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年末×年始×JAM2021

新しい配信アプリを始めた。
「pococha」と言う。

自分をジャンプ漫画の主人公だとすると、物語は『新章・配信ライバー編』に突入した。
そんな感じだ。
「ポコチャ」も「ライバー」も絶妙に格好悪い響きだなと、思ったりもするが。

大阪はライブが出来ない。
と言うわけではない。

やろうと思えばいくらでも出来る。
が。
ライブをやる事に対しての人の目はかなり変わったし、今まできてたお客さんも来にくくはなっている。

そして、確かに自分もコロナは怖い。


そんな中、世のミュージシャンは何を
考え、何をしているのだろうか。

考えたって、SNSのタイムラインを遡ったとて、そこに実態はない。

実態はないが事実があり、
バーチャルの世界も気付けばいよいよリアルと化してしまった。

バーチャルと現実世界が並行世界として存在している。既に。
知らない社会が、国が、今日もいくつも生まれている。

現実世界がウイルスに脅かされている今、
ネット社会に居場所を作るのは当然の流れなんだろう。

会いたい人に会えない。

それがすぐに会える時代になった。

矢先、また会えなくなった。


歌を届ける。
簡単に出来てしまう時代だ。

だからこそ、誰に歌っているのか、
誰に届けたいのか、
もっともっと研ぎ澄ましていきたいと思った。

年末に
「何故、歌うのか。」
そんな事を考えてるとどうしようもなく歌いたい歌があると思った。

小さな俺の面倒をNHKの番組を流しながら、親父が見てて、覚えた歌らしい。

自分はその記憶がない代わりに父親がよく口ずさんでおり、昔の古いバンドの曲だと思っていた。

時を経て。
路上ライブをする様になった自分が
カバー曲のレパートリーとして
2曲程しかなかった初めの頃からずっと歌っていた曲。

酔っ払いにふっかけられても、
「この一曲に魂を込めて歌う」と
この一曲歌い切るまでは世界は自分のものだと信じて歌った。

せいぜい半径5メートル。
でもちゃんと世界を変えれた夜が何度もあった。

サマーソニックで吉井さんがソロで歌うこの曲を生で見て泣いた。


the yellow monkey 復活。
それも、紅白で。

紅白を見ずに何故か奈良の駅前で
1月1日に同じこの曲を歌った。

何度も歌ってきたこの曲を
それでも、2020年末に歌っておきたいと思い、年末は家でおとなしくしていようと思ってた2020年最期の日、
突如、21時頃にどうしようもなく歌いたくなった。

配信アプリのアーカイブを当てにして、
人気の無い場所で
23:52分からたった一曲だけ歌った。
0:00丁度にハーモニカを鳴りやめた。
それは気持ちよかった。

何故かとても緊張した。

そして、あんなにずっと歌ってる歌なのに一向にうまくなっていないし、むしろ下手になってるんじゃないかとさえ、思った。

悔しかった。

何故かアーカイブも残っていない
トラブルも発生して余計に悔しかった。

まぁ、それはそれで残ってなくて良かったのかもしれないが。

そして、リベンジを果たすべく
1/6に50artistが1曲ずつ歌うイベントに同じ曲で挑んだ。

飛沫を防ぐためのビニールが目の前に張られていて、お客さんの顔が見えなかった。
反応が分からなかったが、やはり凹んだ。

何度も歌ってる曲を、しかもみんながオリジナル曲で挑む中、自分がこの曲を選んだ意味も含め全部伝えたかった。

今この曲を歌う意味。

正直、今の時代に合わせて替え歌なんかも作れるんじゃないかと思ったりもした。

「あの偉い政治家も有名な芸能人も
みんなみんなコロナだってね
外国でウイルスがまた出ました
ニュースキャスターは深刻そうに
感染者の日本人は何% ?何%?何%?」

みたいな。
でも、やっぱり違う。
この新しい時代と言われる2021年に置いても、この曲はあの歌詞で完成されてる。
本当に凄い歌だ。

それでも何人かには届いた様で、
嬉しかったのは、50曲以上も披露される長丁場の中、自分と話したいと声をかけてくれた出演者がいた事。
褒めてくれた数人の人達みんなが
「ダイゴさんのJAM」と言ってくれた事。
ちゃんと評価してくれている。
ありがとう。

本当の所、曲が良すぎるから
褒められて当然だと思っていた。
だから、そういう意味で
もっと褒められるべきだったと思っている。

曲の良ささえ伝わっていないなら、
フロアの人間を引きつけて、
バーカンの人間も呼び寄せる様な演奏が
できてないと、嘘だと思う。

それだけの力がこの曲にはある筈で。

まだまだ鍛錬が足りない。
悔しい。
一生かけてこの曲はものにする。

そして。
誰かに大事にされるような。
誰かに聞かせたいと思わせるような。
強い気持ちがこもった作品を生み出したい。
俺もこんな曲が書きたい。
歌いたい。

2021年も好きな歌を歌う。


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