駐車場の車内からリモートワークに勤しむご近所さんが爆音でノリノリだった話(7月10日(金) 雨)
早朝から上の子に発熱があり、朝一のミーティング前に駅前の小児科に診せようとバタバタしていたら、案の定ミーティングの開始時間を回ってしまった。
下の子を抱えて車中で待ちながらチームのメンバーへ、当初のアジェンダを少しアレンジしても構わないから先に進めておいて欲しい旨を伝えると快諾してくれた。僕よりもそれはそれは滑らかに喋れるメンバーで、本当は僕よりも彼の方が今の僕のロールは適任なのではないかと常々思う。
帰宅して開始時間を20分回ったところで合流すると、普段通りにクライアントへの週次報告がなされていた。
こちらの働きかけに対するクライアントのフィードバックからその意図をキャッチアップしながら対話を進めて、ブラッシュアップを重ねながら業務を組み立て、完成に導いていく。クライアントとの関係が長いこともあり、この辺りの相乗効果を互いに実感しながら信頼関係が重ねられているように思う。双方の立ち位置や役割を互いにまっとう出来ていてこそ得られる手応えとも言える。次々と困難は立ちはだかるはもののチームの雰囲気は非常に良い。
このところ日中は会議に出ずっぱりなこともあり、成果物のレビューや自分の仕事は遅い時間に片付けることが増えているが、家族の傍で仕事をしているからかそこまでハードワークを強いられている感じはしない。
全社的には、年次の有給を上手く活用して夏季休暇を必ず取るようにと、呼びかけのメールがこのところ顕著に行き交っている。余り働いている気がしていない自分にとってはどうしたものかといったところであるが、仕事に対する耐性といった観点では独身の時と比較して相当タフになった。
チームのメンバーと会話をするなかで感じたことの一つとして、在宅ワークは妻帯者で家庭環境が良好な者ほど有意義に捉えているように思う。他のチームを見ていても、痺れを切らせてオフィスへ出向いてしまうのは、1人で間が持たない者か家庭での居心地が悪い場合が少なくない。
僕が毎日自宅にいるお陰で、毎日の昼食の仕度を余儀無くされて負担が大きくなっている妻であるが、「週末に子供を連れて家を空けるから一人でゆっくりしていては?」と提案すると、「独りにしないで。一緒にお出掛けしたい」と言う。
いくら平日忙しくて疲れていても、週末は何処かで気晴らしをしていたいのは僕も同じだ。意識してのことではないが、家庭内の関係性も良いと言えるのかも知れない。
日中の会議の合間にその日の晩の酒を買いに車を出そうとする時に、いつも目にするHondaのFitに籠りきりの何処かの家の旦那さんがいる。いったい車の中で毎日どんな仕事をしているのだろうと関心が高まる。多少は僕も他人が気になる。
ある日、自走式の駐車場内に何処かの車内から漏れる音楽が大きく鳴り響いていた。Fitの前を通ると運転席の男性が体を揺らしていた。確かに自宅や平日のオフィスでは出来ない。
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