スペイン語圏、旅行してみるか
さて、今回はスペイン語を学ぶ上での最大のモチベーションになり得るテーマ、旅行について少し話そうと思う。
スペイン語を学んでまず行ってみたい場所はどこだろうか?
やはり、まず思い浮かぶのはスペイン語と言っているぐらいだから何といってもスペインだろう。
コロナ前の2019年のデータによると、外国人観光客の多い国ランキングでスペインは世界第2位に位置しており、日本は意外にもトップ10にさえ位置していない。ちなみに1位はフランス、3位はアメリカ
そして同じくスペイン語圏であるメキシコは6位となっている。
スペインへの旅行客は何といっても夏が多い。イベリア半島に位置していて地中海性気候ということもあり、年を通して気候が安定している。夏のバカンスや冬はスキーやスノボなど、年間を通して楽しむことができるレジャーも充実している。
そして気候が温暖なせいか、人々の性格も明るく陽気なのも特徴で個人的には1番好きなポイントだ。
また、スポーツ、食事、建築物などの芸術作品も充実している。
スポーツでは特にサッカーは国民的スポーツだ。バルセロナとレアルマドリードの試合(エル・クラシコ)は世界中のサッカーファンが熱狂する一大イベントであり、もしこれを現地で見ることができればかなりラッキーだ。
ただ、もちろんスタジアムで生で観戦できれば1番いいが、他の楽しみ方もある。それは現地のバルでテレビ中継を見ながら酒とおつまみを楽しむという方法だ。個人的には意外とこちらの楽しみ方が好きだ。
というのも現地の人たちはサッカーに対する情熱が日本人と比べると桁違いだから盛り上がり方がすごい。知らない人とも試合の感想をペチャクチャ話しながら酒を飲み交わす。チームがゴールを決めれば皆が立ち上がって祝福するし、逆に点を決められたり、味方選手が大事な場面でミスした際には日本語には翻訳不可な汚い言葉で非難する。さっきまでの歓声は何だったんだと思うくらいだ。
ぜひこれは現地で体感して欲しい。
あと、注意して欲しいのは決してアウェイのチームを応援していてもそれを表には出さないこと。後々バレると痛い目にあう…
そして次に食事。
スペイン料理と聞いて何が思い浮かぶだろうか?
代表的なのはパエリア、アヒージョ、オリーブ、ワイン、、これくらいではないだろうか?
そして少し通な人になると、ボカディージョというサンドウィッチみたいなものや日本ではスペイン風オムレツと呼ばれているトルティージャも知っているだろう。
それでは少し食欲を刺激する写真をいくつか🥘
〜パエリア / Paella〜
〜アヒージョ / Ajillo〜
〜トルティージャ・エスパニョーラ/ Tortilla española〜
ここで注意してもらいたいのが、トルティージャはスペインとメキシコでは扱いが異なってしまう。上の写真のオムレツみたいな方の正式名称はトルティージャ・エスパニョーラ(スペインのトルティージャ)やトルティージャ・パタータスという。
一方こちら下記の画像のトルティージャはメキシコ料理のものだ。
よくコンビニでも見かけるトルティージャは、実はメキシコ料理の方のトルティージャである。どちらも美味しいが、現地のレストランで注文する時には念の為注意してほしい。
あとはバスク地方で特に有名なピンチョスという一口サイズで出てくるおつまみ的なものがある。バゲットの上に日本でいうお惣菜が乗っていて串で刺してあるのだ。これを現地の人は昼間からテラス席でビール片手につまみながらおしゃべりを楽しんでいるのだ。日本人の日常とは大違いなのを目の当たりにするだろう。もちろん、彼らのお腹は言うまでもない。とても幸せそうだ。
〜ピンチョス / Pinchos〜
最後は芸術だ。
もし芸術に興味がなければ景色でもいい。スペインのどこに旅行するかにもよるが、首都のマドリード以外の主な観光地は全て海に面している。冬でも暖かいので海水浴や海辺を散歩、ビーチのレストランで食事を楽しむこともできる。
ビーチなら是非、サンセバスチャンのラ・コンチャ・ビーチを訪れてみてほしい。僕自身もまだ行ったことはないが、写真を見ているだけでいつもワクワクしている。ビーチからサンセットを見ながらバル巡りをして家族、友人、もしくは恋人と楽しめたらこんなに幸せなことはないだろう。
〜ラ・コンチャ・ビーチ / Playa de La Concha〜
ただ、ビーチもいいが建築物にも見所がたくさんある。特にスペインで有名なのはガウディだ。
おそらく芸術関連に疎い人でも彼の名前を一度くらいは聞いたことがあるだろう。
*カサ・ミラ:曲線状がとても特徴的で地中海をイメージして波打った形にされたという。ちなみに家賃は月15万らしい。。
*グエル公園:かつてサルバドール・ダリが「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と評したようにパステルカラーで鮮やかな建築物。僕も実際に生で見たがダリの例えはかなり的を得ている。
*サグラダ・ファミリア:スペインに旅行するならこれだけは外せないであろう人気No.1スポット。いまだ建築途中で2026年の完成を目指して取り組んでいるが、これは年々先延ばしになっている。ルーズな部分は流石のスペイン人だ。無理せずゆっくり働いてほしい。
〜カサ・ミラ / Casa Milá〜
〜グエル公園 / Parc Güell〜
〜サグラダ・ファミリア / Sagrada Familia〜
この他にも、
イスラムの影響が残るアルハンブラ宮殿(グラナダ)
ベラスケスやゴヤなどを筆頭に数々の有名作品があるプラダ美術館、ゲルニカのあるレイナソフィア美術館(マドリード)
近未来的なつくりが特徴的な芸術科学都市(バレンシア)
僕が1番好きな場所であるスペイン広場(セビージャ)などなどここでは紹介しきれない。
〜アルハンブラ宮殿 / la Alhambra〜(グラナダ)
〜芸術科学都市 / Ciudad de las Artes y las Ciencias〜(バレンシア)
〜スペイン広場 / la Plaza de España〜(セビージャ)
僕自身、これまで建築物や絵画などにも全く興味はなかったが、いざ自分の目で見るとどれも壮大なスケールで何か不思議な感覚を覚えた。これは同じ「人」がつくり、同じ「人」が見て感じるからこそなんだろうなとふと思ったりする。
さて、スペインばかり述べてしまったが、もちろんスペイン語はスペインだけで話される言語ではないことはもう周知のことだ。
これからは中南米の国々もいくつか紹介したいと思う。僕もまだ未体験な国ばかりなので書きながら湧いてくるこの旅行欲を抑えるのが大変だった…
僕が今旅行したい国々こちらの5つだ。
<メキシコ>
僕が中南米で1番今行きたい場所、それがメキシコだ。
マヤの遺跡で人気なチチェン・イツァ、人気のリゾート地カンクン、カラフルな街でインスタ映えできそうなグアナフアト歴史地区が僕が注目している場所だ。
〜チチェン・イツァ / Chichén Itzá〜
マヤ語で「聖なる泉のほとりの水の魔法使い」という意味らしい。やりすぎ都市伝説を昔テレビで見ていた人なら少し見覚えがあるかもしれない。
「暦のピラミッド」とも呼ばれていてマヤ民族の知恵を持って非常に巧妙に作られている。春分の日・秋分の日に太陽が沈む時、ピラミッドが真西から照らされると階段の西側にククルカンの胴体(蛇が身をくねらせた姿)が現れるようになっていてククルカンの降臨と呼ばれている。
もちろんこのシーズンはかなりの激戦だ。
〜カンクン / Cancún〜
高級リゾート地、珊瑚礁、透き通った水、このキーワードで真っ先に思い浮かぶのがカリブ海に位置するカンクンだ。ホテル近くのビーチの水でさえ綺麗に透き通っているらしいから驚きだ。
先程紹介したチチェン・イツァも近くにあるらしいので是非カンクンのホテルに宿泊して観光をスタートしたい。
〜グアナファト歴史地区〜
スペイン植民地時代のコロニアル様式で有名な場所がこのグアナファト。
ディズニー映画「リメンバー・ミー」に登場する“死者の国”は、グアナファトの彩豊かで鮮やかな風景をモチーフにしているそう。
インスタ映えってどうすればいいか分からないというそこのあなた、グアナファトならどんなに写真撮るのが下手でもインスタ映えは間違いない👍
メキシコは留学先としても大変人気だ。僕がいた大学でも年によってはスペインよりもメキシコへの留学者が多かったりする。これには「物価の安さ」や「中南米のスペイン語の方がスピードがゆっくりで聞き取りやすい」ということも理由には考えられる。
ただ、メキシコを選ぶ人の最大の理由はメキシコの文化に魅了されているということだ。
大学ではスペインの文化とメキシコを中心とした中南米の文化を学ぶ時間があったが、何しろメキシコを教える先生が本当に熱く情熱的な人だったため、年々メキシコに興味を持つ学生が増えていた。ただ、その内容はスペインが好きな僕でもそそられるものばかりだった。
深い歴史を感じられる古代遺跡もあれば、非日常を味わうことのできる風光明媚な場所の数々、そしてスペイン人にも勝るほどの陽気な人々
これらに魅了される人が多く、近年旅行者も増えてきている。
彼らがメキシコに魅了される理由、それは現地に足を運んだ人にしか分からないのだろう。僕も早くこの魅力を体験しなくては。。。
また、食事に関してはメキシコの伝統料理が2010年にユネスコの無形文化遺産(世界遺産)に登録されている。ちなみに今現在も世界中で愛され続けている僕たち日本人にとって欠かせない「日本食」も同じく登録されているのでご安心を。
日本だとメキシコ料理を食べる機会はそれほどないが、六本木にすごく美味しいメキシコ料理屋があると聞いたことがあるので気になる方は是非行ってみて欲しい。
まず現地に行って食べてみたいのはやはり「タコス」。これがびっくりするほど美味しいらしい。僕の友人で滅多に感動しないやつさえも感動していたのでこれは間違いないと確信している。
彼曰く、「本場のタコス食べたらもう他は食べられない」らしい。。。いやそれは大袈裟だろ〜とか言いつつもその後も気になり続けている自分がいるのが悔しい...
〜タコス / Tacos〜
<ペルー>
ペルーといえばマチュピチュ。これはテストには必ず出るくらい有名だ。
僕も死ぬまでには是非行ってみたいし、写真の男性のように撮りたいと思っている。
現地のケチュア語という先住民の言葉で「老いた峰」という意味らしい。ちなみにこの後も現地の言葉でこういう意味という説明がいくつか出てくるが、どれもネーミングセンスが抜群に良い。昔の人の感性には脱帽してしまう。
p.s.高山病対策を忘れずに
〜マチュピチュ / Machu Picchu〜
白身魚やタコなどの魚介をレモンやライム、赤玉ねぎ、トウガラシでマリネにした「セビーチェ」が代表料理。
僕にはペルーの友人がいて彼からおもてなしされて食べた事があるが、日本人の舌にも合っていて本当に美味しい。カルパッチョを少し酸っぱくしたような感じでスパークリングワインで流し込みたくなる味だ。(何かとワインの話が出てくるのは気にしないでほしい...)
〜セビーチェ / Ceviche〜
<ボリビア>
標高が3000メートル以上のところに多くの町があり、「天空の国」とも呼ばれている。何だか少年心をくすぐるネーミングだ。
調べていてびっくりしたのが、街中には交通機関としてゴンドラが使われているということ。なんだろ、遅れているのか発展しているのか分からない。。笑
定員は10名で1時間に3,000人くらいが利用するらしい。次に紹介するウユニ塩湖に行くついでに利用してみたい。
ボリビアの見所は何といってもこのウユニ塩湖。
一度は写真で見たことある人も多いと思う。
実はウユニ塩湖には2つの楽しみ方があるのをご存知だろうか?
(ちなみにこんなに偉そうに紹介しているが今回調べていて初めて知った...)
〜ウユニ塩湖 / Salar de Uyuni〜
ひとつは11月後半~3月頃に楽しむ鏡ばりの世界.
もう一つは4月~11月前半頃で塩の結晶を楽しむ世界.
マチュピチュと同じくらい死ぬまでに行ってみたい...
<チリ>
おそらくこの細長い特徴的な形のおかげで、チリだけは簡単に覚えることが出来たという小学生も多いのではないだろうか。それくらい特徴的な形だ。
チリの魅力は圧倒的な自然にある。上は砂漠地帯もあれば下のパタゴニア、その先には南極大陸もあり国の中央にはアンデス山脈が走っている。
〜首都サンティアゴ / Santiago〜
個人的にワインが好きなので、チリを訪れたい理由はその為だ。この多種多様な気候から生まれるチリのワインのポテンシャルはすごい。日本でも人気のデイリーワインを作るコンチャ・イ・トロ社のワイナリー見学なども出来るそう。ワインが好きな人はスペイン語を勉強していると自分の言葉で生産者と話せるチャンスかもしれない。僕自身その日を心待ちにしている。
〜コンチャ・イ・トロ社の葡萄畑 / Viña de Concha y toro〜
また、イースター島のモアイ像も実はチリのもの。
幼い頃教科書で見ていたモアイ像を生で見れるチャンスがある。実は僕自身、小さい頃からのほんとに些細な夢に「将来モアイ像と同じ顔をして隣で写真を撮る」というものがある。
それをいつか叶えたいと思う。。笑
〜モアイ像/ Moái〜
そして最後は世の男性諸君にとっておきのお知らせがある。
ワインの勉強をしている人ならチリは 3Wの国 というのを聞いたことがあるはず。これは「weather」「wine」「woman」の頭文字を取って付けられたものだ。チリは地中海性気候で天候にも恵まれていて、ワインが美味しく、そして女性が綺麗なことで知られている。
また、3Cというのもあり、これはナイスバディーな美女が多い、チリ、コスタリカ、コロンビアの頭文字のCを取って使われている。
・Fernanda Urrejola (女優)
・Blanca Lewin(女優)
・Maria Gracia Omegna(女優)
・Josefina Montane(スーパーモデル)
参照元:世界一細長い美女国チリの超絶美人女優・モデルTOP25ランキング
またチリは離婚率が低いことでも知られている上、日本人男性のウケがいいのだとか。もしチリの女性と結婚できれば美人な上に、一途であなたの事を思ってくれるかもしれない、、かもしれない。。。
そして写真のチョイスは完全に僕好みなのでお許しを。。
<アルゼンチン>
ワイン好きにはたまらない国がチリともう一つある。
それがアルゼンチンだ。
サッカーの世界的スーパースター、リオネル・メッシの影に隠れてしまっているがアルゼンチン国民皆に愛されるのがこのアサードと呼ばれる焼き肉だ。
また、まだあまり日本では知られていないかもしれないが最近のアルゼンチンワインは非常にクオリティが高い。このアサードに合うようなフルボディの赤ワインがマルベックという品種からつくられている。是非、フルボディ好きの方は一度アルゼンチンワインを試してみて欲しい。
アサードにかぶりつきながら、フルボディの赤ワインでその脂を流し込む。想像しただけでよだれが出てしまう...
〜焼肉(牛)/ Asado〜
ワインもいいが、アルゼンチンで絶対に外せない観光スポットが僕にはある。それはイグアスの滝だ。世界三大瀑布として多くの人に知られている。イグアスの滝は先住民の言葉で「大いなる水」という意味らしいが、それに見合うスケールであることには間違いない。写真でもこれだけ壮大なので生で見た際には言葉を失うくらいだろう。
〜イグアスの滝/Cataratas del Iguazú〜
そして、自分は情熱的な人物であると自信がある人にはアルゼンチンの文化であるタンゴを体験してほしい。日本でも第二次世界大戦以降からタンゴが徐々に広まっていったらしい。
もしタンゴが踊れれば一気に現地の人と心が通じ合うに違いない。
〜タンゴ/ Tango〜
やはり僕自身がスペインへ留学していたこともあって、スペインの紹介の方に熱がこもってしまったかもしれない。ただ、中南米の国々の魅力も非常に多様であることも事実だ。
そして、仮にスペイン語を使えたすると現地での旅をもっと楽しめることは間違いない。
もしスペイン語学習に興味がある方は是非👇の記事を見ていただければと思う。
前にも述べたが、スペイン語圏の人達はとても温かい。
よく食事や風景に目をとられがちだが、人柄や国民性という部分も劣らず大切だと思っている。日本が好きで旅行にくる外国人も、やはり日本食やお寺、アニメなどの日本の文化が好きなのもそうだが、それと同じくらい日本人のおもてなしの部分や優しさ、誠実さ、に惹かれているのではないだろうか。
結局は人間同士の関わりが全てだ。
異国の文化に触れることは想像以上に楽しいことなんだと旅行で知ることは出来るが、その気持ちをさらに高めてくれるのは言語の壁を無くすこと。
無くすというとレベルが高いと感じる人も多いだろうから現地の人とコミュニケーションを図ってみて、拙くてもいいから自分の言葉で話すことが大切だ。
そしてコミュニケーションの言語はスペイン語圏の旅行の際にはスペイン語がいい。
するとこちらが思っている以上に彼らは喜んでくれる。
その時ほど勉強していてよかったと思う瞬間はない。
そして、日本にも中南米の日系人が多くいるように現地にも多くいる。
つまり、日本との関わりが根強く、彼らも日本人にはとても友好的なのだ。これは僕自身がまだ中南米に訪れたことがないから実体験としては語れないいが、ペルー人の友人や言語学習のサービスで知り合った中南米の現地人はみんなそう言っていた。だからこれは確かな事だと思っている。
コロナが明け、また旅行を楽しめる世の中に戻る前にスペイン語を学んでみてはいかがだろうか?
Vale la pena やる価値は十分ありそうだ。
ではでは
Chao.
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