツコ、リツコは
その夜、鍋パーティーで盛り上がっていた。

そして、アツコに好意を抱いていたテツオが
思いがけず、プロポーズした。
「アツコさん、ぼ・・・ぼ・・・僕と付き合って下さい」
アツコはコクリとうなずいて、二人の交際が始まった。
ヨウスケ、リツコも二人を祝福し、鍋パーティーは
さらに盛り上がったのだった。

・・・と、そこに来客が訪れた。
死んだハルマにそっくりなイケメンのサムだった。
サムは、フランス人の父と日本人の母を持つハーフ。
ハーフ(半分)のサムは、文字通りのハン(半)サム。
おまけに、とんでもない資産家でもあった。

サム「テレビ見ました。ハルマさんは他人事には
   思えないので、何かお役に立てたらと思って・・・」
アツコ「立ち話もなんだから、中に入って。」

五人は鍋を囲みながら、サムの話を聞いた。
なんでも、資産家のサムは、ありあまるほどの資産を
世直しのために使いたいと考えていたのだった。
そして、今がその時と直感した彼は、アツコに会いに
来たのだった。
サムには妻子がいた。妻のスターシャ(ロシア人)と
3人の息子(セム、ハム、ヤメテ)。
それを聞いたテツオは安心した様子だった。

サムも仲間に加わって5人になった。

しばらく、鍋を囲んで盛り上がってたところに、
トラブリュー製薬からの刺客が迫っていた。
 爆弾を積んだ大型トレーラーが向かっていたのだった。

ふいに殺気を感じたテツオが表に飛び出した。
慌てて後を追うアツコたち・・・

そこにテツオめがけて、大型トレーラーが突進してきた。
テツオは左手をまっすぐに突き出した。
すると、トレーラーは彼の掌の寸前で急停止した。
 何が起きたのか、困惑する運転手・・・
さらにテツオの右手が手首をひねる動作をすると、
トレーラーのエンジンキーが回転してエンジンが停止した。
 仰天する運転手、明らかに冷や汗をかいて動揺していた。

アツコ「テツオさん!」

テツオは、アツコの方を振り向き、叫んだ。
「ボクは死にましぇ~ん!」
「ボクは打ちましぇ~ん!」
「ボクは付けましぇ~ん!」

アツコはテツオのもとに駆け寄り、
二人は抱き合い、唇を重ねた。

そして、トレーラーの運転手の方に向き直ったテツオは
じっと彼の目を見つめて、ブルーアイ光線を放った。
 運転手を操っていた見えない糸が切断され、素の自分を
取り戻した彼もまた、自分自身の罪と過去を悔いた。

そこで、リツコが申し出た。
「運転手さんも仲間に加わって、
一緒にお鍋で食い改めましょう」
このダジャレに一同、大笑いしながら家の中に入っていった。

こうして『テツオと愉快な仲間たち』による
ペナル亭の魔王退治の冒険が幕を開けた。
そう。これが世に言う『世直しクエスト』である。


勇者テツオはブルーアイと、
どんな攻撃も防御する魔法の手を持つ。
そして、カンフーの達人でもあった
(ハンガーは最大の武器)。

薬剤師ヨウスケは、豊富な知識で植物から薬を作り出す。
 万能薬 ソンタック
 ダメージ回復剤 はひふへ~ホイミ
 スーパーエナジードリンク コロナミンZ など。

リツコは“くのいち”の前世の記憶もあり、
忍術とブルーアイで貢献していく。

アツコはハルマが残した『愛のうた』の詩を記憶していて
旅の途中で♪を拾いながら、その曲を完成させていく。
 実は、魔王最大の弱点こそ、この『愛のうた』だったのだ。

資産家サムの武器は、銭投げ、そして、ばらまき。
狙った獲物は逃がさない・・・?

トレーラーの運転手は、岩をも動かす怪力が自慢。
得意技は相撲の張り手を思わせる
『力王百烈拳(りきおうひゃくれつけん)』


『テツオと愉快な仲間たち』の運命はいかに~・・・

    ~ つづく ~

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