【Part5】(脱)非モテコミット
思いたったら極端な性格が功をさしてか、気持ちの整理がつきさえすれば意外にあっさりと次へ向けての行動に移れた。
今となってはどうともならないと事実を突きつけられてしまった以上、その特定の相手をいつまでも引きずる道理などこちらにも持ち合わせていない、そんな感覚だ。
それまでの諸々の経緯から文香との一件に見切りをつけた僕は、何か1つに意識を集中させ過ぎるのを避けるべく、進学後に取得することになるであろう国家資格の対策に向けて、この1年の間はバイト前に図書館へ通いながら試験対