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柴又帝釈天をゆく(東京)

一般に帝釈天と呼ばれていますが、こちらのお寺は正式には経栄山題経寺といいます。祀られている帝釈天は、ヒンドゥー教におけるインドラ神と同一視されており、あの十二神将の一角でもあります。

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普段からちょくちょく訪れている帝釈天ではありますが、今日は「寅さんの夕べ」というライトアップイベントがあると聞き、心を新たに参拝します。

早朝の参道。店も閉まっており、シーンとして観光客の気配もまったくない。つづら折りの先まで見通せます。


子どもがいざというとき逃げ込める家やお店の前に掲げてある看板。前も書いたけど、葛飾は寅さん、こち亀、キャプテン翼、で押してくる。使えるものは何でも使います! 今回の目的イベント「寅さんの夕べ」はライトアップイベントなので夕方から開始。そのころにまた出直してくるか。


――というわけで18:30に再訪――


音量注意!

結構ひと来ています。寅さんの夕べといいつつも、べつに男はつらいよ関係のショーが実施されるわけではないんですが。


この時間になるとお土産屋さんは閉まっているところが多いけれど、沿道にある居酒屋は大繁盛。焼き鳥かな。ものっすごくいい香り。あ、それ生ビール? うまそうに飲むね、ほんとに。


参道は草団子が有名で、いろんなお店で売っているんだけど、個人的には吉野家さんがアタマひとつ抜きんでている。粒が大きくて、硬くて、食べにくいんだけれど、ヨモギの濃さがちがうんだよな。平日はやっていないので営業日に注意なんだけど、ここにきたときはたいてい買うね。


まだ陽が落ちきっていないからか、店明かりのほうが目立つという。


料理屋さんのいけす。こどもたち大興奮。


帝釈天に到着。ではまいりましょう。


ご本尊。この時間のライティングも、これはこれできれいだね。映っていませんが、境内はわりと混み合っていて、浴衣姿の人たちもチラホラ。夏の夕方の、なんかいい雰囲気です。


すみっこにおみくじの自販機があります。寅さんおみくじもいいんですが、おれはこの獅子舞がどうしても気になる。あきらかにインバウンド客をターゲットにしており、Lion Danceの文字も見えます。獅子舞、Lion Dance、冗談でしょと思ったら実際にそう表現するみたいだな。直訳だね、ホント……。小さなお子さまもこちらをじっと見ているし、やるしかないな。


音量注意!

さいごに「ペッ」て吐き出すのが、なんともシュールだな。こんなからくり人形に決められてしまうオイラの運勢っていったい……。


でてきました。さっそく見てみましょ


お、大吉~!! いろいろ書いてくれていますが、いまいち抽象的だな。もっと具体的に教えてくれないと次のアクションにつなげにくいぞ。ええと、「おごり高ぶるな」とかなりしつこく警告されている。行動は「精神を鍛えるために武道を始めよ」か。結構な行動力を求めてくるなぁ。それよりも、金運と賭け事は、相当そそのかしにかかっていないか? 今がチャンス、株式投資が絶好調ってここだけテイストがかなり違うんですけど、担当者ちがわない?


お守りもバラエティ豊か。それぞれ受け持ち領域があるのかもしれない。トーマスは交通安全とか、鬼太郎は魔除けとか。ぐでたまは……なにしてくれるんだ?。


イベントのポスター


陽が落ちるにつれて参拝客も増えてきて、次第にあたりは賑やかな雰囲気に包まれる


混んできたので、おれは一足先に失礼いたします


陽のある時間帯の景色しか知らなかったので、夕暮れの帝釈天は何とも幻想的で新鮮でした。
コロナの感染はあいかわらず増加し続けているみたいだけれど、みんなの気持ちが徐々にでも前向きに戻っていくといいね。あしたからの一週間、がんばっていこうというパワーをもらった気がしました。
おれはとりあえず、おごらず控え目な武道を始めるためにギャンブル気分で株に持ち金ぜんぶ突っ込む、ってことでいいんでしたっけ、たしか?