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【音楽スタートアップ】GRAPEVINE、Wilco、ダニエル・ジョンストン、『創造思考―起業とイノベーションを成功させる方法はミュージシャンに学べ』【書評】

前回の記事で友人から「JOSHの試みはダニエル・ジョンストン的だ」と言われた話をしました。ちょうど読んでいた本にダニエル・ジョンストンのエピソードが出てきたので紹介したいと思います。

紹介する本は2021年9月に発刊されたばかりの『創造思考―起業とイノベーションを成功させる方法はミュージシャンに学べ』です。なんともビジネス目線の気恥ずかしいタイトルですが中身はタイトルに反して真っ当でした。

ダニエル・ジョンストンが登場するのは本書の第4章に位置する「CHAPTER 04 デモテープ」の項です。ここでは次のようにダニエルが紹介されています。

「コマーシャリズムもシニシズムも拒否したジョンストンのアルバムに一貫しているのは、子供のようなシンプルさ、どこにも属さないアーティストと純真無垢な天才の感触だ。彼は不安定な声でストレートに歌詞を歌い、クールだけどひたむき、悲しいと同時にユーモラスでもある。」(133頁)。

これほど端的な説明はないでしょう。なにも付け加える必要もない素敵な文章です。

僕がダニエル・ジョンストンを知ったのは他の多くの日本人と同様に、カートコバーンが着ていたTシャツです(僕がJOSHとして音楽をやり直したときに発表した曲のタイトルは「How Low?」です。つまりカートは僕の失われ続けたアイドルでした。YouTubeを貼りました。1回だけでも聴いて帰っていただけるととても嬉しいです。)。

Nirvanaもダニエル・ジョンストンも、大学時代にとてもよく聴きました。その後はこれらの音楽からすこし離れていました。

(僕がずっと聴き続けている数少ないアーティストの一つはGRAPEVINEです。圧倒的な存在。この次にWilcoの話が出てきますが、僕がWilcoを愛しているのはGRAPEVINEの影響です。そのようにして音楽はつながっていきます。そして僕もそうした愛する歴史の中に音を残すべく活動しています。)。

再びダニエル・ジョンストンの名前を思い出したのはそれよりも少し後です。2017年の10月。なんと彼のライブにWilcoのボーカリストであるジェフ・トゥイーディーが参加したのです(このときの演奏を収録したライブアルバムが、ダニエルの最後のアルバムになりました。)。

本書によるとダニエル・ジョンストンについてジェフはこのように言っているようです。

「僕のようなソングライターにとって、こうした生の状態の音楽を聴くとワクワクしてくるよ。ヒントが山ほどある。可能性の中に埋もれそうになるんだ。いろんな解釈の余地をたっぷり残しているからね」(134頁)。

これほど端的な言葉もないでしょう。私がJOSHをやる理由はこれです。ただし、ひとりでいる限り、心にあるものを飾ることを良しとする意思決定ができません。

少しずつの期間で構わないので破壊と創造をともに行ってくれる仲間を探しています。様々なアーティストと交わりたいです。一緒にアレンジをしてライブに挑んだり。再構築したり。ボーカリストを招いたり。そうしたことを始めたいです。心に当たるもののある方はぜひTwitterからお声がけください!

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