見出し画像

「私が経験したあの辛い状況を、後輩たちに味あわせたくない」。

 毎回 ひとりずつ『 #女性に投票チャレンジ 』のメンバーを紹介する連載『#わたしが女性に投票する理由 Vol.11。今回でいよいよ最終回です!

 最後にご紹介するのは、Shimaさん。40代。千葉県出身。建設業界で働く会社員。
女性としてマイノリティな業界に身を置き、妊娠・出産・子育てを経て見えてきた政治とジェンダーの問題ー-。

Q : あなたが「女性政治家を増やしたい!」と思うのはなぜですか?

 生活の困りごとは政治で変えられると思っているけれど、その政治の場に女性が少ないと、女性の声が届かず、困りごとが解決されないままになるから。
 
 もっとあらゆる属性の代弁者を増やすべきだと思うが、まずは人口の半分いる女性の代弁者が議員の半分、せめて3割まで増やしたい。「優秀なら自然と増えるだろ」という意見をとてもよく聞くが、そんなことはなく、ある一定のラインになるまではテコ入れが必要

Q : そのように思ったきっかけは?

「名誉男性」として生きてきた

 子どもの頃から、妊娠をするまでは、ジェンダーに無頓着に生きてきました。
 
 理工系に進んだので、だんだん女性がマイノリティになる環境にいました。 中学までは半々だった男女比が、高校では2:1になり、大学では5:2に、そして就職した同期間では15:1、実際に働く環境だと100:1なんてことにもなりました。

 そんな状況だったのでむしろ「優秀なんだね」と言われることが多く、ある意味「名誉男性」として生きてきました

気がつけば内面化していた憤り


 ただ、思い返せば声に出さずに自分の中で消化してしまってきたことはたくさんありました

 母は、とてもいい母親でしたが、コンプレックスのようなものが強く、「手に職をつけなさい」「男に負けないように働けるように」と小さいころから言われていました。

 中学校のときは、下駄箱の中に女ものの下着が入っていたり、卑猥な手紙が届いたりしたことがありました。

 大学受験のときは「浪人はするな」「家から通える大学に行きなさい」と言われていて、嫌だったけど飲み込んで家から通える大学に入りました。

 職場の建設現場に行けば、数百人いる中で女性は片手で数えられるほど。職人さんにすぐ覚えてもらえるし、男性の言うことは聞かなくても私の言うことは聞いてくれたりするので得だなと思った一方、ストーカーのように付きまとわれたり、セクハラや性被害にあったこともありました。
それでも私は、私だからここで生きていけてるんだ、むしろこの環境で女性は得だな、みたいな勘違いをしていました

最前線で働きながらの妊娠出産は無理ゲーだった


 そして、妊娠・出産を経て、今の社会は、子育てをしながら働くことは無理ゲーだと気づきました。

 出産後に復帰した私に対して周囲は「残業できない」ことは理解してくれたけれど、だからといって時間をこなせば終わるような仕事ではないため、出産前にしていた仕事をぎゅっと定時内に詰め込むような働き方をしていて、常に時間に追われていました

 一方家庭では。夫は家事や育児をよくやるほうだったけれども、ジェンダー規範に縛られていて、「仕事を今まで通りやった後の残りの時間だけ家事や育児をする」というスタンスでした。なので、夫が忙しく休日出勤なども重なると、休日も子どもと二人きりですごすことが多くなりました。

 その結果、気づいたら何もしていないときは常に涙が止まらない状態になっていました。メンタルヘルスルームに駆け込み、うつ状態と診断され、しょっちゅう休んだりしながら逃げるように第二子の育休に入りました。

 二回目の育休復帰後は、前線業務は諦めてサポート部門に回りました。
時短もフルで取得。この頃の私の口癖は「立派な給料泥棒になろう」でした。仕事をバリバリやろうなんて思ったら自分が壊れてしまう、だからギアを落としてできる仕事だけやろう。「マミートラック」に入っている自覚はありましたし、悔しい思いもありましたが、それでももう二度とあの状態になるのは嫌でした

過酷な経験 自分の代で断ち切りたい


 そして、今は「私なんかでも会社で働き続けられるのだから、『育児しながら働いている私は何の役に立つんだろう』とか思わないでとりあえず働き続けてほしい」と、後輩たちに踏み台にしてもらう底辺ロールモデルとして生きよう、と決めています。 私が経験したあの辛い状況を、後輩たちに味あわせたくないそのためにできることを探し、社会を少しでも変えていけたら、と思って活動していて、今回のこの「女性政治家を増やしたい」という活動も、そのひとつになれたらいいなと思っています。

Q : 最後に、参議院選を控えた世の中へ、メッセージをお願いします!

 一票の微力さを痛感している人も多いと思います。

 「どうせ誰がなっても変わらない」「任せたい人がいない」とか、「自分が一票入れたところで選挙の結果は変わらない」とか思う人もいると思います。

 でも、そんなことはないです。誰がなっても変わらなくはないんです、そして「誰がなっても変わらなくはない」という人の割合が増えていくと、国会が変わり、社会が変わります私たちは微力だけど、無力じゃないんです。

 ぜひ、『 #女性に投票チャレンジ 一緒にしてみましょう!


 今回で『 #わたしが女性に投票する理由の連載を終わります。

 ここで紹介してきたメンバーのように、いま個人個人がおかれている状況はさまざま。それぞれの属性によって、抱えている問題にも多様性がありますよね。

 でも、共通してその根幹にあるのは、「この状況を変えなくては!」という問題意識。そう、目指すところはひとつなんです。「政策に、もっと当事者性を!」。「そのためには、『日本の国会に女性議員を増やしたい!』」ということ。

 あなたの『 #わたしが女性に投票する理由はなんですか?

最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひフォロー、スキやシェアをしてこの活動を応援してください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?