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新NISA口座はどこで開設する?銀行や店頭証券、ネット証券を徹底比較!

株などの利益には20.315%の税金がかかりますが、これが生涯に渡って非課税になる新NISAの口座は、銀行や証券会社で開設できます。しかし、1人1口座しか開設できないため、銀行やネット証券のサービス、取扱商品数、ポイント還元率などをしっかり比較して、自分に合う口座開設先を決めることが賢い選び方です。
 
この記事では、新NISA口座の選び方の基本や、ポイント還元率の高い金融機関をご紹介します。NISAの口座選びでお悩みの方、積立投資でポイントをお得にゲットしたい方は参考にしてください。


新NISAの口座の選び方

新NISA口座を開設できる金融機関は、銀行や店舗型の証券会社、ネット証券など様々な選択肢があります。銀行や店舗型証券会社、ネット証券はそれぞれ特徴が異なります。ここでは銀行や店舗型証券会社、ネット証券会社の特徴をそれぞれ解説します。

ポイント①対面でアドバイスを受けたいなら銀行や店舗型の証券会社、Webで完結させたいならネット証券

銀行は担当者の数は多くはありませんが、新NISAや資産運用の相談やアドバイスを対面で受けられます。普段からお世話になっている銀行があれば、投資で実現したい目標や必要金額の設定、適切な商品選び、運用後のフォローアップなども期待できるので、証券会社に馴染みのない方にとって最初の選択肢となるでしょう。
 
次に、店舗型証券会社は、資産運用のプロからアドバイスやサポートを貰えるのが特徴です。新NISAのほか、債券、FX、先物取引、金・銀・プラチナなど金融商品を豊富に取り揃えています。しかし、店舗型証券会社で対面サービスを受けるには、手数料の割高なコースを選択しなければならない場合も多くあります。
 
一方、ネット証券は店舗型証券会社と異なり、商品選びに迷った際も担当者と相談しながら商品を決めることはできません。ただし、何か困ったことがあればチャットやメール、電話で問い合わせることは可能です。また、ネット証券は手続きがWeb上で完結し、時間を気にすることなく、取引などの各種手続きが24時間可能なのが魅力です。

ポイント②新NISAの取扱商品数の多さならネット証券

新NISAの取扱商品数は各金融機関によって異なります。銀行、店舗型証券、ネット証券の新NISA取扱商品数を比較してみましょう。

※2024年6月時点

銀行や店舗型証券会社と比べて、ネット証券は新NISAの取扱商品数は多くなっています。必ずしも取扱商品が多ければ良いわけではありませんが、信託報酬の低い銘柄や人気銘柄など希望に沿う商品を見つかりやすくなり、選択肢の幅が広がります。それに加えて、ネット証券では取引手数料(買付・売却)無料の商品を多く取り扱っています。
 
また、ネット証券では積立金額もより低い金額から設定可能です。積立頻度も毎日・毎週・毎月・隔月と選べるので、利用者の都合に合わせやすいのも特徴です。
 
さらに、NISA商品の定期的な積立をクレジットカード決済にすると、ポイント還元を受けられるネット証券もあります。還元してもらえるポイントの種類や還元率はネット証券によって異なるので、以下詳しく見ていきましょう。 

クレジットカード積立がおすすめの口座は?

2024年3月8日の法令改正により、クレジットカードによる積立がこれまでの5万円から10万円に引き上げられました。それに伴い、ネット証券会社の積立上限も5万円から10万円に引き上げられています。
 
NISAの積立投資とは、毎月一定額を口座から引き落とし、NISA対応商品の買付にあてるものです。この毎月の決済を提携しているクレジットカードで行うことで、ポイントを獲得できたり、投資信託の保有金額に応じてポイントを付与してもらえたりするのが、いわゆる”クレカ積立”のメリットです。
 
現在、主要ネット証券の多くが投資信託のクレカ積立に対応しています。そのため、投資信託の積立設定時にクレジットカード払いにしてクレカ積立を設定すると、毎月クレカ積立額に応じてポイントが付与されます。
 
ただし、クレカ積立はネット証券会社によって対応するクレジットカードも異なる点に注意しましょう。証券会社と提携しているクレジットカードの種類は次の通りです。

※2024年6月時点

ネット証券の中でも、マネックス証券やauカブコム証券はポイント還元率が高くなっています。特にマネックス証券はポイント還元率最大1.1%で、”全力NISAシリーズ”キャンペーンを実施中なので、2024年9月30日まで最大2.2%の還元率となっています。auカブコム証券はPontaポイント1%還元、”auマネ活プラン”を活用すると最大3%(12ヶ月限定)の還元率です。
 
SBI証券は、提携しているクレジットカードが三井住友カードをはじめとして17種類あり、投信保有ポイントが獲得できるカードを利用すれば、さらにポイント獲得可能です。設定可能ポイントもVポイントやPonta、dポイント、PayPayポイント、JALマイルと幅広く対応しています。
 
楽天証券は、クレカ積立のポイント獲得は0.5%ですが、楽天独自サービスの楽天キャッシュ積立や、条件によってポイントが上がりやすくなる”SPUポイントアップ”を活用すれば、ポイント還元率を上げることが可能です。
 
このように投信保有ポイント還元率は、各ネット証券の指定銘柄や通常銘柄によって還元率が変わります。ポイント還元率は、一般カードよりゴールドカードが高くなっています。SBI証券の三井住友カードの場合、ポイント還元率が一般カード0.5%、ゴールドカード1.0%、プラチナカード3.0%となっています(※2024年10月まで5.0%)。ただし、ゴールドカードは年会費がかかるため、利用の仕方によっては損をする可能性もあるので注意してください。
 
クレカ積立による投資信託の保有金額に応じたポイント獲得サービスは、証券会社によっては対応していない場合があります。ポイント還元率とともに、投資信託の保有金額に応じたポイント還元率も事前にHPなどで調べておきましょう。

まとめ

新NISAの口座をどこで開設するか迷っている方に向けて、口座の選び方やポイントが獲得できるクレジットカード積立について解説しました。新NISA口座は、銀行や店舗型証券会社、ネット証券で開設できます。また、ポイント還元に対応しているネット証券を選べば投資だけでなくポイントも獲得できてお得です。ぜひ自分の希望に合う金融機関で口座開設し、上手に資産運用を始めましょう。
 
NISA口座の選び方で迷っている方は、弊社のファイナンシャルプランナーが最大2回まで無料相談を受け付けていますので、ぜひお気軽に相談してみてください。
 
監修:ファイナンシャルプランナー 福田 隼